人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

通気口

2014-11-09 14:12:07 | スピリチュアル
「もし、このまま日本に居たら1,2年の内に自殺していたでしょうね…」
先日、イスラム過激武装集団に入団志願をした青年の言葉です。
彼にこうした行動へと駆り立てた背景には、閉塞感というものがあったようです。
閉塞感…私がこの言葉を初めて知ったのは、不勉強ながらオウム真理教に走った青年たちが、その動機として話していたのを通じてでした。
「普通に就職して、毎日毎日飽くことなく、オートメーションのように同じことを繰り返すだけ…本当にやりたいことはその中に埋没してしまう…
こんな閉塞状態を何とか打破したい!」
この気持ちは私にもよーく分かります。
もし、私に宗教教団に内包している愚かさ、恐ろしさといったものに免疫が無く、超能力に対する興味を失っていなかったら、オウムに走っていたかもわかりません。
テロ集団に限った事でなく、毎日の報道に接すると事件の内容はますます非人間的にエスカレートして来ています。
そして殺人のみならず、自ら命を絶ってしまうことも後を絶ちません。
こうしたことを見るにつけ、もう我々が「こうである」とされていたものが音を立てて崩壊している様を見せらているようです。
人間なるものは、もはや今まで思われていたものではなくなりつつある…。
ベルジャーエフは第二次大戦前から、一貫して「ヒューマニズムは、人間そのものを否定してしまう、その下で人間は窒息するに至る。」と予見していました。
その理由は「ヒューマニズムは人間の内なる神的本源(神の像)を否定し、部分的限界内に閉じ込めるから。」であると言います。
そして今の我々のこの時代、ヒューマニズムなるものは完全に地に堕ち、人間が人間でなくなりつつあるという実にのっぴきならない事態に直面していると感じずにおれません。
テロや無差別殺人、あるいは自殺の連鎖…想定外のことが巷に起きているのはニュースの通りです。
ところが何でもない普通の人がある日「突然人生が一変するような目覚めの体験をした」などと、ヘンな事言いだしてもニュースにはならないですね。
「人生は思われていた通りのものではなかった…チッポケな自分が自分の全てではなかった。」
一国の総理大臣がこんなこと話し出したら、さぞかしビッグニュースでしょうけど…。
経験のある人には分かると思いますが、狂気に駆り立てられて暴走したり、止むに止まれず自殺に走ったりすることと、人生の劇的転機というものは紙一重、隣りあわせのものがありますね。
〈私は前者については勿論実際に行使するには至らなかったですが、衝動は感じたことは有ります。)
この二つの方向を分かつものは、おそらく通気性の有る無しだと思います。
たとえ僅かながらの通気口、針一本程でもいい…いや破れかけでもいいかも知れない。
上よりの外気が流れる隙間を作っておいて欲しいです。
そのわずかな隙間からでも彼の恩寵の風は我々の部屋を満たし初めます。
全くの密閉空間は我々を窒息させるに至るでしょう。
自分だけの思い、自分だけの力…それは息の詰まる密室に自分を追いやります。
僅かながらでも自分を超えた息吹というものを容れてあげて欲しいです。
昨日、ある人が言ってました「オレは仕事キライだな」と。
私だけじゃないんだ…ハハハ
たまに窓開けて風通し良くしとかないと、アホらしくてやってられませんよ、ねえ…
今後もますます「こんなハズじゃない」ようなことが沢山起きてくるでしょう
「あり得ない…夢じゃないだろうか…」
そうです!夢です!
そう感じる人が増えれば、増えるほど…
みんな一斉に夢から覚める事が出来るでしょう…。
そしてみんな思い出すでしょう。
「こうなっていたんだ!」と…
コメント
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