太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

波紋の先に見えたもの

2021-08-26 07:30:51 | 日記
ハワイ州のイゲ知事さんが、言っちゃった。

「どうかハワイに来ないでください」

8月に入って、コロナウィルス新規感染者数の伸びが止まらないからで、昨年の最高と言われていた300人台を軽く超えて、1000人以上の日もある。
感染の元は旅行者が1%ほどで、あとは島外に出かけて戻ってきた居住者だという。
居住者に対して、ハワイの外に出ないでください、というほうが納得できる。
観光しかないハワイに、やっと人が戻ってきたところ。
私の職場含め、観光業の人たちは「あーぁ、言っちゃったよ・・・」という気持ち。




同僚のジェニファーが転職する。
ジェニファーはマネージャーの一人で、私が1番好きな同僚だった。
どんなときも、いいムードをまとわせている彼女に、どんなに助けられたことか。
マーニも、本土に引っ越すことになって今年いっぱいで辞める。
彼女もまた、私が好きな同僚のひとり。

もっと働き甲斐があり、ベネフィットも充実している場所を求めて、ステップアップするジェニファーを心から祝福するし、
未知の世界に踏み出すマーニを、心から応援する。
だけど、このザワザワ感はなんだ?
私はこのままでいいのか。

「シロは日本語も英語もできるから、転職するにも選択肢が広くていいよね」

ジェニファーがそう言った。
確かにそうかもしれないが、それはワイキキあたりの話。
もうホノルルまで通勤するのは懲り懲りだ。
駐車場は自己負担、ラッシュ時は片道1時間は覚悟したほうがいいし、ガソリンがどんどん高くなっている昨今、ガソリン代もばかにならない。
駐車場代、ガソリン代、通勤時間のロスを鑑みても尚、やりたい、と思う仕事があるのか。
そこまで考えて、ハタ、と思う。


そもそも、私は何がしたいのか。
絵を創作して、それを売って、私はやりたいことを既にやっているのではないか。


私が今の職場にいるのは、医療保険が必要だからだ。
通勤が10分というのも魅力で、それだけ自分の時間もとれる。
他の会社に比べたらベネフィットは殆どないも同然だけど、私には日本で27年間働いた年金があるのだし、(あてにならないにしても)
私がやりたいのは、もっとお金を稼ぐことや、やりがいを見つけることではないはず。


好きな同僚のステップアップで、思わず波紋が広がったけれど、

「そうか、私はやりたいことをやってるんだ!」

ということに改めて気づいた。
隣の芝生も、私の芝生もみんな青々。






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