Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

#19「曲線と直線が織り成す構造 遮る光」

2012-12-19 | Liner Notes
 損保ジャパンビルと新宿センタービル。新宿副都心の一角を成す二つの塔は旧四大財閥のひとつである安田財閥の流れを汲むそうです。

 金融機関コード0001。金融部門に特化した安田財閥は芙蓉グループとして再生し、その中核であった富士銀行は現在のみずほフィナンシャルグループに継承されているそうです。

 芙蓉とは富士を意味し、その山容をイメージした弓なりな弧を描く塔の曲線と空よりも高く伸びようとする塔の直線の間から透き通る光が映し出す光景は高度経済成長期そのものだったかも知れません。

初稿 2012/12/19
校正 2021/04/10
写真 損保ジャパンビル, 1976. 新宿センタービル, 1979.
撮影 2012/10/20(東京・西新宿)

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