今から１０年後

十年前、今の僕のことを考えていた...１０年後の僕
すでにその頃老化が始まっていた...

ああいうのはどんどん促進して行くものなんだろう?
体力も思考も減退して行くんだろう?
そして感性も...
もう夕日を観て、燃えるような高揚感にひたぶることも無くなるんだろうか？
映画やドラマを観て、涙腺が緩むことも無くなるんだろうか？
同年代の人間を見ていると絶望的になる...
彼らにどんな秘密が隠されているのか、知る由もないが...
そして又、これはどうなるんだ...じんじんとした霊妙なる感覚i
いや、これは"別枠"だろう...そのようにしか感じられないi
これの減退は考えられないi
ひょっとして、これは益々...ってことに?...加齢と反比例するものだったりして?
たとえ、体力や思考が鈍くなったとしても、意識だけはしゃんとしとかないとねi
命そのものみたいなもんなんだから...

そして今は...
意識をしゃんとしなくたって、自然と感じられる
なるほど体力も思考も落ちたわい...ああ、しんど...
しかし...人生でこんなにも感受性が豊かになってることなどあっただろうか？
10年前以上だi...想像出来なかったi
おまけに若い日にずっと求めていて、得られなかったものが感じられるではないか!
いいものはいい、イヤなものはイヤ...
人生で大切なことが、あれこれ考えなくても自然に感じられる
あの時与っていたら僕の人生はどうなっていただろう...
いいや、もうよそう...
若さと引き換えられないものなのだから...

今から１０年後?
あ、そうだったi...世界は終わってるかもしれない...なんてことが過ったんだったi
やっぱり、そんなことが過ってしまう...
でも、たとえ世界が終わったとしても...
この感じはずっと続くのだろう...