以前から気になるお店のひとつであった、JR新川駅そばの「ままや」。
ここは基本的に「ビジター入店不可」・・・つまり「一見さんお断り」の居酒屋である。
特に土曜日は、常連さんでいっぱいで、女将さん一人でやっているため、手が回らないかも・・・とのつれない返事。
だが、妻の幾度とない折衝により、なんとか土曜の18時から、テーブル席4名分をキープすることができたのだ。
上の写真のように、メニューは色々とある。
だが、女将さん曰く。「土曜日は混み合って手が回らないので、『おまかせ』でお願いします。5,000円くらいで満足させるから!」とのこと。
なので、その言葉に従順に従い、女将さんに全てを委ね『おまかせ』とすることに。
そして、いよいよ開宴である。
まずは、お店のイメージとは全くそぐわない、イタリアンなルックスの前菜サラダが!
ホタテとエリンギがドレッシングに絡まって、じつに美味。
この時点で我々一家は、TKO状態となる。
続いては、「落葉きのこのおろし和え」。
そして、どどーんと新鮮な「刺身盛り合わせ」!
ぼたんえびのぷりぷり感。
たこのみずみずしさ。
本マグロの粒立ち細かい脂。
ソイのしなやかさ。
ほっきの甘さ。
あわびのコリコリ感。
私が50年弱の人生でいただいた刺身盛り合わせの中で、これがナンバー・ワンかもしれない。
続きまして、私の大好物である「くじらベーコン」。
さらには、「もずく酢」。
そしてまさかの、「うに&握りごはん」!
とろーりと甘く、ほのかに潮のかほりのする、絶品の味わい。
娘たちが「手羽先を食べたい」とリクエストしたところ、女将さんは快く応えてくれた。
宴も終盤にさしかかったところで、なぜか大量の「くるみ」が!
そして、一家4人で、「くるみ割り」にハマる。
この時点で、カウンター席は常連さんたちで満杯。
そしてその常連さんたちは、我が家に供されたテーブルのくるみを、「食べさせて~」と奪い取っていった。
だが、このお店は、そういうことがナゼか許されてしまう、不思議な空間である。
次女は、くるみの殻に、チャロ君の似顔絵を描いていた。
そして、デザートの「みかん」。
これは、長崎産だそうだ。
さらには、皮ごと食べれる、「フルーティマスカット」!
仕上げの「炒り大豆」と「かりんとう」で、この不思議な宴は終宴となった。
お会計は、一家4人で、このお値段。実に満足、まんぞく!
しかも、なんと嬉しいことに、バイトの初給料を得た長女が、全額支払ってくれたのだ。感涙である。
ちなみに、このお店。
カウンターの常連さんたちも、酒以外のものを自ら注文することは無く、料理はすべて「おまかせ」だった模様。
こんなに愉快でトリッキーな居酒屋は、初めてだ。
是非、これからも、潜入させていただこうと思う。