太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

にわとりのきょうだいの絆

2018-09-07 08:33:15 | 日記
豊かな自然の中にある職場には、野生の鶏がわんさかいる。

卵から孵ったばかりのヒヨコたちの愛らしさといったらない。

ときに自然は生き物に厳しい。

他のきょうだいに比べて体が小さかったり、はしっこくないヒヨコは生き延びられない。

母親とはぐれてしまったヒヨコも、まず生き抜くことは無理だ。

だから、ヒヨコの数は1ヶ月後には半分以下になる。



ヒヨコが2羽、親とはぐれた。

孵ったばかりよりは育っているが、まだまだ親が必要だ。

親をさがしてピヨピヨと鳴く声を聞くのは忍びなく、見て見ぬふりをしていた。

早晩、死んでしまうのだろうと思うと気持ちがふさいだ。

ところが10日たっても、彼らは元気だった。

この2羽のきょうだいヒヨコは、いつどんな時も一緒にいる。

店内に紛れ込んでくるときも、追われて逃げる時も、とにかくいっときも離れることがない。

1ヶ月たち、2ヶ月がすぎた。

2羽のきょうだいは、日に日に成長していった。



そして先日。

「えっ!このひとたち、あのきょうだい???」

同僚の一人が言った。

見れば、すっかり大人になった、あのきょうだいが、仲良く店内を歩いていた。

その姿を見たときの感動を、なんと説明したらいいだろう。

てのひらに乗るほどに小さかった時から、きょうだいは互いに助け合い、

励ましあい、支えあって生きぬいてきたのだ。

肩を(羽を)寄せ合って雨をしのぎ、マングースから身を守り、空腹に耐え、

食べ物を分け合い、心細さを分かち合ってきた(かなり妄想が入っている・・・)

立派に大人の鶏になった彼らを見て、苦しかった幼少時代を思い(私の妄想だけど)

胸がじーんと熱くなる。

一人だったら、生きられなかった。

きょうだいがいたから、生きられた。

鶏たちは、あまり群れないように思うのだが、彼らは大人になっても一緒に行動している。


「にわとりたちよ、生き様をありがとうよーーーー」

彼らは変なオバハンに驚いたか、ふたり揃って逃げて行った。

きょうだいの絆に、また(勝手に)胸が熱くなるのだった。












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北海道の地震

2018-09-07 08:12:33 | 日記
ハワイの新聞にも、大きく取り上げられていた北海道の地震。

北海道に住む友人の安否は確認できたので、ひとまず安心したけれど

まだ行方がわからない方達がいるとのこと。

大阪では台風の被害が大きかったそうで、大阪に実家がある友人が

道に停めてあった車が流れてゆくほどの大水の映像を送ってくれた。

台風に地震。

被害に遭われた方達と地域が、1日も早く癒され、復興しますように。

行方不明の方達が、無事に家族のもとに戻れますように。








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一句「住むよりも遊びに行くのがいいハワイ」

2018-09-06 07:55:25 | 日記
夫がスケートボード中に転んで肘の骨にヒビが入り、救急病院に行ったのが3週間ほど前のことだ。

昨日、その請求書が送られてきたらしい。

「いくらだったと思う?」

と夫。

「うーん、1000ドル(約11万円)ぐらい」

「NO。 4000ドル(42,3万円)でしたー 」

怖!!!!!!

レントゲン撮って、樹脂で腕の型をとってギプスを作って42万円

医療保険でカバーされて、うちが払うのは4万円ぐらいだけど。

医療保険に入っていなければ、42万円を払わねばならない。

医療保険は一人あたり、月に最低5万円以上かかるので、保険に入っていない人もいっぱいいる。

その上、医療事情。

救急病院もエマージェンシールームも、とにかく待たされるのが常だが、この日は5時間半待っていたという。

すごく具合が悪い人や出血がひどい人など、待っている間に死んでしまうじゃないか。

そういう人たちは救急車なんだろうけど、救急車も呼べば10万円ぐらいかかるしね。



ホノルルに住んでいる日本人の友人が、今借りている家の大家さんが

その家を売りたいというので、引越し先を探している。

今払っている家賃が2600ドル(27万円ぐらい)で、同じぐらいの家賃はなかなか探せないという。

「日本にいる友達は、そんなに家賃払うのはもったいない、買えばいいじゃん、っていうけど

ハワイの住宅事情じゃ買えないよねぇー」

確かにそうだ。

庶民が、1億の家のローンなど無理だろう。

大昔、たのきんトリオ(知らない人はごめんね)の田原俊彦が結婚して、

家賃30万円のマンションに住んでいるというのを聞いて、「ばかじゃないの!」と思ったけど

ハワイじゃそれが普通。

仕事があっても家がなく、車で生活している人もいる。





ハワイに住めていいですね、と言われることがある。

気候はいいし、自然がすばらしいし、いいところだと思う。

けれど、住むとなったらこれがなかなか大変だ。

スーパーでカゴ8分目ほどの買い物をして、6000円か7000円はいってしまう。

30万円近い家賃を払い、家族全員の医療保険を払い、子供を育てるには、

いったい1ヶ月にどのぐらい収入があったらいいんだろう。



ところで、先月のウチの電気代は 8ドルちょっと(900円ぐらい) だったらしい。

我が家と両親側の光熱費は、分けると税金がかなり高くなるためにまとめてある。

先月は夫の両親がバカンスに出かけて留守だったので、私達二人だけならこんなものなのだろう。

夫の両親がいるときでも、2500円ぐらいか。

屋根にソーラーパネルをつけてから、一気に電気代は安くなった。

ソーラーをつける前は、1ヶ月5万円ぐらいの電気代を払っていたのだから、太陽サマサマである。

エアコンもないのに、どうして1ヶ月に5万円も使っていたかは謎。














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整頓下手

2018-09-04 18:35:55 | 日記
思い立って、私のデスクの上を片付けた。





普段持つバッグの中が、いつのまにか雑多なもので一杯になるように

デスクの上もいつのまにか物が増えていく。

片付ける前にデスクの上にあったものは、


・仕事に持ってゆくバッグ

・明日、ウォーキングのときに履こうと思っているソックス(5日以上ある)

・ハンガー2個

・いつか1階に持って行こうと思っている、1階にあるべきものたち(半月はたっている)

・返信を書こうと思っておいてある手紙(10日はある)

・別の引き出しを片付けた時に、メモ用紙にしようと思って出した紙の束

・写真たてが5個

・ペン立て

・電動鉛筆削り

・使用前か後かわからん乾電池数個


これだけのものがあると、何か作業をしたいときに、まずスペースを作らなければならない。

物をどかしてみると、このデスクはこんなに広かったのかと思う。



私は整理整頓が得意ではない。

整頓された場所は好きだし、整頓するのも嫌いではないはずだが、キレイが長続きしない。

先日、1階の階段下のクロゼットを思い立って片付けた。

けっこうな数の、夫のヘビメタのCDが詰まったラックや、猫のキャリーケース、ラッピングに使うリボン類、

アイロンや掃除機、最も場所をとるのは、キャンバスや絵の具などの私のアート関係の荷物。

それらを全部外に出し、床をアルコールで拭いて、不要なものは捨て、

使う頻度が少ないものは屋根裏に移動。

デスクもクロゼットも、きれいになった状態を保とうと強く思う。

半月ぐらいは、なんとかもつ。

しかし、「とりあえず」の何かを置いたが最後、あっというまに元の木阿弥だ。




夫の両親の家に行くと、いつどんなときでも、モデルルームのようだ。

キッチンのカウンターにも、テーブルにも、物が一切出ていない。

棚の上の装飾品のたぐいもなく、ベッドはホテルのように完璧に整えられており、

棚の中をあけると、必要なものが、余裕の隙間をあけて美しくおさまっている。

どの引き出しも、6割ぐらいしか物が入っていない。

常になにか余計なものが載っているダイニングテーブルや、物であふれかえっている我が家の収納を眺め、

つくづく自分の整頓下手を思い、溜息がでる。



「両親の家は、人が住んでるのかどうかわからなくて落ち着かないよ。

人が毎日生活しているんだから、生活感があって普通じゃないの」



そう言う夫のベッドサイドのテーブルは、本や紙類がつくねてある。

引き出しの中は、物は少ないがごちゃごちゃだ。

私にはただ適当に置いてあるだけにみえるが、実は夫は何がどこにあるのか把握している。

そしてあるとき、一気にきれいに片付ける。





整頓下手の先生は、私の母だ。

私は実家を離れるまで、母が整頓下手なことに気づかなかった。

階段の1段目に、靴下が入った四角いカゴがあるのは普通の景色で、

階段の半分ぐらいまでは何かの置き場になっていた。

その上、物を捨てられないタチだから始末が悪い。

母は片づけができないけれど、編み物も洋裁もプロ顔負けだ。

直線縫いしかできない私には、逆立ちしたって母の作るようなものは作れない。

人は誰でも、得意なこともあればそうでないこともあり、

不得意なものの中には、努力してもいかんともしがたいこともある。

母が反面教師になってくれたおかげで、私達姉妹は人より努力して家の中を片付けて暮らしている。

それでも、こうして折に触れて整頓できない自分に気づく。





さて、私のデスクは、あとどのぐらいこの状態でいられるだろう。










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