ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

明日から韓国で多忙で大きな仕事

2009年04月23日 | 社会福祉士
 今日4月22日から26日の6日間、韓国に滞在することで、夜に飛行機でソウルに着いたところである。ここでの6日間の日程は極めてハードスケジュールである。
 
 今回の最も大きな目的は、韓国社会福祉学会と日本社会福祉学会の交流の一環として、24日と25日に開催される韓国社会福祉学会春期大会での、今後の日本と韓国での社会福祉教育のあり方についてのシンポジウムのシンポジストとして参加することである。これが25日の午前中にある。一方、日本社会福祉学会の国際交流担当の委員長をしており、24日には、今年度日本で開かれる法政大学での日本社会福祉学会での日韓交流について、さらに次年度の韓国の釜山で開催される春期学会の交流内容について、韓国側と調整し決定することも大きな仕事である。昨年、アジア社会福祉学会の再興についても話し合っており、少し話を進めたいと思っている。

 韓国社会福祉学会への参加が決まったことで、後から2つのことを依頼され、引き受けることになった。一つは、前日の23日に、韓国ケアマネジメント学会からの依頼で、午前と午後の5時間、会員向けのワークショップと講演をいこなうということである。テーマは、午前が「ケアマネジメントの本質と方法」、午後は「日本での高齢者や障害者のケアマネジメントの現状と課題」という講演である。

 もう一つは、これまで毎年大阪市立大学で、三育大学大学院と市立大学大学院の学術交流の一環として、両大学大学院学生の英語での口頭発表を行ってきたが、今年の四回目を三育大学がホスト役を引き受けてくれたため、前日のコミュニティセンターでの活動(特に、相談支援)の見学を含めて、26日は教員の講義や大学院生が発表し、ディスカッションすることになっている。これをお互い英語がセカンド・ランゲージである大学院生同士の発表であり、海外で話すことの自信をつける良い経験となり、次の国際会議での発表への足がかりとなっている。

 24日の韓国社会福祉学会終了後の午後に、私のもとで学位を取り現在韓国に帰って大学教員をしているイムさんから、その大学で、韓国の元厚生労働大臣の車先生(前ハンリン大学教授)と私で、日本と韓国の介護保険制度を比較して、現状での問題点について鼎談をすることを頼まれた。ここでは、韓国の高齢者長期療養保険がどのような状況になっているかについて理解する上で、大きな収穫が得られそうである。

 さらに、26日に2時の飛行機でインチョンを発つことになっているが、午前中の時間を使って、国民健康保険公団の職員が利用者に渡すという「モデルプラン」とは何ものであり、それが日本のケアマネジャーの業務とどこが違うかを知りたいと思っている。具体には、利用者がそのサービスを利用する際の指針として、公団が提供する「標準長期療養利用計画書」には適切なサービスの内容や利用回数、費用などが明示されているとのことであり、公団には専門職員を配置して、サービス利用や契約などをサポートする利用援助サービスを実施すると聞いており、しっかりと聞くなり、見学をしてくるつもりである。

 さらに、その間をぬって、私の取った科学研究費で「ソーシャルワーカーのネットワーキング方法」についての日本と韓国・中国とで行っている共同研究についての、今年の研究内容についての打ち合わせもして帰らなければならない。

 可能であれば、韓国にいる間に、韓国の長期療養保険の最新情報を書ければと思っている。

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