趣味は何かと聞かれれば、

2012-06-21 18:59:31 | Weblog
やはり旅と答えるかな。

生粋の「国鉄マンの息子」として育ったこともあり、今でも飛行機よりは列車での移動に旅情を感じる。
筋金入りと言われる域にはまだ及ばぬものの、列記とした乗り鉄だ。

その昔、国鉄職員の家族には「家族パス」なるものが発行され、そのパスを使えば期間限定ながら、全国どこへでも運賃無料、更にはグリーン車にも割安で乗車できたと(子供だったのでうろ覚えだけれど)記憶している。

古きよき時代だった。

おかげで自然と列車での家族旅行が増え、この国が黄金期を迎えていた1971年から72年に掛けては、丁度我が家が広島を根城にしていたこともあって、亡き父が2年続けて年末年始を九州旅行に充てた。
71年が、別府、阿蘇、熊本、雲仙島原、長崎の旅。
翌年は、宮崎、鹿児島だった。
亡き玉置宏の名台詞「歌は世に連れ、世は歌に連れ」(ロッテ歌のアルバム)ではないが、その2年は大晦日を旅館で迎え、レコード大賞と紅白歌合戦を鑑賞したものだ。
71年のレコード大賞を制した、これも今は亡き尾崎紀世彦のVサイン姿は40年以上経っても脳裏に鮮明に焼き付いているし、翌年には、ちあきなおみの「喝采」をテレビの前で一緒に口ずさんだりもした。
九州を横断の際にはバスを使ったのだが、綺麗なバスガイドのお姉さんがチエリッシュの「なのにあなたは京都へ行くの」を唄うのを聞いて、子供心に恋心を抱いた。

話が思わぬ方向に脱線(乗り鉄としても脱線は不本意....)してしまったが、列車の旅での一番の思い出は、やはり網から取り出した冷凍みかんをつまみながら、車窓に置いたビニール容器にティーバッグの入ったお茶をちびりちびりやることだろう。






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1 コメント

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メモリー (y)
2012-06-25 22:59:08
ご尊父様も、こま多忙の中も家族愛に満ちてましたね。

今の貴方があるのも、この道程から。

懐かしいメロディを口ずさんでみたくなりました。
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