『ハウルの動く城』を観てきました。でも、特に言いたいことも言うべきことも浮かんでこないんだよなぁ。良くなかったわけではないと思うんだけど、言いたいことがあまり浮かんでこない。もしかしたら、この映画自体、言いたいことが特にないまま作られちゃった映画なのかな。
言いたいことっていったって、別に、明確じゃなくったって良い。よく分からないものでも良いし、言いたいことなんてな~んもないってのでも良い。けど、何て言ったら良いのかな、とにかく、こんな映画作ったんだぜオラー!ってのが、あんまない気がするんだよなぁ。同じ宮崎駿監督で言えば、『もののけ姫』とかさ、すっごい、監督のオラー!ってのがあるじゃん。こっちに有無も言わさず、みたいな。たとえ自分の好みじゃなくても、「ああ、監督はこれが作りたくて仕方なかったのね。仕様のない人ね(笑)」みたいなさ。そういうのが、あんまない気がするんだよなぁ。これ、本当に作りたかったのかな?みたいな。一つ一つのシーンにはそれなりに言いたいことがギュッと詰められてる気がするんだけど、ポッと点いては消えていく感じで、連続していかない。
例えば、どーしても、過去の作品のキャラクターなりシーンなりを連想してしまう箇所が結構あったり、同じくテーマにしても過去の財産の寄せ集めっていうか、それに頼ってしまってる感が否めない。ま、それくらい財産を築いてきたんだから良いんだって見方もあるけど。何より、自分自身の財産だし。
ただ、良くないわけではないんだよ。これを宮崎作品って知らないで観たら違ってただろうし。宮崎監督ってだけでハードルが高くなってるところもあるだろうし、または、宮崎作品を知らなければ過去の作品もちらつかないわけで。私は過去の作品も何本か観てるからであって、これが初めてならもっと言いたいことも出てきたかも知れない。宮崎監督ぐらいになると、新しい作品作るのも大変なんだろうね。もう何本も作ってるし、成果も上げてるし、そんな中、ゼロからこれを作りたい!って心底思うようなことってなかなか難しいのかも知れない。でも、次の作品が観たいって人がたくさんいてっていう。
さっきオラー!ってのが感じられないって言ったけど、つまり、それを維持することがどれだけ難しいことかっちゅう話なんだよね。ただボーッとオラー!が沸いてくるのを待っていたら、いつまで経っても作品なんてできないかも知れないし、無理矢理オラー!ってなった気になっても、なんか違うってことになりかねないし。これは映画に限らず、音楽だって何だって言えると思う。そして私は、そのオラー!が好きなんだろうなって思う。なんか、好みだとか価値観だとか、そういうの超えるんだよね、オラー!って。そりゃあオラー!があれば何でも良いってわけじゃあないけど。でもそこは基本っていうか。って、さっきからオラオラ何言ってんだって感じだけど(笑)。
木村拓哉がハウルの声ってことで、キムタクってのが前面に出てきてしまって気になっちゃうんじゃないかと思っていたけど、それは特に気にならなかった。途中からキムタクってこと、ほとんど忘れてたと思う。倍賞千恵子はなぁ、面白いと思うけど、若い人がやるソフィーも見て(聞いて)みたかった気がする。
この映画は、原作は宮崎監督じゃなくて、ダイアナ・ウィン・ジョーンズという人の『魔法使いハウルと火の悪魔』という作品らしい。ここにもオラー!度低しの原因があるのかも。違う人の作品をもとにして作るのって、一度その作品を自分の中で受け止めて、そして、そこから自分の表現したいこと、できることを探して…ってやらなくちゃいけないだろうから。でも、『魔女の宅急便』とかも原作は違う人の作品だったわけで、それでも、その上で、宮崎監督のオラー!は出てたと思うし。(なんか、都合悪いこと、面倒なことはオラー!で説明を片付けちゃってる気もしますね、許してね)
まぁ、これまでの作品でオラー!を出してきたわけだから、たまにはこういうのも良いのかもね。仮に、そんなにどーしても作りたい!ってわけじゃなかったとして、それでここまで作れるのならそれはそれで凄いし。もしかして、これが「老人力」ってやつなのでしょうか? だから私には分かり切れなかったのかも? って、『老人力』読んでないから何とも言えないんだけれども…。ただ思いついただけで。
老け込んだ心につけ込んで呪いをかけられたソフィー(とここでは勝手に解釈)。その心が若返れば若い姿に、老け込めば老人に…と姿かたちがコロコロ変わるソフィーですが、監督自ら、自らに魔法をかけ、老け込んだ心を実践してみた!! …という仕掛けがあったのだとしたら、それは、ちょっと、すごいかも。んなわけないよねぇ?(笑)
映画といえば、ちょっと前にDVDで観たティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』、すごく良かったなぁ。レンタルなのに思わず2回観ちゃったよ(大抵は1回で返す)。「物語を語っているうちに、物語そのものになってしまった」――ううーん、良いわぁ。素敵だね。(ってか、この間行ったラーメンズもそんな感じ?)
「彼(物語)は、永遠に生き続ける」。
言いたいことっていったって、別に、明確じゃなくったって良い。よく分からないものでも良いし、言いたいことなんてな~んもないってのでも良い。けど、何て言ったら良いのかな、とにかく、こんな映画作ったんだぜオラー!ってのが、あんまない気がするんだよなぁ。同じ宮崎駿監督で言えば、『もののけ姫』とかさ、すっごい、監督のオラー!ってのがあるじゃん。こっちに有無も言わさず、みたいな。たとえ自分の好みじゃなくても、「ああ、監督はこれが作りたくて仕方なかったのね。仕様のない人ね(笑)」みたいなさ。そういうのが、あんまない気がするんだよなぁ。これ、本当に作りたかったのかな?みたいな。一つ一つのシーンにはそれなりに言いたいことがギュッと詰められてる気がするんだけど、ポッと点いては消えていく感じで、連続していかない。
例えば、どーしても、過去の作品のキャラクターなりシーンなりを連想してしまう箇所が結構あったり、同じくテーマにしても過去の財産の寄せ集めっていうか、それに頼ってしまってる感が否めない。ま、それくらい財産を築いてきたんだから良いんだって見方もあるけど。何より、自分自身の財産だし。
ただ、良くないわけではないんだよ。これを宮崎作品って知らないで観たら違ってただろうし。宮崎監督ってだけでハードルが高くなってるところもあるだろうし、または、宮崎作品を知らなければ過去の作品もちらつかないわけで。私は過去の作品も何本か観てるからであって、これが初めてならもっと言いたいことも出てきたかも知れない。宮崎監督ぐらいになると、新しい作品作るのも大変なんだろうね。もう何本も作ってるし、成果も上げてるし、そんな中、ゼロからこれを作りたい!って心底思うようなことってなかなか難しいのかも知れない。でも、次の作品が観たいって人がたくさんいてっていう。
さっきオラー!ってのが感じられないって言ったけど、つまり、それを維持することがどれだけ難しいことかっちゅう話なんだよね。ただボーッとオラー!が沸いてくるのを待っていたら、いつまで経っても作品なんてできないかも知れないし、無理矢理オラー!ってなった気になっても、なんか違うってことになりかねないし。これは映画に限らず、音楽だって何だって言えると思う。そして私は、そのオラー!が好きなんだろうなって思う。なんか、好みだとか価値観だとか、そういうの超えるんだよね、オラー!って。そりゃあオラー!があれば何でも良いってわけじゃあないけど。でもそこは基本っていうか。って、さっきからオラオラ何言ってんだって感じだけど(笑)。
木村拓哉がハウルの声ってことで、キムタクってのが前面に出てきてしまって気になっちゃうんじゃないかと思っていたけど、それは特に気にならなかった。途中からキムタクってこと、ほとんど忘れてたと思う。倍賞千恵子はなぁ、面白いと思うけど、若い人がやるソフィーも見て(聞いて)みたかった気がする。
この映画は、原作は宮崎監督じゃなくて、ダイアナ・ウィン・ジョーンズという人の『魔法使いハウルと火の悪魔』という作品らしい。ここにもオラー!度低しの原因があるのかも。違う人の作品をもとにして作るのって、一度その作品を自分の中で受け止めて、そして、そこから自分の表現したいこと、できることを探して…ってやらなくちゃいけないだろうから。でも、『魔女の宅急便』とかも原作は違う人の作品だったわけで、それでも、その上で、宮崎監督のオラー!は出てたと思うし。(なんか、都合悪いこと、面倒なことはオラー!で説明を片付けちゃってる気もしますね、許してね)
まぁ、これまでの作品でオラー!を出してきたわけだから、たまにはこういうのも良いのかもね。仮に、そんなにどーしても作りたい!ってわけじゃなかったとして、それでここまで作れるのならそれはそれで凄いし。もしかして、これが「老人力」ってやつなのでしょうか? だから私には分かり切れなかったのかも? って、『老人力』読んでないから何とも言えないんだけれども…。ただ思いついただけで。
老け込んだ心につけ込んで呪いをかけられたソフィー(とここでは勝手に解釈)。その心が若返れば若い姿に、老け込めば老人に…と姿かたちがコロコロ変わるソフィーですが、監督自ら、自らに魔法をかけ、老け込んだ心を実践してみた!! …という仕掛けがあったのだとしたら、それは、ちょっと、すごいかも。んなわけないよねぇ?(笑)
映画といえば、ちょっと前にDVDで観たティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』、すごく良かったなぁ。レンタルなのに思わず2回観ちゃったよ(大抵は1回で返す)。「物語を語っているうちに、物語そのものになってしまった」――ううーん、良いわぁ。素敵だね。(ってか、この間行ったラーメンズもそんな感じ?)
「彼(物語)は、永遠に生き続ける」。