形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

洋式トイレ

2008-12-20 15:04:15 | 昭和の頃

生まれて初めて洋式便器を見たのは、小学校の時だった。
どういう集まりか、まったく憶えていないが、田園調布の方にある家に
同級生たちと行った。 大きな洋風の家で、そこで初めて洋式便器を見た。

その家で、友達がトイレに入ったと思ったら、あわただしく出てきた。
「オイ、アレなんだ?!何なんだ?」
どれどれと、みんなで広い便所をのぞくと、デンッと高く据えられた、
奇妙な白い物体があった。 中には水が溜っている。
なぜか天井からは細い鎖が垂れ下がっていた。
ほんとに、「なんだコリャ!?」  である。

今はどこにでもあって、当然見慣れてなんとも思わない。 
だが和式の便器しか見たことがないと、初めて見たらびっくりする。
一番驚いたのは床からの高さで、和式のように、床と同じ高さにある
ものと全然違うから面食らう。 だいたいどうやって使うのか、見当が
つかない。 まさか腰掛けて使うとは、和式からは想像がつかなかった。

その友達は、オシッコじゃなくて大きいほうがしたかったらしい。
でもどうやればいいのかわからなくて、飛び出して来たのだった。 
誰一人使い方を知らず、「上に乗ってするんじゃない?」などとアドバイス。
そうしてみんなのアドバイスに従って、フチに乗っかって用を足したらしい。 
出てきたら、「落ちそうで、すげぇ怖かった!」 と言っていた。
流すなんて知らないから、モノはそのままで、騒ぎに駆けつけた家の
おばさんが使い方を教えてくれた。


読んでいただいてありがとう!

形之医学・しんそう療方 東京小石川
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