太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

4年ぶりの日本 藁つとワークショップ

2023-12-15 07:23:36 | 旅行
2日目は、遠方に住む友人が実家まで来てくれた。
藁細工の作り方を教えてくれるというので、材料をたくさん抱えて、ミニワークショップの始まりィ。
生徒は姉と私。
左が姉、右が友人

なんと野良着も持参。

柚子を並べた藁つとや、唐辛子を編みこんだもの、クリスマスやお正月に飾れるリースを作成。
濡らした藁を編みながら作るのだが、これが楽しかった。
持って帰りたいけど果物などはハワイに持ち込めないので、私の分は和菓子屋をやっている妹にあげることにする。

お昼は友人と姉と3人で、浮世絵にも描かれているという老舗の「丁子屋」でとろろを食べた。
35年ぶり(!)ぐらいに丁子屋に行ったが、大満足の美味しさ。
大河ドラマが家康だそうで、家康ゆかりのツアーで静岡には旅行者が多く、週末には待たずには入れないらしい。平日のこの日も、それでもテーブルが8割がた埋まっていた。
食事を終えて、部屋を出る時(広い畳部屋にいくつもテーブルが置かれている。昔のままの板敷でも食事ができるが、今回はこちらの部屋)姉が、
「ちょっと!」
と小声で言い、私の袖を引く。姉の目線の先を見て驚いた。
入り口近くのテーブルにいた母娘連れの母親が、私たちの母に瓜二つ。
横顔しか見えないが、輪郭や髪型、少し猫背の姿勢も、洋服の感じまで、80歳ぐらいの頃の母にそっくりなのだ。

「おかあさん、とろろ好きだったから、一緒に来ていたのかも」

現実主義の姉ですら、そう言うほどで、母に会えたような気がした。


丁子屋の近くにある、体験型施設「匠宿」。
ここは以前から知っていたけれど、行くのは初めて。静岡名産の竹細工や、染め物、ステンシルを使った小物作りなど、申し込んでおくと1時間ほどで体験できる。
その場で申し込めるものもあって、時間にゆとりがあったら是非やってみたい。ショップやカフェもある。カフェのコーヒーが870円・・・ここはハワイか。


そのあとは日本平へ。
清水港を下に見えるこの富士山が私は好きだ。
日が高いうちに撮った富士山は、色が飛んでしまってきれいに映らなかったけれど、夕暮れ時にはこんなふうにはっきり映った。
日本平ホテルのカフェで一休み。私はここでも栗。どんだけ栗が食べたいんだって話だけど、ハワイには栗がない。きっとアメリカには栗の文化がないのではないかと思う。
人に言っても、「栗?ふーん、栗って食べるんだー」程度で、栗に対する温度が低い。
『和栗のモンブラン』なんて書かれていたら、素通りできるはずがない。

夕食は、友人と二人で近所の鰻屋へ。
子供の頃から、鰻といえばココ。
むろん、美味しい鰻もハワイにはない。私が食べたいものに友人をつき合わせてしまい申し訳ない。

遠路はるばる訪れてくれた友人に、感謝。
友人は現在、介護の真っただ中。そんな中で時間を割いてくれたのだ。
彼女とは、美大時代からの42年来の友人だ。
最後に会ったのはいつだったか思い出せないほどだけれど、LINEというテクノロジーのおかげで繋がっていられるし、何年ぶりでも、まるで先月会ったかのように感じるのは嬉しく、ありがたいことである。
『これ(介護)が終わったらハワイに行くぞー!』
そう言い始めた頃は、きっと還暦にはハワイに来れるよ、と思っていたのに、あっという間に還暦目の前。
この山を乗り切って、元気にハワイで会える日が待ち遠しい。






4年ぶりの日本 日本のコンビニ

2023-12-14 06:40:21 | 旅行
12月3日から日本に行ってきた。
今回は夫の休みが取れず、一人で行ったこともあり、1週間という短さ。

ハワイから日本へは逆風で、9時間半という長いフライトだったが、普段はみる機会のない邦画を4本もみることができたのでヨシ。
小腹がすいたので、品川駅でお弁当を買おうとしたら、あまりにも美味しそうなお弁当がズラリと並び、しかもどれもが安い!迷った挙句、『蕎麦屋の天むす』を買う。
新幹線のホームで、タッチパネルの自動販売機を発見し、写真に撮る。


静岡駅に姉夫婦が迎えに来てくれた。
4年の間に、静岡の町も変わった。
店が入れ替わり、あるところは更地になり、大きな老舗の本屋が2件なくなっていたのは寂しい限り。
実家の至近距離にセブンイレブンができていた。そこは以前、市の教職員住宅のアパートで、老朽化し、廃墟になってもしばらくそこにあったのだった。

4分ほど歩くとファミリーマートもあるのだが、セブンイレブンは1分以内に行けるので、ほぼ毎日通った。
日本のコンビニエンスストアは、外国に住む人にとってはアミューズメントパークのようなものだ。
その辺のカフェに負けない美味しさのコーヒーや、ケーキ屋に劣らないスイーツ、迷うほど種類があってどれも美味しそうな食べ物。
夏には、自分で作るスムージーが人気で、売り切れ続出だったのだと友人が言っていた。
店内に入ると、気持ちが上がる。
レジで支払いをするとき、お金を出して待っていると、

「こちらでお願いします」

と、画面を指さされた。
そこには、さまざまな支払い方法が書かれている。こんなにも支払方法があるのかと目を見張る。クレジットカードと現金以外は、いったいそれが何のことやら意味がわからない。
「現金」を押し、駅の切符支払機みたいにお金を入れて、お釣りが出て来て支払い完了。
到着した日に、既に気分は浦島太郎。


仏壇にお線香をあげる。

「お母さん、死に目に会えなくてごめんね、遅くなったけど来たよ」

両親のいない日本に帰ってきたのは初めて。
母には4年も会ってないから、こんな小さな位牌になってしまったことが、まだ信じられない。
晩年、母が寝室にしていた和室に、布団を敷いて寝た。
両親が使っていた1階部分の殆どはリノベーションして、すっきりし、雰囲気も変わったけれど、この和室だけはそのまま。
母のことを思い出しているまに、眠ってしまった。



わっしょいエアプランツ

2023-12-03 08:21:48 | 日記
昨夜は職場のクリスマスパーティ。
ラニカイにあるゴルフコースでやるのは3回目だ。ここは景色もいいし、ホールの大きさもちょうどよく、食事も美味しい。


フラを踊りだす人たち、コメディアンのMC、夫も私も大笑い。
同僚たちが家族を連れて、いつもと違う雰囲気なのもいい。

シークレットサンタという習わし(?)を、この職場に来てから知った。
クジを引いて、クジにあった名前の人に送り主不明のクリスマスプレゼントを用意するのだ。
誰がくれたのかはわからない、というのがミソ。という前提。
普段から近しい同僚ならともかく、それほどには相手のことを知らない場合は、その人が何を好きなのか、何を欲しがっているのかをコッソリ調査する。
「〇〇に靴のサイズをさりげなく聞いてみて」
なんていうこともある。

今年のシークレットサンタは、ジョナだった。
というのも、クジを引いた時点でジョナが、ほんとは聞くべきじゃないんだけど、と前置きして、

「僕がシークレットサンタなんだけど、ずばり何が欲しい?どうせなら欲しいものをあげたいと思って」

と言う。
そこで少し考えて、

「じゃ、エアプランツがいいなあ」

と言ったのだ。

そして昨日、満面笑顔のジョナが手提げ袋を3つ抱えてきた。

「メリークリスマス!」

袋の中にはこれでもかのエアプランツ!!!!2個かそこらあればよかったのに、なんだか申し訳ない。


うちのキッチンのシンクにぎっしり。

アリゾナから取り寄せたんだそうだ。手入れの仕方を書いた紙も、栄養スプレーもついていた。
説明書のとおり、1時間ほど水に漬けておいた。
1週間に1度、30分ほど水に浸し、1か月に1度、栄養スプレーを振りかける。
今朝、これらを家のあちこちに置いてみた。
枯らさないように大事に育てよう。
ジョナ、ありがとう。
1番大きいのは、入れものが見つからず、しばしその辺に放置。日本から戻ってきたら、何か探そう。

そう、今日から日本に行く。
日曜に出かけて、日曜に帰って来るとんぼ返りだけど、なにしろ4年ぶり。
昨夜は興奮してよく眠れなかった。
次の記事は、ハワイに戻ってから。




チーズと蜂蜜、そして綿菓子

2023-12-01 07:43:10 | 日記
一人の時の昼ごはんは、たいていエゼキエルブレッドを食べる。
冷凍庫から出したエゼキエルブレッドをそのまま、熱い電熱器の上の小さなフライパンに乗せておく。
ペッパージャックチーズを出して、二切れスライスし、それをパンに乗せて蓋をする。
飲み物を用意している間に、パンが程よく温まり、上のチーズが溶けてくる。

最近は、これに蜂蜜が加わる。
お皿の上に焼けたパンを乗せ、その脇に一匙の蜂蜜を置く。
チーズが乗った部分を食べ終えたら、残ったパンで蜂蜜をすくって食べるのだが、チーズと蜂蜜が混ざっても、それはそれで美味しい。

しょっぱい、と、甘い、は良いコンビ。
溶けたバターに蜂蜜。
焼いたお餅につけて食べる醤油と砂糖。
ザラメがかかった醤油せんべい。



ザラメといえば、綿菓子。
お祭りで買う綿菓子は、売り手のおじさんが袋の中に「フッ」と最後に息を入れて口を縛るのを母が嫌がったから、3回に1度ぐらいしか買ってもらえなかった。
せっかちな父は、デパートの屋上にある綿菓子屋に並ぶ私たちを待つのが嫌で、とうとう家でできる綿菓子機を買ってくれた。
丸い機械の真ん中にザラメを入れて、スイッチを入れる。
割箸をぐるぐる回していると、綿状になったザラメが割箸にくっついてくる。
手指まで綿菓子だらけになったり、ザラメを入れ過ぎて、畳までベトベトになったり。
幼馴染も呼んで、毎日のように綿菓子を作った。
綿菓子機を出したり、掃除してしまったりする手間のことなど考えもしない子供は呑気なものだ。忙しい母には、さぞめんどくさいことだったろうと思う。

さらにザラメといえば、カルメ焼き。
今の子供は、その存在すら知らないかもしれないけど。
これは、お祭りでも買ったし、父か叔父か忘れたが(たぶん叔父)家でも作ったことがある。
お玉にザラメを乗せて、コンロで炙る。ふつふつしてきたら火から外して、重曹を入れながらかき混ぜると、ぶわーっと膨らんで固まるのを見るのは楽しかった。

両親がいなくなってから、以前にも増して昔のことを思い出すようになった気がする。