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少林寺達磨大師 これは必見の映画

2009年07月31日 19時15分34秒 | 美術・建築・工芸
達磨大師については日本人はその詳細をほとんど知らない。

しかし、だるまを知らない人はほとんどいない。
だるまといえば高崎である。これから衆議院選挙でどこの選挙事務所もだるまを置く。
その受注は高崎市に集中する。ついでに昼食はだるま弁当である。
そのだるま弁当の器を作っているのは高崎市ではなく、栃木の益子である。
それはどうでもよいが、だるまには足がない。
だるまは七転び八起きという、なんど転んでも起き上がるそのしぶとさがチャレンジする人たちには買われているのである。

達磨大師は水墨画や文人画では特に好まれた画材である。
よく知られているのは雪舟の絵ではなかろうか?
『慧可断臂図』は弟子の慧可が自らの左腕を切断して達磨に差し出し弟子入りを講う切実な図である。この作品は上野国立博物館で特別展にて展示されたことがあったが、雪舟の代表作だけあって迫力ある作品である。この図は誰の頭にもそのまま残る構図である。その他に宮本武蔵の達磨がある。これも迫力がある。

そして映画の達磨大師にはこのシーンが出てくる。やはりこの場面も感動なくして見れないものである。映画なのだがなかなか良くできている。慧可は達磨が神光に名づけた名前である。映画の中で神光は眠っている時に、かつて戦場で戦い相手を殺傷した際に左手に返り血を浴びている。修行中にもそれは神光を追いかけて、夢の中でうなされる。そして必ずその血を洗い落とそうとうするが、血は落ちない。このシーンはシェークスピアのマクベス夫人が夢遊病で行うシーンと似ている。全体のまとめ方もマクベスである。最初に未来の達磨自身が若き王子の時に現れ未来を予見するシーンは、マクベスに三人の魔女が現れ未来を予言し、マクベスは王になるという。

私は達磨が伝えたという少林寺拳法の地、少林寺に行ったことがある。
当時はあまり観光客は来ていなかった。門前で少林寺拳法の奥羲書を何冊も売っていた。買うつもりで目を通したが、質も悪く絵図は下手で何か嘘っぽく、これを見て修行しても強くなりそうにはなかった。達磨は禅宗の開祖である。道元はどれほど達磨の極意を得たのかはしらない。道元はあまり映画にはなりそうではない。道元を現すのは難しいのであろう。


キーワード 少林寺拳法 面壁9年

続く



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