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sky is blue

言わなければよかったのに日記

イン・ザ・狸御殿

2006-01-17 22:21:14 | 映画
『イン・ザ・プール』と『オペレッタ狸御殿』を観た。私はそんなにオダギリジョーが好きなのか?!と、自分で自分に突っ込みを入れつつ。2作ともオダギリジョーが出ているのです。

2作とも、面白かった。『イン・ザ・プール』の方は、「こんな切り口でも面白くなるんだぁ!」という面白さ、『オペレッタ狸御殿』の方は、「面白ければなんでも良いのかぁ?」という面白さだった。

『オペレッタ狸御殿』は、鈴木清順監督。世界の巨匠と呼ばれていて、タランティーノ監督もリスペクトしている監督とのことだが、恥ずかしながら、私は、この作品で初めて鈴木清順監督の作品を観ました。そうでなくても、鈴木清順監督については、まったく知識がないと言って良い状態。だから、監督についてなんの知識もない人間が観た感想として述べさせてもらうと、確かに「なんか凄かった」。「観てるだけで楽しい」っていうのはある。でも、「それだけ」な気もする。でも、その「それだけ」が「十分凄い」んだけど。何やら「前衛的らしい」という話は聞いていたので、それなりに覚悟はしていたが(笑)、それでも驚く部分が多々あった。

ところで、「前衛的」っていうのは、どういうことを言うんだろね? 辞書で調べてみると、「時代に先がけているさま」みたいなことが書いてある。前衛的っていうと「よく分からない」ってイメージがあるけど、よく分からないものは、なんでもかんでも「前衛的!アバンギャルド!」で片付けちゃうのはちょっと違う気がするよねぇ。なんでも許されちゃうじゃん、それ。ま、「なんでも許されるのが表現だ!」って言われてしまえば、それまでなんですけど。でも、ホントに「前衛的」な作品に失礼な気もするじゃん。「前衛」って、他には、「(軍隊で)前の方の守り」とか「階級闘争の第一線に立つ指導者」とか書いてある。よし! じゃあ、「前衛的」っていうのは、「時代と闘ってる」ってことにしよう! 自分の行く手をさえぎる古い道徳との闘い、それぞれの道徳革命(by『斜陽』)だ! って、私はなんの話をしてたんだっけ?

そういう解釈でいくと、『オペレッタ狸御殿』が、時代と闘ってるかどうかは、ちょっとよく分からない。

『イン・ザ・プール』は、エンディングロールで流れてきた曲が、とっても良くって、ビビッときちゃって、急いでアーティスト名と曲名をメモった。シュガー・ベイブの「DOWN TOWN」という曲だった。私にとってこの映画での一番の収穫は、この曲かも。


エレカシ新春ライヴ @Zepp Tokyo

2006-01-08 15:14:23 | エレカシ
年が明けた! と思ったら、なんだか気が抜けてしまって、更新が止まってしまいました。ここ最近の数記事を読んでもらえれば分かる通り、そんだけ、溜まっていたマグマがドワーッ!って一気に爆発したってことなんだろうね(大げさな表現、しかも他人事のように…)。だからちょっと「ふぬけ」になってました。今後はもうちょっと定期的に書いていければなぁ。というわけで、時差を埋めていくぞ~っ!(これ、何回書いてんだ…)

去年、バックホーンを観たとき、またこういう広いところでもエレカシを観てみたいな~って書いたけど、そしたらその「ゼップ東京」で、エレカシ、新春ライヴをやってくれました。2004年のときの「新宿コマ劇場」も良かったけどね。私の2006年最初のライヴ。

あまりの時差で、新鮮な記事は書けそうにないけど、なんだか「よく分からない」ライヴではあったんだよなぁ、確か。でも、例えば、クイーン+ポール・ロジャースのときのように、そこからマイナスなイメージは受け取らなかったんだよねぇ。よく分からなかったけど、マイナスではなかった。

でもね、エレカシは「ずるい」んだよ。だって、出てきた瞬間、「持ってかれちゃう」んだもん。だから、そんな私にちゃんとした判断ができんのかって話なんだけど、でも、『ライフツアー』のときなんかは、そんな私でもマイナスな空気、感じ取ったもんなぁ(ライヴの出来不出来とは別のところでね)。だから、言わせてもらいます!

「化ケモノ青年」のとき、歌詞を忘れたのか、延々と<おい今夜は酒持ってこい>と歌ってたのがウケた(あれ?実際そういう歌だっけ?)。新春ってこともあったんだろうけど、MCもところどころ何だか変で(え?いつも?)、何と言っても、アンコール最後の曲(つまり最後の最後)「この世は最高!」で決めた後、ミヤジが「おならプップー!」という、謎に満ちているのか身も蓋もないのかよく分からない言葉を連発し、去っていったことだろう。えぇ? おならプップー!で終わりぃ? いや、ま、良いんだけど……

と、ここで重要なのは、そこで「ま、良いんだけど」と思わせる「何か」があったってことなんだよね、この日のライヴには。だって、ライヴが良くなかったら、「おならプップー!」って、冗談で済まされなくない?(笑) ま、そんな真剣に「おならプップー!」について考えなくったって良いんだけど。てか、何度も書くなって話だね。

実は、「この世は最高!」の前に「武蔵野」をやったんだけど、そのとき、ミヤジの歌が「どうしたんだろう?」ってくらい不安定になった。私の位置からは確認できなかったけど、「泣いているのかな?」って思った。で、やっぱり、泣いていたらしい。野音のときも「武蔵野」で泣いていたんだよなぁ。で、驚くことに、ギターの石君も泣いていたらしいのだ。

ここ数年、エレカシを追ってきた人なら、この「涙」の理由、何となく分かると思う。やはり、エレカシは一度(じゃないかも知れないが)、エレカシを見失いかけたんだと思う。「エレファントカシマシ」って場所は確かにある。けど、じゃあ、それをどうしたら良いのか、どうしたいのかってことを、ここ数年、模索していたように思う。そういや、『すまねえ魂 前夜』でも「『これがエレカシだ!』ってとこを探ってんのかな」とか、『すまねえ魂@リキッド』でも「エレカシがエレカシを探し、見つけていくツアーになるのかな」とか書いてたんだっけ…。

そんな生易しい業界だとは決して思わないけど、ただエレカシを継続するだけだったら、模索なんて面倒なことしなくったって、宮本浩次という人がいれば、「そこそこ」できるのかも知れない。けど、そういうことに無神経でいられるほど、宮本浩次って人は、鈍感じゃないんだもの。エレカシを継続するためにエレカシを継続したって、何の意味もない。いや、そういうことに意味があるバンドもいるのかも知れない。でも、そこに意味を見出せるようなバンドじゃ、エレカシはなかったってことだよね。きっと、エレカシを継続するためにエレカシを継続したとき、それは、エレカシじゃなくなってしまうんだ。エレカシが、他のバンドと比べて、クネクネした道を歩んでいるように見えるのは、そういうことに誰より早く気づいてしまう、自意識過剰とも言えるくらいに、自覚的なバンドだからなんでしょう。だから、エレカシを追っかけるのは疲れるのです。でも、だから、エレカシは信用できるのです。そして、そんなエレカシに、どうしようもなくドキドキワクワクゾクゾクさせられてしまうのです。(だから、私にとって特別なアーティストは、「追っかけるのが疲れる」アーティストが多いのか、はぁ)

エレカシを見失いかけたと書いたのは、エレカシってバンドを組んでる意味だとか、エレカシって名乗ってる意味だとか、エレカシにはメンバーが4人いるんだけどその意味だとか、そういう、大きく言ってしまうと「エレカシの存在理由」みたいなものを、見失うとまではいかなくても、もう一度考えざるを得ない状況になったのではないかってことです。具体的には、『グッド・モーニング』で打ち込みに走ったり、『ライフ』でプロデューサー(小林武史)に頼ったり、それはすべて「エレカシが選択したこと」に変わりはないけど、その結果、「エレカシをやる意味」について考えさせられたんじゃないかなぁ、やっぱり。だからこその、『DEAD OR ALIVE』~『俺の道』での原点回帰だったと思うし、『扉』~『風』で、そのときのバンドでできるベストを見せてくれたんだと思うもの。そして、何より、演奏技術のことなどよく分からない私にもビンビン伝わってくるくらいに、石君、成ちゃん、トミの3人がパワーアップしていったんだもの。少なくとも、「ミヤジについていく3人」ではなくなっていた。そうして、一度は見失いかけたのにも関わらず、やっぱり「エレカシ」しかなかったこと、そしてそれが、後ろ向きのマイナスな選択ではなく、前を向いたプラスの選択であることが、何より嬉しい。ライヴや音源から、それは伝わってくるからね。4人の中から「エレカシの存在理由」は、まだまだ全然、消える気配はなさそうだ!

だから、ここ数年のエレカシを追ってきた人なら、「涙」の理由、何となく分かると思うのだ(全然違ったらゴメンなさい)。「おならプップー!」は、その「涙」の「照れ隠し」なのかな。

だから思うよ。エレカシがそんな「涙」流さなくなったとき、そんな「照れ隠し」必要としなくなったとき、そのときこそ、もっともっとカッコ良くなるって。

よく分からないライヴではあったけど、そこからマイナスな要素を感じなかったのは、よく分からないながらもプラスを感じたのは、きっと、今のエレカシ4人が、前を向いていたからだと思う。だって、「涙」や「照れ隠し」の向こうに、「もっとカッコ良くなる」が見えたんだもの。エレカシ、今年もひとつ、よろしく頼むぜー!

*** 追記 ***

そんなエレカシ、3月29日にニューアルバム『町を見下ろす丘』を発表しました! 今作は、『ココロに花を』や『明日に向かって走れ』という、エレカシがドドーンとメジャーになるキッカケとなった作品を手がけた佐久間正英氏が8年ぶりにプロデュースを担当しているって話です(だから最近、『ココロに花を』や『明日に向かって走れ』の曲をよく演奏してたのかな)。そんな情報だけでも、エレカシ、勝負に出てきてる感じがする。「感じがする」だなんて曖昧に書いたのは、なかなか時間が作れなくて、まだニューアルバムを聴いてないからなんだよぅ!

にしても、新作リリースに伴うインタビューを立読みしたんだんだけど(後で買うつもりだけど)、「スタートライン」って書いてあって、吹き出しそうになってしまった。だ~って、ここ数作、いつも「スタートライン」って言ってない? いやね、そこが好きなんだけどさ。だって、それは、毎回毎回、何かを破壊して何かを創造してるってことでしょ? 結婚式とか、スポーツ選手とか、何かを成し遂げた人がよく言うじゃない。「これはゴールではない。スタートだ」って。そしたらさ、『J-CD』のインタビューでも言ってたよ。「第1弾」って。これが、88年デビュー、16枚目のアルバムを発表する人の言う台詞ですか? 今までは何だったんだよ~! いやいや、なかなか言えないと思うよ?、そんな台詞。何度目のスタートライン(ゴールライン)だ! パワー・イン・ザ・ワールド! ああ、エレカシが描いた何度目かのスタートライン(ゴールライン)、早く聴きたい…。


2005年の音楽~過渡期の中で

2006-01-01 13:55:21 | 音楽
年が明けた!

そんなわけで、2005年の音楽を振り返ってみたいと思います。2004年版で、自分内で過渡期かもと書きましたが、どうやらそれが続いてるようなんです。でも、何も変わってないような気もするんだよね。だって、つい最近、自分のルーツを掘り下げてみたら、何も変わってないじゃんって思ってしまったんだもん。本格的に音楽にハマッていったキッカケはL⇔Rだったって以前書いたけど、それより前に好きだったアーティストまで遡ってみたのね。ザ・ブーム、東京少年、KAN、ユニコーン…。そういうの聴いてたら、私、何も変わってないじゃん!って。今聴いても良いんだこれがまた。今だから分かることもあったりして。そりゃ~、ビートルズやXTC好きになるわ~って感じ。でもって、そういった中で、エレカシや椎名林檎やあゆとの出会いを渇望したってのも分かった気がしたし。そして今、「過渡期」と言ったけど、それは、「変化の中で、変わらないものを確認してる」ってことなのかもなぁ。

というわけで、2005年に発売された作品の中から、「ベストアルバム」と「ベストソング」を選んでみたいと思います。

●ベストアルバム (6枚)

デペッシュ・モード『プレイング・エンジェル』 (洋楽)
ここでチラッと書いたけど、ザ・デパーチャーという新人UKバンドのメンバーが影響を受けたアーティストとしてこのデペッシュ・モードを挙げてて、『ヴァイオレーター』(90年)を聴いてみたんだけど、凄く良くて。それで、他の作品も聴いていくぞ!と思っていた矢先、4年振りになるという新譜リリースの情報が舞い込んできたもんだから、これは私に買えって言ってるな、みたいな。それがこの『プレイング・エンジェル』です。デペッシュ・モードは、81年デビューとのことで、25年活動してることになるんだけど(U2と同じくらい?)、それなのに「新人です」って言ってもおかしくないくらいのフレッシュさがこの作品にはあるんだよなぁ。ただ、メンバーの脱退やら逮捕やら自殺未遂やら色々あったみたいで、悶々とした時期もあったみたい。そういった色々を乗り越えてのフレッシュさなんだろうな。キャリアを感じさせる深みもあるし。デペッシュ・モード、私のツボみたいで、聴く作品聴く作品良いんだよね。『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』(93年)とかも聴いてみたんだけど、やっぱり良いの。私のツボを刺激あるいは愛撫してくれちゃうんだよなぁ。なんで今まで出会わなかったんだろ?って感じ。90年以来、日本には来てないらしいんだけど、是非とも来日公演して欲しいです!

スターセイラー『オン・ジ・アウトサイド』 (洋楽)
スターセイラーも来日して欲しい! 彼らのことは前にここで書いたんだけど、今回、新作が出るってんで嬉しかったなぁ。で、これが、一体どうしたんですか?ってくらいの気迫っぷり。ちょっと疲れちゃうくらい。最初から最後まで、鬼気迫るほどの血走ったソウルソウルソウル…。ちょっと気合入りすぎじゃない?とか思ったんだけど、何より曲が良いからね。ポップだもの。でも、日本ではあまり人気ないみたい。リチャード・アシュクロフトも新作を出したみたいだし(スターセイラーのヴォーカル、ジェイムズ・ウォルシュは、リチャード・アシュクロフトをよく引き合いに出される)、せめて来日公演が実現するくらい人気でてくれー! っていうか、なんで人気ないのかが不思議なくらい。あと必要なのは、プロモーションとかタイミングとかだけな気がする。それが重要なんだろうけど、だとしたら、運が悪いのかなぁ。前作のときは来日したんだけどね。ちなみに、スターセイラーというバンド名は、ティム・バックリィのアルバム名からきてるらしい。

ザ・バックホーン『ヘッドフォンチルドレン』 (邦楽)
実は、「ベストアルバム」として挙げられるのは上記2枚までかな~と思ったんだけど、それじゃ少なすぎるので。や、良いんだけどね、ベストアルバム!って挙げるまではまだいってない気がするんだよね。このアルバム後の「ブラックホールバースデイ」とか聴くと、次が楽しみな感じがしたから、次回作への期待を込めて!

スネオヘアー『カナシミ』 (邦楽)
うう~ん。良いんだけど、惜しい!って気がするのよ。「ワルツ」とか「悲しみロックフェスティバル」とか「空も忙しい」とか、前半は良い流れ。「moon face」は、最近のニューウェーヴな匂いがほのかにしたけど、ちゃんとスネオ流になってて良かった。會田茂一のプロデュースも良いんだろうね。「Merry Christmas to me」(歌詞に山下達郎の「クリスマス・イブ」を思わせる描写が出てくるのが面白い)も良かったし、wyolicaのazumiをフィーチャーした「happy end」も良かった。UNOバンドに提供した「NO.1」のセルフカヴァーも入ってるしね。なんだ、良いんじゃん。でもね、なんか惜しい!って気がするのよ。

【番外編】

ポール・マッカートニー『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード~裏庭の混沌と創造』 (洋楽)
本当は【番外編】じゃなくて、堂々とこれを挙げたかった! だけど、いかんせん、まだちゃんと聴き込んでないという大バカ者の私なのよ。でも、言い訳をさせて! 買ってすぐ聴こうとしたら、音が飛んじゃって聴けたもんじゃないのよ(涙)。それでタイミング逃しちゃってさ。コンポ、時々調子悪いんだよなぁ。最近再生してみたら問題なかったので、様子をみて、聴き込ませていただきます。今の時点での感想を書くと、最初「うわっ、ポールだ」ってビックリしたんだよね。何じゃそりゃって感じだけど、ポールが物凄く近くにいる感じがしたの。初めてポールが「一人」になったと感じたんだよなぁ。ほとんど一人で演奏してるからってのもあるんだろうけど、なんていうか、今まで誤魔化されてた何かが一気に押し寄せてきて、パニックになりそうになるっていうか。ポール・ファンには、急所を突かれるアルバムだと思う。当の私も、聴いてるだけで胸が一杯になってきちゃって、泣きそうになってくるんだもん。でも、ポール・ファンじゃない人が聴いたらどう思うかって言ったら、それはもう、分からん!(笑) 確かに「シャウトしてない」んだけど、私には、ポールが「叫んでる」ように感じられたんだよねぇ。「これといった楽曲がない」って、確かにそうなんだけど、それが私には、なんだか恐ろしく感じられました。強いて言えば、その“恐ろしさ”が唯一の欠点だろうか…。

マドンナ『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』 (洋楽)
これはもう、あゆのおかげですよね(笑)。マドンナの作品は数作聴いてたんだけど、もう一歩踏み込めずにいたの。でも、あゆ、そして、ご本人の来日、そしてそして、親愛なる友達のおかげで(MD聴いてるよ!「アメリカン・ライフ」のミックス格好良い!)、その一歩を踏み出すことができました。友達が薦めてくれた『レイ・オブ・ライト』も聴いたんだけど、初心者の私にはこの高みはまだ早いみたい。もっと色々な作品を聴いてからの方が感動できると思ったんだよね。待ってろ~、『レイ・オブ・ライト』! なので、私にとっては初リアルタイムである今作を一番聴いております。それに、ほら、あゆのライヴでかかっちゃったからさ、私にとってはその思い出ともセットになっちゃったわけで、これを聴くとあゆのライヴを思い出すという幸せな相乗効果が。後半とか、凄いよねぇ。あの前半から、こんな風になっちゃうとは。ラスト3曲が興奮するぅ!

●ベストソング (1曲)

浜崎あゆみ「Bold & Delicious」 (邦楽)
もう他に考えるのも面倒くさいし、2005年はこの1曲だけで良いや! 詳しくはこちらに書かせてもらいました。

で、前回、ちょっとムキになりすぎちゃったかな~(笑)と思ったので、少し補足を。あゆがライヴ前にマドンナをかけたことから、彼女の並々ならぬ覚悟と正真正銘のリスペクト精神を感じたなんて、大層エラそうなことを書いてしまいましたが(その気持ちに嘘はないけど)、あゆからしたら、な~んも考えてないかも知れないよね。私がグッときたあゆの言葉「だって、私が今やりたいことはコレなんだもんっていう、それだけなの」って感じで、「マドンナ好きだからかけたい!」ってただそれだけかも知れない。で、私は、彼女のそういった「不敵さ」こそに惹かれてるわけですよ。でね、それが成立するためには、それ相応のものがなきゃ成り立たないと思うんですよ。「ワガママ」と「自由」は紙一重(ファイン・ライン)だと思うんです。「単なるワガママ」と「自由奔放な表現」も。そして、彼女は、意識か無意識か、それを心得てる人だと思うんです。ワガママにならなければ奔放な表現は生み出せないこと、でも、ワガママのままでは自由な表現にはなり得ないこと。凄い表現をしてみせながら、ちゃっかり舌を出してみせる。ちゃっかり舌を出してみせながら、凄い表現をしてみせる。そういうことができる人だと思ってるんです。(「Startin'」のプロモを最後まで見てみてね♪)

「マドンナになりたい」とか誤解を招くような書き方しちゃいましたけど、言葉通りのことをあゆが考えてるなんて思ってません。当たり前すぎて書くのもバカバカしいけど、「あゆはあゆ」ですから。以前あゆは、「私は私にしか出来ないことを、ずっと探して生きていきたい」って至極当然のことを言っていたけど、それが如何に難しいかは、誰だって知ってるよね。でも、私は、あゆが、彼女が彼女であるために歌っていると思ってるし、彼女にしかできないことをやっていると思ってます。前、「これなら○○を聴けば良いや」って思わせたら負けとか書きましたけど、私が最近よく感じるのは、「これなら洋楽を聴けば良いや」って思ってしまうような邦楽が増えてきてないかな~ってことなんです。かと思えば、「変に邦楽の中に閉じこもってるなぁ」ってのもありますけど。あゆは、洋楽嗜好かも知れないけど、あゆを聴いていて、「これなら洋楽を聴けば良いや」とは思いません。洋楽じゃなくても、「これなら○○を聴けば良いや」ってのがないんです。引用や類似があったとしても、あゆの作品にしかない何かがある。昨年、「どんなサウンドやスタイルであっても、あゆだってことが伝われば良い。私のソウルが『浜崎あゆみ』であれば」なんてイッチョウマエなことを言ってくれたあゆですが、それが伝わってくるんですよ。そして、それが聴きたいから、それはここでしか聴けないから、だから私は、「浜崎あゆみ」を聴いているんだと思います。ま、これからたくさん音楽聴いていったら、どうなるか分からないけどね(笑)。

●ベストニューカマー (2組)

Sports (邦楽)
スムルース (邦楽)

この2組が気になったなぁ。

今回は「ベストライヴ」と「ベストイベント」は省くことにします。それでは、今年もよろしく!