私はある建物内で、行く先を迷って、妙な所に踏み入れてしまったようだ...
薄暗い、誰も居そうにない...いや、隅っこの方で二人しゃがみこんで、何やらひそひそ話をしていた。
一人が振り向いたので、よく見るとそいつは、イケメン俳優"柳楽ユーヤ"に似た知り合いの兄ちゃんだった。
「おい、"ユー"らそんなとこで何してんだ?」
「そっちこそi...驚きましたよi あなたがこんなところに来るなんてi...ここはあなたが来るようなところじゃないですよi」
「じゃ、早く"消える"ことにするよi、で、どっから出たらいいんだい?」
「そう、言われても...もう手遅れかもしれない...あ、足音がする...もう、遅いi...これはかなりヤバイことになりますよi...と、とにかく何が起きても私に任せて下さいi いいですね!」
何だかサッパリ分からないが、私はどうやら切羽詰まった状況に置かれているようだった...と、思う間もなく、そこへやって来た、そのイケメンの"ユー"とは対照的な粗暴そうなヤツが口を開いた。
「おい、そいつは一体何だi 何でここに居るんだよi...我々の秘密が知られた以上、どうなるか分かってるだろうなあ...」と、言うなり、彼はいきなり、背広のポケットから銃を取りだし、私に向けてきたのであるi
すると"ユー"は、すかさず「一寸待って下さい、これは私の手違いなんです。だから、ここは私に任せて下さいi」"え、そういうことなの?"...と、今度は"ユー"が銃口を向けてきたではないかi
誰が引き金を引くにせよ、私はここで殺されるのだi...それにしても、あまりにも急すぎるではないかi 心の準備もしてない、覚悟も出来てない、"何か思い残すことは?"なんて、思い描く暇もなく、事は進められたi...アーメンi
"ぱしゅっi"(消音拳銃か)
"ヤられたi...イッちゃったi"
私は気を失ってしまった...死んだのか? "私はいない、全体しかない"だと、バカを言えi...何にも無いではないかi 一者も意識も無いのだi 当然この間のことは、"まっしろ"なこととて何も言い表すことが出来ない。
しかし、それも一瞬のことで、すぐ意識が"戻ったのである。"私はここに居るんだ!"
彼はうまーく、急所を外して、"非常の掟"を遂行したようだった...。"ヤったなi ユー、全く完璧な演技じゃないかi"
私は彼らが立ち去るまで死んだふりをしながら、意識がハッキリしてくるのを待っていた。
それと共に、私はこの現実世界を根底から覆す、ある"カラクリ"を見抜いたのであるi
"これは夢なんだi"
前にも似た夢を見た記憶があるけど、これは鮮明だった。
私は、実際は死んでないのだが、死と直面したのだ。そして意識を失ってしまったのである。夢の中でそうなってしまったのは初めてだ。(もっとも熟睡中はいつもそうなっているんだろうけど)
あの死界の導師"EO"の本を読んだセイだろうか?...ドストエフスキーが銃殺寸前で助かった時、テンカンに見舞われたらしいが、それはこんな感じだったのだろうか?
考えてみれば、臨死体験談なども含めて、死というのは、生きている人間が色々想像、イメージして、色々なことを言っているに過ぎないのではないか? ここに私が書いていることも含めて...。
天国のことも、地獄のことも、苦しみがあるのかも、幸福なのかも、なーんも無いのかも、本当の事は、死んでみなきゃ分からないのだi
ただ、思ったほどそれはコワくないものなのかもしれない。
そして...今ここに私が在ることは、なんと有り難く、幸福なことではないだろうか...。
薄暗い、誰も居そうにない...いや、隅っこの方で二人しゃがみこんで、何やらひそひそ話をしていた。
一人が振り向いたので、よく見るとそいつは、イケメン俳優"柳楽ユーヤ"に似た知り合いの兄ちゃんだった。
「おい、"ユー"らそんなとこで何してんだ?」
「そっちこそi...驚きましたよi あなたがこんなところに来るなんてi...ここはあなたが来るようなところじゃないですよi」
「じゃ、早く"消える"ことにするよi、で、どっから出たらいいんだい?」
「そう、言われても...もう手遅れかもしれない...あ、足音がする...もう、遅いi...これはかなりヤバイことになりますよi...と、とにかく何が起きても私に任せて下さいi いいですね!」
何だかサッパリ分からないが、私はどうやら切羽詰まった状況に置かれているようだった...と、思う間もなく、そこへやって来た、そのイケメンの"ユー"とは対照的な粗暴そうなヤツが口を開いた。
「おい、そいつは一体何だi 何でここに居るんだよi...我々の秘密が知られた以上、どうなるか分かってるだろうなあ...」と、言うなり、彼はいきなり、背広のポケットから銃を取りだし、私に向けてきたのであるi
すると"ユー"は、すかさず「一寸待って下さい、これは私の手違いなんです。だから、ここは私に任せて下さいi」"え、そういうことなの?"...と、今度は"ユー"が銃口を向けてきたではないかi
誰が引き金を引くにせよ、私はここで殺されるのだi...それにしても、あまりにも急すぎるではないかi 心の準備もしてない、覚悟も出来てない、"何か思い残すことは?"なんて、思い描く暇もなく、事は進められたi...アーメンi
"ぱしゅっi"(消音拳銃か)
"ヤられたi...イッちゃったi"
私は気を失ってしまった...死んだのか? "私はいない、全体しかない"だと、バカを言えi...何にも無いではないかi 一者も意識も無いのだi 当然この間のことは、"まっしろ"なこととて何も言い表すことが出来ない。
しかし、それも一瞬のことで、すぐ意識が"戻ったのである。"私はここに居るんだ!"
彼はうまーく、急所を外して、"非常の掟"を遂行したようだった...。"ヤったなi ユー、全く完璧な演技じゃないかi"
私は彼らが立ち去るまで死んだふりをしながら、意識がハッキリしてくるのを待っていた。
それと共に、私はこの現実世界を根底から覆す、ある"カラクリ"を見抜いたのであるi
"これは夢なんだi"
前にも似た夢を見た記憶があるけど、これは鮮明だった。
私は、実際は死んでないのだが、死と直面したのだ。そして意識を失ってしまったのである。夢の中でそうなってしまったのは初めてだ。(もっとも熟睡中はいつもそうなっているんだろうけど)
あの死界の導師"EO"の本を読んだセイだろうか?...ドストエフスキーが銃殺寸前で助かった時、テンカンに見舞われたらしいが、それはこんな感じだったのだろうか?
考えてみれば、臨死体験談なども含めて、死というのは、生きている人間が色々想像、イメージして、色々なことを言っているに過ぎないのではないか? ここに私が書いていることも含めて...。
天国のことも、地獄のことも、苦しみがあるのかも、幸福なのかも、なーんも無いのかも、本当の事は、死んでみなきゃ分からないのだi
ただ、思ったほどそれはコワくないものなのかもしれない。
そして...今ここに私が在ることは、なんと有り難く、幸福なことではないだろうか...。