四季の書斎 世界は破滅に向かっている。

永遠不滅の生き方を提供!

死なない人間作りは国力を弱めるだけである まさに少子高齢化は医療の進歩から来る

2009年10月04日 05時13分45秒 | 健康と医療
「高度医療のおかげを持ちました我が病院は倒産いたしますのじゃ。長い間みなさまと一緒に過ごさせていただきありがとうございましたのじゃ。これでお年寄りの皆さまも今後は病院ではなく、お寺とご相談くださるとよいのじゃ。」

こう言って、とある市立病院の院長が失踪してしまった。
一週間前には市議会に呼ばれて今後は赤字解消、黒字に転じるまでそれほど時間もかからず再建に向け、頑張る次第でありますと、議会の様子がケーブルテレビでも放映された。

赤字解消に手を付けた第一歩は派遣看護婦60名をバッサリ切ったことである。
そして、生活保護の患者には未承認に近いジェネリック医薬品の投与、あるいは新薬で臨床実験が困難な薬品の投与などで、製薬会社から利鞘を稼ぐこと。

6人部屋には老人を入れ、冷房と暖房をゆるやかにすること。

差額ベッドが生じる患者へは、文書にサインをさせないで、口頭で承諾を得ること。ただし、差額代の額は言わないこと。それとなく、治療には大部屋ではこんなんであること、命の保証はできないこと、命がほしければお金がかかることなどをさりげなく言い含める、それも家族よりも瀕死の患者に説明することが望ましいとされた。

市役所の方では看護婦の首切りにともなう代替の看護婦役を職員にさせるしかないと判断した。

建物の老朽化に伴い、虫やネズミが増え、電線を食いちぎっているらしいし、寝たきり老人の手足を食べる悪食のネズミまで出現するありさまである。

また烏が病院の周りを飛び回っていて、なんとなく気味の悪い、梟悪な前兆を予感させるものがあった。

町の中は年寄りだらけである。
「おらたちはまだまだ生き続けるべぇ~、なんとかというIPS細胞であと数十年は生きられるという話じゃぁ~」そういっている年寄りは、県内でも有名であるが、最近は世界の長寿者だったアメリカの老婦人が亡くなって、この老人がギネスブックに載っている123歳の老人だから驚く。

とにかく、希望は150歳を超えるまで生き続けることである。
定年退職したときに支給された年金額は月々165万円。社長業をしていただけに高額の保険料を支払いながら、受け取る額も長期にわたっているため、支払った年金よりもはるかに高い年金を頂戴していた。

つまり、60歳から123歳まで63年間毎月165万円を貰っているのである。
165万円を12カ月受け取ると、1980万円になる。それを63年間支払うと、12億4740万円も貰い続けることになる。

すでに100歳を超えている老人は4万人に達しようとしている。

これで研究が進み、人間が死なない方向に行くとたしかに目出度いが、その一方で社会的な負担は増える一方であることに気づかなければならない。

実際これは架空の話ではなく、多くの先進国で起こっていることであり、院長失踪は嘘ではない。
私の身近で起こっている話である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。