スカーレット手帖

機嫌のいい観客

小林豊くんのこと

2014-08-19 | この人のこと

いろんな意味で見た目を裏切る感じがするよな

小林 豊(こばやし ゆたか)
生年月日:1989年3月19日
身長:174cm
血液型:B型
出身:滋賀県
所属:フォーチュンエンターテイメント
google検索件数:約 443,000 件
(2014年8月時点)

事務所プロフィール
本人ブログ

テレビを眺めていると、時に「同姓同名(同音)」の人があらわれることがある。
「なかむらしゅんすけ」と聞いて、「中村俊輔」を浮かべるか 「中村俊介」を浮かべるかは、人によるところが大きいだろう。
「岩崎宏美」がいるところで出て来た「岩崎ひろみ」は、当初年配層を中心に混乱を招いたようにも見えたものの、
宏美との活動時期とジャンルの違いということで、女優としての地位を確立している。
逆に、先輩に「宮川大助」がいる中で芸人ジャンルというか同じ会社の後輩として「宮川大輔」があらわれた時には
ビックリした。どう住み分けるのかと思ったものだ。しかし、支持層の年代が違えば思い浮かべるものも違うということで、
さほど混乱もせずに「みやがわだいすけ」問題はふんわりと解決している感がある。
ちなみに、話はそれるがニックネームのかぶりというものもある。
「マツケン」といえば「松平健」だったのが、いつの間にやら「松山ケンイチ」のことも表すようになったりしている。
「ミキティ」は、藤本美貴と安藤美姫、いまはどちらの領分なのか。
このように、有名人の同姓同名(同音)問題は、イメージの住み分けもしくは取りあいというパワーバランスの中で、
それぞれの形として着地する。
ただ、一般的に言って、後発で出てくるその名前の持ち主には、それなりのパワーが必要だということだけは考えられる。
(名前を変えることはいくらだってできるのだから)

彼についてもそうだ。
「小林豊」といえば、ちょっと前まではTBSアナウンサーのあの人だった。
だが今は違う。「小林豊」といえば、仮面ライダーなのである。
漢字までまったく同じで登場したのに、
この1年ですっかり「小林豊」の領分を自分に引き寄せた、新・小林豊とは何者か。
(この認識、私の周りだけかもしれませんがね。)

小林豊を認識したのはテニミュが最初だったか、それとも名古屋を中心に活動するBOYS AND MENのメンバーだと、
地元で宣伝されているのを見たのが先だったか。同時期ぐらいだったような気もする。
ちなみに舞台で見たことはない。テニミュのDVDは持ってます。

小林豊は、びっくりするぐらいのアイドル男子である。
もしも性別が女で出てきたら、AKBでもけっこうな上位に食い込んでいるのではないだろうかというメンタリティを感じる。
誤解を恐れずに言うのであれば、物事へのアプローチが女性っぽい感じがする。
背は高いが、わりともっさりしたところも残る「地元のお兄ちゃん」感の強いボイメンの他のメンバーたち(ごめんね)が
揃いの学ランと前髪で可愛げをなんとか演出している中、地で完璧なアイドル力を持っているのは、
彼ぐらいなのではないか。

ちなみに彼には一度名古屋の街で遭遇したことがある。2年ぐらい前か。街中でフリーライブのチラシを配っていたのだ。
その時の私ったら、そりゃあびっくりしましたよね。
たいそうおどろいたとさ。と昔話口調で言ってしまうぐらい。
キラキラしていました。他のメンバーがレフ板に見えたような気がしたのは、気のせいだっただろうか。

東海圏で放送されているボイメンの番組で見かける小林豊は、
自転車で激坂を登らされて、一人だけ登りきれなくてふがいなくて泣いたり、
単独ライブの開始時間に(前の仕事が押して)間に合わなかったからといって悔しくて泣いたりする。
なんせあだ名が「ゆーちゃむ」である。ちょっと正気の沙汰ではない。
それが、仮面ライダー鎧武ではパッとしない主人公ライダーの「シンメ」のポジションにいる、
意志の強いライダーを、ジャケットをなびかせながら演じているのだ。
私は日曜日に鎧武小林を見て、その後火曜夜にボイメン小林を見ている格好なのだが、この差分に毎回驚愕する。
この落差、底が知れない。
元パティシエというほんわかとした(ように見える)経歴もあいまって、
この人の魅力はギャップ萌えです、といった主旨の記事もちょくちょく見かける気がする。
(クックパッドにレシピ公開企画が公開されてた)

さらっとしか知らない自分が言うのもなんだけど、
見ていると、この人は自己暗示力が強いのかなという気がする。
いや、なんというか、「化け力」が非常に強いのだと思う。
自分が思う自分になりきってしまえるのだ。
俳優としての演技力なのか、といわれるとうーん、なんかそれともちょっと違う気がしていて、
自分のことがすごく好きそうだし、アイドル然としている時がすごく水を得た魚みたいな感じに見えるので、
小林くんよ、この世に男子アイドルという職業があってよかったね。という気がする。
なんというか、芸能界が救った人の一人なのかもしれない。と思っている。(勝手に)

とかなんとか、知った口でいろいろ語っている私だが、ボイメンファンのサイドから見ると
またいろいろと思うところがあるのかもしれないです。
まだボイメンの現場に行ったことがないので、なんとも言えないのですが。

あーでもね、アイドルっぽいことはもちろんなのだけど、
何か微妙に忘れがたい「コク」のようなものを、全般にわたってうっすら感じるのも
この人の面白いところな気がするんだよな。
なんせ、こんなことを言いながら私が彼が似ていると思っている芸能人は「山崎邦正」なのであるからして。