気ままなひとこと

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「舟を編む」(三浦しをん著)を読みました。

2012-04-25 20:13:15 | 読書
本屋の店員さんが選ぶ『本屋さん大賞』に輝いたということで最近話題になっている(先日の新聞広告によると24万部を突破とか!)「舟を編む」を読みました。 とても読みで我あったし、惹かれたし、満足しました。
 
この本は家内が買ってきて読んだ後に読んだのですが、実は不思議な縁があったのです。しばらく前までは「三浦しをん」という作家のことはまるで知りませんでした。読んでいる間にも何度か「三浦おしん」などと発言して家内に笑われたりしているほどです。(苦笑)

ご縁の始まりは一ヶ月程前に何かの書評で「黄金の丘で君と転げまわりたいのだ~進め、マイワイン道!」を知って、買い求めたことが始まりです。これは三浦しをんと岡元麻理恵というソムリエの共著で、勉強会形式のシリーズでもって、難解な知識ではなしにワインの楽しさを教えてくれるというものです。著者のことは何も知らないで、内容に惹かれたものです。ソムリエの教えとしては、ワインの美味しさを単に「おいしい」ではなく、味と香りを言葉で表現しなさい、というのが印象的でした(これが実は非常に難しいことですが)。一方で生徒役の三浦さんからのメッセージとしては、素人の「極意」はぶどう品種で自分の好みを知ることだ、というもの。時々読み返してみたくなるようなワイン入門本です。

このワインについての本を丁度読み終えた頃に、家内が「舟を編む」を買ってきたのです。彼女は、書店員がお勧めするという宣伝文と、辞書編纂というトピックに惹かれたと言っていましたから、家内も著者のことは知らずに読んだわけです。そういう偶然から私がこの本に出会ったわけですが、読んでみて本屋さん大賞というのが頷けます。辞書という地味な世界に生きる地味な人々が輝いて見えてくるのは、正に著者の力のなせることだと思います。登場人物のうち二人は、当初辞書編纂に対して、また、そのような仕事に携わる人に対して批判的でしたが、身近に接しているうちに主人公の熱意に惹かれるのですが、私もその場にいたら同様な反応をするだろうな。これは多分、今年のベストセラーの一冊になるだろうと思います。

三浦しをんの面白さに惹かれて、彼女の直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」も買ってしまいました。ちょっとしたマイブームですね (^-^)

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