ししょたま

司書資格を取得したので、
のんびりまったりな日々を少々。

読後感『幻の翼』

2014年04月09日 | 私の本棚
『百舌の叫ぶ夜』の続編。百舌シリーズ2巻目。


『叫ぶ夜』の稜徳会事件は、事件の深層に到達することなく、捜査終了が発表されてしまう。
陰謀を感じ取った倉木は、明星に手伝わせて事件の真相を告発した原稿を書き、
大杉に雑誌社にもちこませる。黒幕をあぶりだして証拠をつかむためだ。

倉木は、黒幕派によって稜徳会病院に拉致されロボトミー手術を受けさせられそうになるが危うく逃れ、
法務大臣が黒幕の稜徳会事件を解決に導く。

ここに、『叫ぶ夜』で死んだと思われていた百舌が工作員として日本に潜入し、弟の復讐を始めたり、
また明星と倉木の恋愛事情が重なって、事態が複雑に進行していく。

***

ハードボイルドって、暴力、酒、女っていう要素が必要なんでしょうけどね。
『叫ぶ夜』では抑え気味だった『女』に関する描写が巻を追うごとに多く、大胆になっていくのです。

倉木の活躍も減って(とらわれの身なので、どうしても救出側(明星や大杉)の分量が多くなります)、
もっと活躍してくれたらいいのにもったいないとか思ったり・・・。

ここら辺から、3人の主軸の比重がかわります。明星と大杉がメインになっていきます。

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