白州次郎

2009-02-28 11:34:04 | Weblog
今、「風の男 白州次郎」(新潮文庫)を読んでいる。

生き様まで含めて「格好いい」という言葉を素直に使える男。

先月、横浜そごうで開催された「白州次郎と正子写真展」にも足を運ぶ。

エルメスのアタッシュにヴィトンのトランクにロレックスにダンヒルのライターで80歳まで911カレラを乗りこなした。
日本で一番最初にジーンズをはきこなした男など逸話には枚挙に暇がない。

でも、彼の持つ一番豊かなものは戦後GHQと渡り合い、彼らに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめたその志。

「屈しない」

今の時代に最も必要な言葉なのでは。

今日から3回に渡って彼のドラマがNHKで放送予定。 楽しみです。

「谷川俊太郎/朝のリレー」

2009-02-26 19:25:09 | Weblog
ご要望にお応えして。




「朝のリレー」 谷川俊太郎

カムチャッカの若者が きりんの夢を見ている時

メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女がほほえみながら 寝返りをうつとき 

ローマの少年は柱頭を染める 朝陽にウインクする

この地球では いつもどこかで 朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ 緯度から 緯度へと

そうしていわば交替で地球を守る 

眠る前のひととき 耳をすますと どこか遠くで 目覚時計のベルが鳴っている

それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受け止めた 証拠なのだ
 

 
どう思われますか?

 


「谷川俊太郎/朝のリレー」



 


2009-02-24 06:55:32 | Weblog
小さい頃の記憶に「夕焼け空」が多いのは、時間が経つのも忘れて友達と夢中で遊んだ子供達。

「青空」の思い出が多いのは、ゆっくりと流れる時間の中で独りで過ごすことが多かった子?

良し悪しは別にして、人によって空は色々な顔を見せます。





大人になった今は、時折、どこまでも続く大空を雲の上から眺めています。


忘れかけの写真

2009-02-19 18:37:32 | Weblog
携帯の画像フォルダの中で忘れかけていた写真がもう一葉。
2年前の福岡出張の際に、立ち寄った「新三浦 天神店」 の親子丼。
博多在住の長年の知己に教えてもらった。

味もさることながら、圧巻は器に盛られたその姿。

只でさえ、美味しそうな親子丼の上からこれでもかと生卵を乗せる。
それでいて、見た目は上品で思わず立ち上がって写真に収めた程。
これで、食欲がそそられない訳がない。
なんで、こんなオイシイ写真を忘れていたのか...

新三浦 天神店
福岡県福岡市中央区天神2-12-1 天神ビル B1F TEL 092-721-3272

Virtual City

2009-02-17 05:27:17 | Weblog
シンガポールから帰国してからというもの、バイオリズムが急速に低下中。

毎年恒例の花粉症にやられて、鼻はムズムズするし、クシャミは止まらないし、涙は出るしで、往生している。

先週水曜日に行われたワールドカップ最終予選のオーストラリア戦も、相変わらず攻撃の糸口が掴めないまま0-0の引き分けに終わり、シンガポールから深夜便を駆使してまで帰国した甲斐はまるで無かった。(ホームでの引き分けは、事実上敗戦を意味する。)

そのシンガポールで、目を引いたのが、EPRといわれる日本のETCのようなシステム。

交通渋滞緩和を主な目的とした通行課金制度で、高速道路のみならず、都市中心部では至る所にEPRゲートと呼ばれる代物が張り巡らされていて、一般車であろうが、タクシーであろうが容赦なくチャージされ、タクシーの場合料金に上乗せされる。

Rateは、場所や時間帯によって細かく設定されており、確かに都心部での渋滞は回避されているようだ。

そう言えば、この街には、今や悲しいことに世界の主要都市で「ない」方がめずらしくなってしまった「いたずら書き」が一切見当たらない。
随分前にアメリカ人の少年が「いたずら書き」の罪で、鞭打ちの刑を受けることになり、クリントン大統領の抗議に発展したこともあった。

交通渋滞もいたずら書きもない、絵に描いたような街シンガポール。
その絵に描いたような街を造り上げ、裏で支える、鞭打ちやコンピュータによって制御された交通管理システム。

快適な生活を保証するものは、やはり「罰と金」なのか?

アジアの臭いを消し去った(正確にはゲイラン地区に追いやった?)国シンガポールには、嗅げるはずのないVirtualな臭いがした。



ちょっくら

2009-02-08 10:21:44 | Weblog
シンガポールに出掛けてきます。

日曜日(今日)出発して、水曜の朝には戻ってくる弾丸出張。
だって、水曜には天王山のオーストラリア戦が控えているから。

日曜日なので油断して、「JAL SAKURAラウンジ」で少しだらけてます。

宿命

2009-02-07 11:30:32 | Weblog
宿命ってあるかと聞かれたら、きっとあると答える。
それは、アミダくじのような形をしていて、最初のスタート地点から、ゴールやゴールに至るまでの道程が予め決まっているのに、アミダを伝って降りていく当の本人達はゴールはおろか、その先の行方すら知らない。

だから宿命。


だけど、それじゃあ、あまりにも虚しいので、一生懸命努力をすれば、人生の中で数回程アミダに「横棒」を一本引ける権利を手にすることができると思っている。


ささやかな宿命への抵抗。

でも、そうしてゴールを変えて宿命を変えたつもりでも、その選択が果たして正解だったのかは、実際のところ人生を生き抜いてみないとわからないから、そこにまた新しい「宿命」が「命」を「宿す」のだが......

新しい宿命を引き連れ、人生の方向を変えていくことは出来る。

けれども、変えた人生が必ずしも素晴らしいものになるとは限らない。

全ては自己責任。

自分の人生は誰のものでもなく、自分だけのものたから。