ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

定年を数年後にひかえて、博士学位の授与に向けての指導

2009年08月22日 | 社会福祉士
 大阪市立大学の定年は63歳であり、残り2年半に迫り、博士課程の大学院生の学位授与に向けて、指導のピッチを上げている。

 今まで多くの博士課程学生を指導し、最近では、1年に平均2人程度の学生に、博士の学位を授与するよう指導してきた。既に、10名程度を指導し、博士の学位授与に至っている。彼らは、現在大学で教鞭をとっている者がほとんどであるが、その中では韓国からの留学生も3名おり、その内の1人は母国に帰り、教鞭をとっている。また、アメリカの大学でリサーチ・フェローをしている者もいる。一方、大学教員への就職難が福祉分野でも顕著になり、オーバードクターも一人いる。厳しい時代である。

 今後、残りの2年半を考えると、現在私のもので在籍している学生が、博士の2回生から3回生(現実は6回生)まで10数名(2回生4名、3回生4名、3回生以上7名)が残っており、彼らをできる限り博士の学位を授与できるところまで育てる責任があると思っている。

 私の信条は、指導の残りの期間が短くなろうとも、安易に学位を出すことはなく、よりレベルの高い論文を集積し、体系化する指導を行っていきといと思っている。何らかの事情で時間に間に合わない者もでてくることも考えられるが、よく言われる、定年直前での「かけこみ学位」といったものは、絶対に許されないと思っている。そのため、学生には早くからハッパをかけている。

 現状では、大学院を既に単位取得退学している者も含めて、3名が10月の学位授与を目指して申請をしている。8月26日には生活科学研究科の大会議室で、朝の9時30分から夜の7時30分まで、私が主査の3名に、私が副査のもう1名を加えた公聴会である。関心のある方は是非出席して頂きたい。

 さらに、今年度の3月末めどに、学位申請に向けて現在進行形で進んでいるが、もう3~4名ほどいる。学生には、「後1年半で3年以上になり、その間に論文が完成するよう」にと指導している。私の研究科の学位論文のレベルは極めて高いと言われている。私が指導している学生についても、最低4報から5報の論文(多くは、学会誌掲載論文)をコーディネートしたものが学位論文であり、博士の学位授与者として、自信を持って社会に送り出せると思っている。その意味では、若手研究者としてはばたいて頂きたいと願っている。

 さて、来週の公聴会に向けて、もう一度、3人の論文の再点検をしておきたい。