陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

ワイシャツ解体とダーチャの思い出

2022-06-11 10:53:24 | 暮らし

夫が着古したワイシャツを解体しました。

左は面積が大きい後ろ身頃(背中の方)、前身頃、袖の部分。
右は、襟と袖口の部分。そしてボタンです。

ウエスとして使いやすいのは、布が1枚になっている状態です。
窓ふきなど、掃除する対象の面積が大きいものにもスイスイと使いやすいです。また、柔らかくて扱いやすいので、細かい部分の拭き掃除にもいいです。

襟や袖口の部分は硬くて使いにくいので、捨ててしまっていたのですが、脂っこい食事の後にお皿や鍋をぬぐって捨てるくらいは使えるので、とっておくことにしました。

そしてボタン。
いつも思うのですが、ワイシャツのボタン、もったいないですね。回収、リユースしないのかなぁ。

これもとっておいても、たまる一方なので1セットだけとっておいて、あとは捨てています。

そういえば、襟の部分からボタンホールのところを切り取っていて思い出したことがあります。

4年前にロシアに滞在していた時、ダーチャへ連れて行ってもらった時のことです。

ダーチャは別荘の意味がありますが、一般的なロシア人にとっては「もう一つの畑付きの家」という感覚です。週末、ここで野菜を育てて自給自足できるようにしておくのです。

ある人のダーチャは、車で1時間ほどの郊外にあります。

ビニルハウスで野菜を作っていました。

生長する野菜に添える紐は、布の切れ端のようなものを使っていました。

日本であれば、ホームセンターで売られている紐を使うのが一般的だと思います。

ロシアは地下資源や自然が豊かでありながら、こういうところは質素です。あるものを活かすようにして使っています。
水も、水道をひかずにポリタンクで水を持って行き、飲み水として利用します。そのほかに雨水をためたドラム缶があって、適宜使い分けていました。
限られた水を使うので、食器を洗う時も水の扱いが丁寧でした。

ダーチャはもう一つの家なので、食器もある程度数がそろっています。紙皿、プラコップを使うのは最小限。

そういう、ちょっと普段の生活から離れた生活も不便を感じずにそれなりに楽しんでいるロシア人。
ごく普通の一般市民でも、自分が食べるものは自分で作ることが当たり前になっている生活サイクル。

わが身を振り返って、実家では家庭菜園をしてはいるものの、自宅ではプランター栽培すらしていません。
したいと思いつつも、以前やってみたら虫が付いたり、うまく育たなくてしおれてしまって、かえって無駄だったなぁ…という結論に達しました。

物が豊富にあるのは、今の世の中の仕組みがうまく機能しているからであって、自ら動いて手に入れているわけではありません。

せめて、今あるものを活かして使ったり、「もっと、もっと」の感覚は手放すことを心がけている毎日です。