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sky is blue

言わなければよかったのに日記

Dream Band Baton

2005-07-24 18:29:37 | 音楽コラム
バトン(質問)を渡してくれた当人からも、なんの話だったっけ?と突っ込まれてしまいそうなくらい、遅い返答でごめんなさい。

え~、
●編成は自由
●同バンドメンバー禁止
●バトンを回す人数1~3人
ということで、「夢のバンドを結成してみよう」とのことです。

そこで、バーッと思いつく歌い手やプレイヤーを挙げてみる……と、そこまでは良いのですが、そこから、この人とこの人だったら、相性が合うか/面白い化学反応が起きそうか/お互いの良さを打ち消してしまわないか…とか考えてたら、もうサッパリ分からん! なので、「ワケ分からない」まま放り投げてしまうことにしました! 分かるんだったら、「夢のバンド」じゃない!(笑)

ただ、「洋楽」と「邦楽」には分けさせてもらいました。ごちゃ混ぜでも良かったんだろうけど、ますますワケ分からなくなってしまいそうだし、かと言って、どちらかにしぼることもできなかったので。大目に見てください。

●洋楽
ヴォーカル: ビョーク
ギター: ブライアン・メイ(クイーン)
ギター: ロジャー・マッギン(ザ・バーズ)
キーボード: リック・ウェイクマン(イエス)
ベース: クリス・ウォルステンホルム(ミューズ)
ドラム: レニ(ザ・ストーン・ローゼズ)
マニピュレーター: アラン・ワイルダー(デペッシュ・モード)

自分で書いてて、サッパリ分かりません。あんまり考えすぎると抜け出せなくなってしまいそうなので、言い逃げです。誰か代わりに考えて~(笑)。すべてにおいて過剰かも。聴くの疲れそ~(笑)。イエスは、そんなに詳しくもないんですが、『こわれもの』ってアルバムとかカッコ良いなって思うので、入れてみました。デペッシュ・モードは最近気になってて、アランはもう脱退してしまったとのことですが、入れておきました。ヴォーカルは、リアム・ギャラガー(オアシス)にしようかなとも思ったんだけど、やっぱりワケ分からないのが良い!と思って、ビョークにしちゃいました。リアムでも、ワケ分からないかもだけど(笑)。

●邦楽
ヴォーカル: PUSHIM
ギター: 浅井健一(BLANKEY JET CITY/SHERBETS/JUDE)
キーボード: ヒイズミマサユ機(PE'Z/東京事変)
ベース: 木下裕晴(L⇔R)
ドラム: 中畑大樹(Syrup16g/VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)

洋楽バンドよりは、分かりやすいだろうか。このバンドメンバーで、ヴォーカルがプシン。やっぱ、よく分からないか(笑)。

というわけで、合うのか合わないのかとかバランスとか、よく考えてません。ハッキリ言って無責任回答です(笑)。スミマセン。だって、あんまり考えすぎると、結局いつものメンバーになっちゃいそうなんだもん。ブライアンのギターならフレディのヴォーカルかぁ…って。そしたら意味ないからさ。無責任回答が面白いってこともあると思ってさぁ。というか、私の頭の「とっちらかり具合」が出てたらヤだな~(苦笑)。「何これ」って言わないで~。きっと私も同じこと思ってるから(笑)。

そして、今回も、特にバトンは渡しません(トラックバックしません)。ごめんなさい。ただ、こんなの思いついたよ~というのがあれば、この記事へのコメントでもなんでも、随時受付中です。

*********

さて、「夢のバンド」といえば、「夢の共演」ってことになりますが、「夢の共演」といえば、去年の『0724 YAMABIKARI』ですよ。そう、去年のまさにこの日(7/24)、エレファントカシマシ/JUDE/フジファブリック/東京事変が共演したのですよね。そして、私は、それをキッカケにこのブログをはじめたのでした。そうです、このブログも一周年を迎えることができましたぁ!

ついつい長文になってしまい、しかも、読んでくれてる方にはあまり興味のないであろう対象について書いてたりすると、「一体こんなの誰が読んでくれるんだろ…」と不安になったり、さらに、書き終わった文章を読んでは、「何こんなに熱くなってんだろ」、「私バカじゃないの」と落ち込むばかりなのですが(笑)、なんとかやってきました。どうやら、書くときは一回トランス状態にならないと書けないみたいなんですよね~(苦笑)。ま、いつもではないけど。そうして、書き終わり、トランス状態を抜けたあと(我に返ったあと?)、読み返すと、我ながら、「私バカじゃないの?」、「こんなの書いたの私じゃない!」となってしまうわけです(笑)。なら、書かなければ良いんですが、それならとっくにそうしているのです! 結局、書かずにはいられないのです!(やっぱりバカ)

しかし、これも、読んでくれている方がいてこそのもの! 誰もいなかったら、書いてないもん、書けないもん。ですから、こうして一周年を迎えられたのも、皆さんのおかげなんです。本当にありがとうございます。そして、興味のない話題であっても、読んでくれていると信じています!(笑) 対象がなんであろうが、長文であろうが、面白く読めるように努力していきたいと思っています。なるべく短くまとめる努力も(笑)。更新ペースを上げる努力も。しなきゃいけない努力、一杯だな~(笑)。これからもよろしくお願いします。


COUNTDOWN LIVE 2004-2005 A

2005-07-13 11:24:00 | AYU
DVD『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2004-2005 A』を見る。2004年12月31日、代々木体育館で行われたカウントダウンライヴの映像。このライヴ、そりゃ行きたかったけど、年明けたらツアーあるし、年越ライヴを一人で行くのも淋しそうだし(30日にもライヴはあったけど、その日はこれだったんでね)、時期も近いしツアーとそんなには違わないだろうから、良いや~と思っていたら、セットリストを見てビックリ! ツアーとぜんぜん違うやんけ! はぁ、やっぱり、あゆちゃんを舐めちゃダメだった。

「WHATEVER」~「immature」ではじまりますかぁ。つうか、「Duty」に「TO BE」ってどういうことですか? 「Key ~eternal tie ver.~」って。超聴きたいっつうの! こんな懐かしい曲もやってくれるんだぁ。あゆにとってカウントダウンライヴは、2000年からやっていて今回で5回目になるんだけど、エレカシで言うところの野音みたいな感じなのかなぁ。うう~、行きたかったぜ! しっかし、『MY STORY TOUR』でも1曲目「HAPPY ENDING」、予想つかなかったしなぁ。だって、エンディングではじめるんだよ?(笑) やっぱ、あゆってひねくれ者だよ~。それでいて、まっすぐなんだから。まっすぐなひねくれ者!

セットリストだけじゃない。『MY STORY TOUR』の方は、大掛かりなステージ、大きなスケールでアルバム『MY STORY』の世界を表現していたけど、こっちの方はアットホームっつうかシンプルっつうか。同じ会場なのに、感じがぜんぜん違う。和太鼓チームと競演したり、「INSPIRE」でホーンをばりばりに導入したりしてるけど(これは打ち込みかな?)、根っこにある部分が非常にシンプルなんだよね。だからこそ、こういうアレンジが映えるのか。足元がしっかりしてなきゃ、こういうことはできないんだね。

ま~でも、何と言っても、アコースティックですよ! 何だよこれー。こんなのやるんだったら行ったよー。しかも、「TO BE」に「Key ~eternal tie ver.~」ですか。特に「TO BE」なんて、聴きたいに決まってるじゃないか!(「言葉のおもさ」参照) まぁでも、こうしてDVDになってくれて良かった。あゆの歌声が好きな私にとって、アコースティックが良くないわけがありません。あゆ自身もガツンときたみたいね。「懐かしかったね~今の! どう? 良い感じだった?」って興奮&照れ隠し気味に客席に聞いてるもん。そのままサラ~ッとキメておけば良いものを。でも、そんなあゆちゃんが好き☆

「TO BE」は、歌詞に<君>って出てくるけど、これは、自分自身との対話(君=自分)とも取れるんだよなぁ。もちろん聴いた人それぞれが自由に解釈すれば良いんだけど、私はそうとも取れるなって思ったわけ。そう思うと、ますます染み入ってくるわけ。でさ~、そしたら、CDジャケットも、あゆが二人いるやつなんだね。やっぱりそうだよね!あゆちん!って勝手に盛り上がっちゃいます。

ライヴ全体の流れを見ながら、これは後に続く『MY STORY TOUR』の裏バージョンかもって思った。「WHATEVER」~「immature」の初期の曲にはじまって(「WHATEVER」はあゆの最初のツアーの1曲目)、象徴的な「Duty」、そして初めてあゆが作曲した「M」。全体を通して、あゆのこれまでの歩みを一緒にたどるような。それは、『MY STORY TOUR』にも同じことが言えて。だから、このライヴは『裏 MY STORY TOUR』なんだなって思った。

というか、「Duty」にビックリした。「Duty」をこんなに優しく歌えるようになったんだ!って。CDと聴き比べてみれば分かると思うけど、この曲はタイトルからして“義務”だし、ヘヴィな感じで、覚悟を決めて腹を括りだした、自分や色んなものと向き合いだしたことを象徴するような曲だと思うんだけど、だから、歌い方からサウンドから何から何まで、クドいくらいにヘヴィかつディープな曲なのよ。そんな曲をこんなに優しく歌えるようになったんだ~!って、嬉しくなっちゃったよ。やっぱ、変化していくんだね。

「Trauma」で事故発生!(笑) あゆが2番の歌詞を忘れて、2番ほとんど歌えてません(笑)。これは貴重かも。あゆが歌詞を忘れて、しかもこんなに崩れるとこ、滅多に見ないからなぁ。結局思い出せず「歌詞を忘れたよ♪」と歌いながら(笑)、「ぜんぜん分からないよー!」って叫び、間奏部分で崩れ落ち、両手を合わせて謝ってました。よっちゃんに笑われてました。いやぁ、これは貴重。でも、よくよく聴いたら、「evolution」でも歌詞が1番と2番ごちゃ混ぜになってました(笑)。

これは、このライヴに限った話じゃないんだけど、あゆって本当、ファンに向かう気持ちの強さみたいなものが物凄いんだよね。私は、もっと違う印象だった。良い意味でも悪い意味でもなく、もっとこう、私は私、ファンはファンみたいなクールな印象だった。でも、ぜんぜん違った。むしろ、熱い。もしかしたら、テレビとかでちらっと見る感じでは意外かも知れない。私があゆを好きになるずっと前、電器屋でたまたまあゆのライヴ映像を見かけたとき、「何か」を感じたのはこれだったのかもなぁ。懸命にお客さんに向かって投げかけてて、「随分と印象と違うんだな」と思ったのを覚えてるよ。なんだ、そのときから気になってたんじゃん自分!(笑) 大体、クールな人だったら、「evolution」で、ハッピ着て股開いて、「は~、せいや~!」なんてやりませんよね(笑)。

なんかね、これだけ人気があるのは、ファンがあゆを求めているからに他ならないんだろうけど、あゆもファンを求めてるんだなっていうか、なんかそういうのを凄く感じるんだよなぁ。伝わってくる。だからファンも、そんなに求められちゃーこっちも!みたいになるのかな?(笑) ファンじゃない人からしたら、クドくてウザいかも知れない(笑)。

誤解を恐れず言わせてもらうと、“計算された表現”なんて何も分かってないね! そんな人はあゆの何も見てないよ! あの、ファンに向かう気持ちの強さを見てみろよ! まぁ、ちょっと落ち着いて話をしますと(笑)、計算の部分は計算、演技の部分は演技ですよ。“計算された表現”もあながち間違いではないでしょう。しかし、演技だから嘘ということではないし、計算だから心がないということではない。「『自分自身』と『自分の意見』がなければ、うまく演じることはできない」と誰かも言っておりました。演技や計算は、強い意志のもとに成り立つのであって、逆に言えば、それがなければ、演じることなどできなければ、何をどう計算したら良いのかなんて分かりはしないはず。「やりたいこと」がなければ、あるいは、「何をやりたいか/何をやるべきか」を自分自身で把握し理解することができなければ、演じることも計算することも、何一つできないはず。演技や計算と言っても、それは表現の上に成り立つのであって、演じると言っても、結局は「自分自身を演じる」ことに他ならない。そのためには、優れた客観性とかが必要なんだろうな。“計算されたものだからリアルじゃない”とか“演技だから嘘”とか言う人は、自分にその能力がないからひがんでるんだ!(笑) もっと言えば、演技や計算のない表現なんてないんだと思う。

最後は、「winding road」。さっき、あゆのこれまでの歩みが伝わってくるって書いたけど、この曲で締めるなんて、まさに!だね。この曲、『MY STORY TOUR』ではやらなかったんだよなぁ。この曲で泣いてしまってるあゆを見ながら、そりゃー泣くよなって思った。それほど、あゆの想いまんまの曲だから。それほど、あゆの歌唱に説得力があるから。一見すると、ごくごくフツーのことを歌っているようなんだけど、やっぱり、あゆの想いまんまの曲になってるんだよね。だから、どこが計算じゃー!って言いたくなるね、本当。ま、そういう人は、“ごくごくフツーのことを歌っているよう”ってところで止まってるんだな、きっと。

つまり、演技や計算には、自分自身を把握する強い客観性が必要と言ったけど、あゆの“自分を見つめるもう一人の自分の目”という客観性が優れていれば優れているほど、“まんま”になっていくわけだよ。客観的になればなるほど、自分自身(主観)に近づいていくわけ。客観的でありながら、それは主観に向かってる。あゆを聴いてると、自分の中の余計なものが削ぎ落とされていって、シンプルになっていく気がするのはそのせいか。だから、ごくごくフツーの一般的なことを歌っているようでいて、自分の想いまんまの個人的なことを歌っていて、それがまた普遍的なことにも繋がっているんだよ。客観の中に主観を、主観の中に客観を感じ取り、それは演技でも計算でも予定調和でも何でもなくて、それに心を動かされるのであって、それを前にしたら演技とか計算とかどーでも良くなってしまうんだけどなぁ。ま、方法なんていくらでもあるんだろうし、こういう方法もあるってことだよ。

だからこそ、その歌は、“あゆの歌”でありながら、“私(誰か)の歌”にもなり得て、“遠くて近い”なんていう不思議な距離感が生まれたりするのだろう。「あなたと私は違うし同じ」で書いたようなことかな。そう、私にとってあゆは“遠くて近い存在”なんだ。

“時代を読んでる”とか言う人もいるかも知れない。でもそれは、自分自身を探していった結果、そうなっただけなんだ。受け取る側は、何もそこまで考えなくても良いのかも知れない。でも、そうじゃなきゃ、ここまで人気にはなってないだろうしね。売り上げとか数字的な意味じゃなくて、思い入れ度とかそういう意味でね。人は、表層的なものだけじゃ、決して満足できないだろうから。

何年か前、あゆは、「ライヴは最高だけど、その反面、孤独で」と言っていた。そういや、そういうこと、UAも言ってたな。でも、UAは、「前は、ライヴに対して、どうして私ばっかり裸にされて、孤独でって思っていたけど、今は、それは丸っきり私の間違えだったと言える」というように言っていた。今、あゆがどう感じているか分からないけど、あゆもUAみたいに思えてると良いな~。ま、私の単なる身勝手な願いだけどね。


エレカシ野音 2005

2005-07-09 23:37:46 | エレカシ
この日のことを書くのは、もはや、無理だな。時間が経ってしまったからではない。むしろ、言葉が出てくるのを待っていたつもりだ。しかし、それらしきものは出てこない。言葉を失ってしまったんだ。

ツアー『すまねえ魂』を終えてのエレカシ@野音。雨が降っていた。石くん、成ちゃん、トミの衣装が鮮烈だった(黄・赤・青)。それぐらいだな。ちゃんと書けるのは。ただ、ツアー『すまねえ魂』で感じたことが結実していて、ある種の頂点に達していたのではないか、ということだけは言えるかな。だから詳しくは、「すまねえ魂 @リキッド恵比寿」を読んでください(笑)。ま、そこでもレポらしきものは書けてないんだけど。その前に、レポってなんだ?

自分の中で言葉を必要としていないライヴのことを、具体的に書こうとするのはやめよう。

よく、「音楽を聴くと、その音楽を聴いていた時のことを思い出す」とか言うでしょう。それはもちろんそうなんだけど、それだけじゃないと思うんだよね。音楽が、写真なんかと違うのは、「一緒に時を刻める」ってことだと思うの。そういう音楽こそが、長く聴き続けられる音楽なのかも知れない。もちろん、その音楽を聴いていたある一定の時間は、その音楽とともに胸に刻まれるのだろう。でも、その音楽を改めて聴いたとき、そこには「今」も刻まれるんだよね。写真とかは、どうしたって「そのとき」だったりすると思うんだけど、音楽は、「そのとき」と「今」を行き来したりするんだよ。これは、音楽が目に見えなくて、形がないからかも知れない。だから、「人に歴史あり」というように、「音楽にも歴史あり」だと思うんだよね。この日ほど、それを実感した日はなかった。

「良いライヴだった」

こんなバカみたいな言葉しか浮かんでこない。昔の曲やちょっと前の曲や最近の曲や新曲。たくさん曲をやってくれて、「エレカシの歴史」を感じたと同時に「自分の歴史」なんかも感じてしまって、それらが野音の景色や雨、空、風なんかと混ざって、「そのとき」と「今」を行き来していた。自分にとってはそれがすべてで、それはあまりにも個人的なことだから、それは「ライヴ」の話とは違うものになってしまいそうで。かと言って、具体的に「ライヴ」のことを書き出せば、それは「自分の中のもの」とは違うものになってしまいそうで。だから、うまく書けないんだろうけど。特に、2001年の野音のことを思い出したな。そのときのライヴに近いものを感じた。あれからエレカシも一周したのかなとか思ってしまう。

ちなみに、エレカシは1990年から毎年野音でライヴをやっている。だから今年は16年目。レコード会社との契約が切れていたときもやっていたんだよ! 継続してくれてることが、どれだけありがたいことか。毎年一回エレカシのライヴがあるというだけで、東京の価値がグーンと上がってるね! 行ったことない人は、東京を知らないって言って良いよ!(笑) 一度は行かにゃぁ!

ああ、やっぱり言葉にできない。すっかり降参だ。こういう演奏だったとか、MCでこういうことを言っていたとか、書けば書くほど、違うものになっていく気がする。

まぁ、私なりに書いてみよう。

男の人って切ない。そんなことを感じてしまった。「男ってのは勝ちにいかなくちゃならないんですかね?」。誰にでもなくこう問いかける宮本さんに、できることならば、今すぐにでも「勝利」とやらを差し出したい気持ちになった。傲慢にも。切実にも。もちろん、そんなことはできないんだけど。女はどうなのかな。「勝ちにいかなきゃ」とか、あんまり思わない気がする。でも、女には女の「戦い」があるような気もする。それは、男の人の「戦い」とは違うような気がした。「すまねえ魂」で、「金じゃないんだ。女でもないんだ」と言って、“探してる 探し歩いてる”と歌っていた宮本さん。やっぱり、女の人とは違うのかもな…と思った。よく分かんないけど。

「お前の夢を見た」は、こんなもん見ちゃって良いの?って思った。<おれはひとりぼっち お前がいても おれひとりでも>って、こんなイジけた姿、晒しちゃって良いの? 見ちゃって良いの?って思った。ハッキリ言って参った。スゴすぎるよ。世の中にあふれている歌という歌が、歌唱という歌唱が、ヌルく感じた。

「おまえと突っ走る」~「かけだす男」らへんで、泣きそうになってしまった。そう、選曲や天候のせいもあったのか、この日はとにかく“泣ける”ライヴだった。エレカシは私にとって、SMAPの「夜空ノムコウ」じゃないけれど「心のやらかい場所」を一番に刺激する存在なのかも知れない。雨が降っていたのは、空も泣いていたのかも知れないよ。

「OH YEAH!」をやってくれた。いつだったか、「俗っぽく生きていこうぜ!」という言葉にグッときた。

「武蔵野」で、ミヤジの声が震えていた。ミヤジも泣いていたのかな? やけに生々しかった。「お前の夢を見た」もそうだったけど。

最後は、「ファイティングマン」。

ごめんなさい。こんなことぐらいしか書けませんでした。他にも、ミヤジが「しらけるかなと思ったんだけど…」とか言いながらバケツの水を二回もかぶったとか、「先生には聞こえてるんだ」と自分のことを「先生」って言ってたとか、「凡人」って曲のことを「この曲難しい。オタクっぽい…」と言ってたとか(そんな曲の題名が「凡人」ですから!)、自分の曲を「予習してきた」とか、石くんのドデカいサングラスとかあやしい動きとか、成ちゃんの汗やら何やらで変色したシャツとか(ベスト着てるのかと思った)、色々あったけれど…。そう言えば、「デーデ」のことを「貧乏人に捧げる“バラード”」と言ってたなぁ。

でも、そんなことより、「エレカシ」が上回っていた。おそらく、その場で演奏する曲を決めていってるにも関わらず、乱れない流れ。「平成理想主義の旅 @渋谷AX」で、『DEAD OR ALIVE』~『俺の道』で、バラバラになりかけた心(宮本浩次)と体(バンド)が再び引っ付き合い転がり始めたと書いたけど、今のエレカシには、それプラス、技もある。心・技・体ってやつだよ。再生した何度目かのエレカシ。そこから繰り出されるバンド・サウンドをうまく説明できれば良いんだけど、それは無理。もったいない。ナマで確かめてみて欲しい。そういや、「平成理想主義の旅 @リキッド恵比寿」で、こんなに頼もしいバンドとなったエレカシをCDにも刻まなければっ!と書いていたことを思い出した。今、そのために練ってるのかなぁ。

そんなエレカシが演奏する、色んな時代の曲たち(この日は特にアルバム『ココロに花を』からの曲が多かった)。それらを聴いて、やっぱり良い曲だぁ!と思ってCDを聴いてみると、当たり前のことかも知れないけど、それはそれでまた違って聴こえる。だから、CDに収められている曲たちの聴こえ方も違ってくる。

エレカシがいなくったって、私は生きていけるのだろう。お腹が空くわけじゃなし。病気になるわけじゃなし。お金に困るわけじゃなし。

だた、ただね。エレカシの音楽が聴こえてこない世界なんて、想像できなくなっちゃったんだよ。ただそれだけのことなんだよ。

きっと、私がエレカシを愛する理由が、音楽を愛する理由が、そこにはあったんだ。

<セットリスト>
1. 生命賛歌
2. デーデ
3. 浮き草
4. 風に吹かれて
5. 悲しみの果て
6. 今宵の月のように
7. すまねえ魂(新曲)
8. お前の夢を見た(ふられた男)
9. 孤独な旅人
10. 珍奇男
11. 真夏の星空は少しブルー
12. 道
13. 人生の午後に(新曲)
14. おまえと突っ走る
15. かけだす男
16. OH YEAH!(ココロに花を)
17. うれしけりゃとんでゆけよ
18. 四月の風
――アンコール 1――
19. 昔の侍
20. 極楽大将生活賛歌
21. 涙
22. 凡人 -散歩き-
23. 明日に向かって走れ
――アンコール 2――
24. 月の夜
25. ガストロンジャー
26. 武蔵野
27. ファイティングマン


ロッカーズ

2005-07-05 23:48:47 | 映画
すいません。暑さにやられたのか、随分と更新が止まってました。

映画『ロッカーズ』を観た。いやぁ、面白いなぁ。何がって、だって、これは、『アイデン&ティティ』で言うところの「ロックから一番遠いところ」なのかも知れない。でも、観てる間はそんなこと微塵も感じなかった。『ロッカーズ』と『アイデン&ティティ』は、正反対のようでいて、切っても切り離せない「何か」で繋がっているような気がした。その「何か」が、「ロック」または「ロックンロール」なのか? この二作を近いうちに続けて観たのは、偶然だったけれど、良かった気がする。

『ロッカーズ』は、監督である陣内孝則の実体験を基にした映画だ。『アイデン&ティティ』も、原作者であるみうらじゅんの実体験が基になっているから、そういう点でも共通するところがあるのかも知れない。

演奏シーンも良かったし、トラヴェラーズとかも出てたみたい(ちゃんと確認してないけど)。大杉漣によるフォークも(大杉漣は『アイデン&ティティ』にも出てる)。ロッカーズが演奏するルースターズの「恋をしようよ」とか良かったな。<お前とやりたいだけ>って、考えてみるとスゴい歌詞だよね。<やりたいだけ>って連呼してるもん(笑)。これこそ、『アイデン&ティティ』で言うところの「ロックから一番遠いところ」でしょ(笑)。でも、こんなどうしようもないことさえも歌にしてしまえるんだから、そしてそれを「カッコ良い」ものとして鳴らせちゃうんだから、やっぱ、「ロック」ってスゴいんだろうな。

『アイデン&ティティ』と『ロッカーズ』を続けて観ることによって、「ロック」の器のデカさを、改めて思い知った気がします。


30minutes

2005-07-01 19:22:54 | その他
この日(7/1)から、テレビ東京で『30minutes鬼』の放送がはじまった。毎週金曜25:30~。これは、昨年放送されていた『30minutes』の第二弾だ。が、いきなり初回を見逃した! 次の日の、ひたちなか(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005)のチケット一般発売に気を取られていたからだ。しかも、チケットが取れなかった! 私の30ミニッツ×4が~!(涙…2時間電話かけっぱなし)

『30minutes』とは、“30分間”で生み出す人間コメディドラマに挑戦した一話完結もの。レギュラー出演者は、バナナマン、おぎやはぎ、荒川良々。毎回ゲストが登場する(登場しない回もある)。私は詳しくないのだけど、大根仁という方が監督や演出をされている。

私は昨年放送されていた第一弾を見てなかったのだが、DVD化されていてレンタルにあったので、とりあえず(1)を借りてみた((3)まである)。1本に4話入ってて、古田新太、小沢真珠、眞鍋かをりなどがゲストで出ていた。

そんで、「みかん(#4)」という話(この話はゲストなし)。これが素晴らしい! まさか、ブラジャーをつけた日村さんにウルッときてしまう日がくるなんて思ってもみなかった(笑)。パッケージにもブラジャー姿の日村さんが載っていて、どんな話だこれはって思ってたけど、まさかね。これは是非見てみて欲しい。全員良いし、全シーン良い。

「監督が来る(#1)」の古田新太のインタビューでの監督ぶりもウケたけど(フジロックのTシャツ着てた)、荒川良々は(笑)。スゴイなー。毎回、それぞれの役を掘り下げるインタビューが入っているのだけど、特典映像で、本編に入り切らなかったインタビューが入っていて、荒川良々の「忍び込んだ男(#2)」の役のインタビューがあって、ヤバすぎるーって感じ。

「バカたちの誘拐(#3)」見てて、なんだったっけなー、ほら、あのタランティーノ監督の、そうだ! 『レザボアドッグス』みたい!って思ってたら、エンドトークで荒川良々もそう言っていた。そういや、エンドトークで明らかになったんだけど、矢作は「元モッズ」らしい(笑)。タイトル画面のバックがモッズマークの回があって、そこから明らかになった事実(?)。

というわけで、現在放送されている第二弾『30minutes鬼』、気が向いたら見てみてください。日村さんポール似説も動画で確かめられるし(笑…「ヒム・マッカートニー」参照)。音楽はスチャダラパーのシンコ氏が担当していて、エンディングテーマはグレイプバインの「アダバナ」。そして、その「アダバナ」のPV、この『30minutes』のメンバーが出ています! もちろん、グレイプバインも。私もまだ全部は見ていないんですが、番組の終わりにちょこっとだけ映ります。

そして、ちょっとでも興味が沸いたのなら、第一弾『30minutes』の(1)に入っている「みかん」をオススメしたいと思います。って、私もまだ(1)しか見てないんですけどね。でも、良かったんですよ!