年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る。
これはサミュエル・ウルマンという方の言葉です。
理想かぁ…。
言葉の意味を確認します。
・・・理想とは「現実」に対置され、現実には存在しない超越的な規範や価値をさす語(コトバンクより)。
人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもののこと。(Weblioより)
理想と現実というと、厳しさを含んでいる言葉に思えます。似て非なる言葉に「夢」があります。
「将来の夢は?」と「将来の理想の姿は?」。それぞれの質問の答えを考える始める時点で、そこへ到達するまでの方法や距離が違うような気がします。
夢はぼんやりしていてつかみどころがない感じです。言葉そのものに乙女チックな雰囲気がまとわりついていて、夢を語るのは気恥ずかしいです。一方で理想は、コトバンクの説明にもあるように、現実を踏まえて考えているのだという伏線があります。理想を思い描くのは、現実を見つめ直すことにつながります。それなら、年をとっても全然あり、です。むしろ、いつでも頭の片隅に理想を掲げていたい、とさえ思います。
そうすれば、自分に退屈することなんてないのかもしれません。