形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

花火・2B弾

2010-08-27 14:01:48 | 昭和の頃

小学校の頃よくやった花火といえば2B弾だ。
これは夏にやる花火と違って、見る花火じゃないから年中やった。 
パーンッという音を楽しむというか、男の子のイタズラ花火だった。 
道路や壁に叩きつけて破裂させる、カンシャク玉と同じで、駄菓子
屋でいつでも置いていた。

太いマッチ棒ぐらいの花火で、マッチの擦るところで擦り、
何秒後かにパーンッと破裂する。 原っぱの土管に放り込んで
パーンッ、ドブ川に投げてもブクブク泡立ってからボコッと破裂した。

その頃、住んでいた矢口の渡しあたりでは、道路工事で
地面を掘ると、ネズミ色のきれいな粘土がたくさん出てきた。
工事のおじさんの話では、大昔、そのへんも多摩川だったそうだ。
だから深く掘ると、粘土がいっぱい出るんだと教えてくれた。

これをひろって戦争ゴッコに使う。 粘土を丸めてその中に
点火した2B弾を入れ、テキの隠れている頭上に放り投げる。
手榴弾だ。 上でパーンッと破裂させると、粘土がバラバラに
なってテキの頭に落ちた。 ときには破裂が早くて、自分の
頭が粘土だらけになった。 

あとで事故がたくさん出て禁止されたのが、2B弾を使った鉄砲。
鉄か塩化ビニールの細いパイプの片端をしっかり塞いで、火をつけた
2B弾を入れ、すぐにビー玉を入れる。 鉄砲をかまえて待つと、
ビー玉が破裂音と同時に飛び出す。 私は作らなかったが、親友の
安田君がやって見せてくれた。 塀の上に置いた、ぶ厚い牛乳瓶が、
木端微塵に砕けてびっくりした。


読んでいただいてありがとう!

形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/



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