走れモヒカン

　ケンタは激怒した。必ず暴力的初心者を除かなければならないと決意した。ケンタにはネチケはわからぬ。ケンタはソフトなモヒカンである。無断リンクをし、勝手にトラックバックをして暮らしてきた。けれども訳のわからぬオレルールに対しては、人一倍に敏感であった。今日未明、ケンタはサザンクロスを出発し、野を越え山を越え、カサンドラの市にやってきた。
　
　
　
　
　「ケータイは、スパムを送ります」
　「なぜ送るのだ」
　「悪意は持っていない、というのですが、悪意さえなければ何をしてもいいらしいです」
　「たくさんのスパムを送ったのか。」
　「はい、はじめはランキング上位のブログへ。それから、検索をかけて見つかった同一キーワードブログへ。それから同じTB企画参加のブログへ。それからミュージカルバトンなんて物までトラックバックで」
　「おどろいた。ケータイは乱心か。」
　「いえ、乱心ではございませぬ。それがトラックバックの当たり前の使い方だというのです。今日は100ヶ所に送っていました」
　聞いてケンタは激怒した。「呆れた奴だ、生かしてはおけぬ」
　
　
　
　
　「万歳！　モヒカン万歳！！」
　
　
　※未完成