スカーレット手帖

機嫌のいい観客

ヤング≒アダルト 

2012-03-02 | 映画ドラマまんが
近所の映画館が女1000円デーだったので
気になっていた「ヤング≒アダルト」を見に行ってきた。

余談ですが、
最近はもう1000円の日かレイトショーにしか映画行かないっすね… 
映画料金は通常1200円、安くて1000円でいいんじゃない。
あんま割り引くと映画館に来た感ないし、かといってどの映画も1500円以上払いたいと
思えるものはないしな。
うーむ、どうなの!映画業界!!



という話はさておき、
けっこう面白かった。この映画。
女子に受ける、というか、女子にだけしっかり受けそう、というか…

かいつまむと、

高校のころはみんなのアイドルで、あこがれの的で
いわゆる「地元じゃ負け知らず」(by修二と彰)。
しかしいまは中途半端な都会で先細りのゴーストライターの仕事に煮詰まっている
アラフォー女子。
プライドが高すぎて幸せもつかみきれず悶々と、自堕落に日々を過ごしていたある日、
元カレから舞い込んだ無邪気なメールに一念発起、
運命を軌道修正すべく、『魚の腐った臭いのする田舎町』(=地元)に戻るのだが、さて・・・


というおはなし。

「マイレージ、マイライフ」「JUNO」の製作陣ということで、
やっぱり日常のささいなささくれ描写がとてつもなくうまいっす。
凡百のフィクションでは省略されがちな、
予定調和的な会話があったあとの「ヘンな間」とか、
噛み合ない会話の末に啖呵を切ったあとの、そのまわりの人が向ける「残念そうな顔」とか。
オープニングの方向はマイレージに通じるセンスある感、音楽のチョイスもすてき。
DVDで手元に残したい(そして一人で見返したい)タイプの作品かな。

ちゅーとはんぱな姉さんが
「SATC」ごっこをやるとイタいんだぜ みたいなリアルを
底意地が悪いぐらいのディテールで感じさせてくれるところがいいかな。
シャーリーズセロンて、黄金のディオールおねえさま というイメージが強く
「黄金」度で言えばエバラかシャーリーズセロンか ぐらいの
認識しかなかったんだけど、
すげぇなあ と思いました。

でも最後にちょびっと救いがあるので
そこがやっぱり、映画として信頼できるところな気がします。


・・・て、
映画の感想ってまともに書こうとすればするほど
おもろなくなってくるな。

たぶん
「それでも恋するバルセロナ」とか
「そんな彼なら捨てちゃえば?」とか
好きな人は、この映画も良いと思うんじゃないかなー
と思いました。

(あ、どちらもスカーレットヨハンソンが出ていますが。え?私じゃないですよ)

ジュリーがかっこいい

2012-03-01 | 好きなもの
カサブランカダンディ/沢田研二


がっつりファンということでもないのだが、
ジュリー(沢田研二)のことが好きなのよ。

だってね

ききわけのない女の頬を ひとつふたつはり倒して

だよ。(阿久悠)
DVかと。訴訟か、と。

しゃべりすぎる女の口を さめたキスでふさぎながら

だよ。(阿久悠)
イケメンかと。イケメンですけど。

伊達だよね~
色男だね~
謎の美学を体現していると思うんだ。
リアルタイムで見られなかったから補正もかかってると思うけど。

いまは女の頬をひとつふたつはり倒したりさめたキスで口をふさいだりする男は
いないと思うけど、別にそれは嘆きの対象ではない。
絶品のパフォーマーとしてその時代ジュリーがいたことが良いと思うんです。
いまは変なおっさんだけど。

いいね、ジュリーいいね!
名前がジュリーアンドリュースから来たってのもいいね。
いいねボタンいっぱいおしたいの。