昨夜の寝入りばな。
コンコン、コン
とガラスを叩く音がした。
方角からすると、天井に近い。
こんな時間に誰よ。
てか、ここ2階なんだけど・・・・
それも天井、って言ったって3m以上はあって、足場にする屋根も下にはない。
こんな台形風の、はめ込み窓だ。
ゲッコー(やもり)はよく張り付いているが、彼らは鳴く以外の音をたてない。
モンキーポッドの実が落ちてガラスに当たったにしては規則的すぎる。
何か固いもので窓を叩くような音。
そう、ちょうど指の関節でドアをノックするように・・・・・・
私が何か言う前に夫が、
「No thank you, Bye bye」
と言った。
すると再び、
コン、コン
「Bye bye~~~」
「なに!だ、誰に言ったの?!」
「知らない」
いやいや、怖いでしょ、それ。
猫は見えないものが見えるというので、ベッドの上にいる猫を見たら、3匹ともそれぞれの位置でのんびり寝ている。
そうだ、これは鳥だ。そうに違いない。
「キツツキだね、キツツキ」
「ハワイにキツツキなんかいやしないよ」
そんなこあたぁわかってる!
何かのせいにして安心して寝ようとしているだけじゃないかあ。
「そうだ、フクロウだ。フクロウなら夜目もきくし」
フクロウなら、実際にいる。ハリーポッターの映画に出てくるのに似た白いの。
夜しか出ないので見たことはないが、鳴き声は聞く。
夫はもう聞いておらず、いびきをかいて寝てしまった。
結局、あれは何だったのか。
今夜も来たらどうしよう。