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気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

Day 21 (4/3):帰国しました。

2013-04-04 16:55:11 | フィレンツェ滞在記2013
食べ物類は昨日までで全て食べ終え、今朝は隣にある、ちっぽけで何の特徴もないバールでカプチーノとブリオッシュという極めてイタリアンの朝食ですませました。朝7時半に予約していたタクシー(これが毎度ですが正確です)で空港へ。フィレンツェを10時発、パリで乗り換え、1時半発の予定が30分遅れ程度で出発、往きとは異なり全て順調に進み、成田にもほぼ定刻に到着し、昼前には自宅に戻ることができました。

3週間の滞在は確かに長く、最後の数日はもう十分というようなところでしたが、いざフィレンツェを発つとなると、やはり馴染んだ街に別れを告げる一抹の寂しさも覚えました。でも、これが最後ではなく、また来よう、来るつもりでいるので、それまでしばしの別れです。フィレンツェはいい、本当に大好きです。13年前に初めて来たときは4日、2年前が初めてアパートに滞在して十日、そして今回が二十日と、結構長く居るのですが、飽きのこない街です。東京に戻ってきて、改めてフィレンツェの風情の素晴らしさを心に強く思いました。
 
こんな、何でもない街並みや路地がとても素敵な街、フィレンツェ、是非また行くぞ!
これでもって今回の滞在記の区切りといたします。

Day 20 (4/2):フィレンツェ滞在の最終日

2013-04-02 23:59:01 | フィレンツェ滞在記2013
三週間という、これまでにない長い滞在もとうとうか、ようやくか、最後の日となりました。妻と一緒だった前半は短い十日間でしたが、後半の十日は長かったというのが正直な実感です。前半に比べて、したいこと・見たいことがなくなってきたこともあるでしょうが、やはり異国での暮らし(?)に疲労がたまってきたのかもしれません。以前からイタリアでの長い滞在に憧れてきたことが、今回実現出来たことは非常に喜んでいます。十分に楽しみ、満足できたからこそ、憧れを実現できての結果に納得し、今後の「もう少し短い」旅への新しい希望が広がりそうです。

長い滞在で疲れはしたものの、やはりフィレンツェは素晴らしい!することがなくなっても、街を歩いているだけで楽しい街です。よく言う「フィレンツェは街中が美術館」というのは的を得ていると思います。建物は「中世」の一言では片付けられないほど、様々な形、石、レンガ、色で出来ているのが興味深いです。石畳の石も、古いものから最近置き換えたものまで、色々あり、上を見ても、下を見ても楽しいのが、ここフィレンツェでの街歩きです。街に慣れて地図なしで歩けるようになってから、周囲を眺め、観察することが出来るようになったのだと思います。
 
よくある石畳の道です。新しそうです。        一つ一つの石の刻みは滑り止め用?

上を見上げると建物以外のものも目に入ってきます。道路標識に追加の書き込みをしたものを時々見かけるのです。誰がいつしたものか、人目のない夜中に描いたのでしょうが、中々自然な出来映えだし、ユーモアも感じられるので感心しています。
 
左のは疲れきっているように見えるのですが、ハートマークは何だろう?右の写真はイースターに因んだ最近の作品かな?

食べ物も楽しみの一つでした。どこのレストランでもメニューに出てくるものは概ね同じようなものが並んでいるのですが、どこで何を食べても余りハズレということがありません。サービスの印象で、リピートしたいかどうかが決まるのかもしれませんね。ですから、次に来た時には、特に新しい店を探さずとも、馴れた店で違う料理を食べることもいいですね、顔馴染みにもなれるし。
それでも料理の一つ一つが結構重いので、自炊が出来ることは有難かったです。一人になってからは火を使う料理はしませんでしたが、果物(オレンジ、バナナ、りんご)、生野菜(トマト、人参、セロリ、葉っぱミックス)、チーズ、サラミ&ハム、などだけで私にとっては豪華なものになります。ほかにパニーニやピッツァのスライスなどを買ってきて、アパートで野菜と一緒に食べたり、夜はワインを中心におつまりスタイルにしたり。生野菜が好きなのが幸いしました。

滞在中にアパートで飲んだワインの空き瓶です。安いのは5ユーロから最高16ユーロまでですが、どれも美味しくいただきました。全てトスカーナ産ですが、殆どがキャンティものでした。正にキャンティ三昧、我ながらよく飲んだものですね (^-^)

最終日のランチは迷った挙げ句に、結局、中央市場のNebroneのボリート・パニーニにしました。今日はゆっくり食べようと考えて、テイクアウトしてきました。アパートに戻って先ずはしっかりと写真を撮りました。
 
上のパンを外してみると、改めてボリート(茹で肉)が沢山入っていることが分かります。サンドウィッチの具はこの位でなくちゃ。緑のソースはイタリアンパセリをベースにしたもので、パニーニにはよく使われていて、肉の味を引き立ててくれるようです。自室ですので、これにトマトとチーズを添えて、勿論ワインと一緒に、一人で豪華ランチを楽しむことが出来ました。イタリアっていいな・・・molto feliceでした。

Day 19 (4/1):パスクェッタの休日

2013-04-02 03:25:54 | フィレンツェ滞在記2013
昨日からサマータイムに移行したのにつれてか(?)少しずつですがフィレンツェにも春の気配が濃くなってきています。ダウン姿が減り、女性のファッションも少しずつ開放的になってきたような(笑)

今朝は久し振りに青空で気持ちがいい、そんな空気の中を中央市場へ土産物を買いに出掛けたのですが、残念ながらお休み。昨日の復活祭がPasuqua、翌日の月曜日をPasquettaと呼ぶそうで、多くの店がお休みのようです。日本のように振替休日と呼ばずパスクェッタなんで名前をつけるところが可愛いですね。

三週間のフィレンツェ滞在も残り明日一日となったので、今回お世話になったアパートの道具で面白いものを記録しておきます。

 
一つはトースター、日本では昔からトースターといえば、パンが焼けると自動的にポップアップするものが当たり前と考えられてきました。しかし、今いるアパートで全く自動的でないトースターに出会いました。先ず、トーストパンを上げ下げするスイッチなし、パンはパンの厚みをもった網のようなもので挟むタイプです。パンを挟んで入れた後も自動的ではなく、タイマーつまみを自分で廻すもので、加減は自分が時間で調整しなさいというものです。こんな原始的なものが今でも存在することに驚きです。でも、焼ける(笑)

 
次は風呂場にあります。普通トイレットペーパーぱ壁に取り付けられていますが、ここで見たのは可搬式というか、ポータブルのものです(左写真)。不思議なものですが、これが意外と便利、それぞれの人の使い勝手に合わせて位置を動かせるのです。使わない時は隅に納めておけるし。意外とスグレものなのに、なぜ他では見かけないのでしょうか?
もう一つが暖房のヒートパイプです。これは暖房用なのですが、かなり熱いので、使って濡れたタオルだけでなく、洗濯物をかけておけば速く乾燥します。これは部屋の暖房と連動しているので、温度設定の上げ下げでもって、必要な時に乾燥機として使えるので、非常に重宝しています。

今回のアパートは快適なものでしたが、前回の時と比べて、やや遠いかな、次回は多分、もうちょっとチェントロに近い所を選ぶと思います。はい、もう、また来ることを決めています、今回が最後のフィレンツェ滞在ではないことを(^o^)

夕食は、また白猪さんに行きました。
  
折角なのでイノシシ料理をと思い食べたのがイノシシ肉を煮込んだもので、ビーフシチューのようで美味しかったです。実は無理を言って半分にしていただいたものです。ノリの勢いでデザートまで(お奨めのパンナコッタ)いただいてしまいました。今夜が4回目でしたので、顔も覚えていただいていたようで、帰り際に、Arrivederci l'anno scorso! また来年会いましょう、とご挨拶して参りました!

Day 18 (3/31):Pasqua / イースター / 復活祭だ!

2013-04-01 01:06:26 | フィレンツェ滞在記2013
先週の日曜から今日までイースター・ウィーク、こちらではキリスト教に関わる様々な催しが活発に続いてきました。先週の日曜が「棕櫚の日曜日」(イエス・キリストが棕櫚のしかれた道をロバに乗ってイスラエル入場したという)、それを記念してオリーブの枝が信者さんに配られ、それを持って街を歩く人々を数多く見かけました。
 
TVでは連日イースター・スペシャル番組を放送、聖骸布(イエス・キリストを十字架から降ろした時にくるんだ布と言われ、一般公開はされていないがトリノの大聖堂にあり)の解説、神父・修道僧がトーク番組に出演したり、フランチェスコ教皇による「十字架の道行き」の祈りの生中継、教会でのミサ・コンサート等々、毎日TVを見ているだけで、イースターにどっぷりと浸れます。

そんな流れの中で、今日がいよいよ復活祭、こちらではPasuquaパスクァと呼ばれるイエス・キリストの復活を祝う特別の日です。多くの教会では朝二回と夕方に聖ミサがあり、私も近くのサント・スピリト教会の9時のミサに参列させていただきました。カトリックの洗礼は受けていないので聖体拝領には与ることが出来ませんが、自分なりに静かな気持ちで祈ることが出来ました。言葉は分からないでも、何の話をしているのかは断片的に想像出来るようになっただけでもイタリア語勉強の成果かな。

さて、その後、フィレンツェで有名なScoppio di Carro(スコッピオ・ディ・カッロ:山車の爆竹音の意)と呼ばれる伝統行事を見に行きました。これはイースターの日の午前11時にドウォーモ前広場で行われるもので、大きな山車に付けられた爆竹が激しく鳴り響くというものです。いつも大変な混雑だというので躊躇いもありましたが、折角のことなので行ってみました。
 
人混みをかき分け、かき分け、          やっとここまで来た

早過ぎても長く待つのが辛いし、間際では近づけないだろうからと考えて10時半頃会場に近づいた(近づこうとした)のですが、既にスゴイ人混み、頑張ってかき分けて出来るだけ前に進んだのですが、それでも最前列からは大分(20列くらい)後ろ、背伸びしてやっと山車が見える程度、皆デジカメを高く掲げて写真を撮っています。

この日も朝から曇り空で、10時半頃にはパラパラ雨も降っていたのですが、ここで待っている間には止んでいたのが何よりの幸いでした。待つことしばし、全く見えないのですが、鼓笛隊らしき演奏が聞こえてきます。中世の服を着た旗手たちも多数いるらしい。詳しくみたいならTV中継で見た方がよさそう(中継カメラがクレーンにつけられてリモコンで動いているのが見えます)。11時丁度の鐘を合図に、さあ、お祭りの開始。
 
お祭りの開始!                  煙が広がります
 
ドウォーモが煙に包まれます            お祭りのフィナーレ

激しい爆竹が鳴り響きます。スゴイ音が続き、次第に煙が辺り一面に広がっていく。花火ではないのですが、打ち上げ花火のような爆竹もあり、空に向かって火花を散らすと、爆竹の音に負けずに観衆の大歓声、この繰り返しがおよそ10分ほど続きました。完全には見えないままでしたが、空中の火花と煙、耳を突き刺すようなもの凄い轟音、そしてこの雰囲気を肌で感じられたことは、それなりに満足のいく体験でした。イタリア人の多くが大柄でないことが助かりました(笑)。

昼食は目指した店がどこも予約で満員と断られ、街を歩きながらユニークな店を見つけました。本屋の要素と飲食店の要素をちょっとずつミックスしたような店で、食事は一皿盛りの定食だけ、中身は読んでも分からなかったのですが、店の雰囲気につられて入りました。
 
分からないままお皿が出てきて説明を聞くと、どうやら肉なしのベジタリアン料理のようでした。物足りないかなとも思ったのですが、食べてみると私には丁度よかったです。夜は自炊にして昼と続けて胃を休めることにしました。

Day 16 (3/29):フィレンツェの街歩きで気付いたこと

2013-03-29 23:11:28 | フィレンツェ滞在記2013
随分とフィレンツェの街を歩きましたが、その中で特に目についた2点を記録しておきます。

一つは車について。
ここでは小さな車が多いです。デザイン的には、いわゆるツーボックスカー、日本で言ったらトヨタのヴィッツや、ホンダのフィットのタイプがタクシーを含めて9割以上です。普通のセダン(3ボックスカー)は殆ど目にしません。そのツーボックスカーの中でも小さいミニカーが目立ちます。単独モデルとしては、ドイツのスマートが一番多いのですが、日本車ではトヨタのIQも中々頑張っています。
 

モデル名は分からないのですが(多分、イタリア製?)スマートよりも更に小さい超ミニとでも言うべき小粒の車も結構走っているのが可愛いです。
 

 
どれも二人乗りで、多くは電気自動車のようですが、オモチャみたい!高速道路は無理でしょうが、町中の狭い道を走るには絶好だし、駐車も縦列駐車の合間に縦に停めることも出来そうです。なかなか可愛いものなので、ついつい見とれて沢山写真を撮ってしまいました。日本で60年も前に走っていたオート三輪を小さくしたようなものまで走っていて、懐かしさを覚えました。

車については、もう一点。市内では歩道と車道の区分がはっきりしない道が多いのですが、車は絶対にホーンを鳴らしません。歩行者がもたもたしていても、人が車に気付くまでじっと待つし、道幅が広ければ、車が人をよけて廻ります。これは運転マナーの問題ではなく、多分、単なる習慣なのだろうと想像しています。フィレンツェだけかもしれませんが。

もう一つがゴミ出しについてです。日本のようにビニール袋を町の一角に寄せて出すのではなく、街のあちこちに大小様々なゴミ箱があります。

 
左のものは1メートル以上ある大型のゴミ箱ですが、このタイプが一番多いようです。足元のレバーを踏むと蓋が開くので、そこにゴミ袋を投げ込むものです。街の美観上は感心できないのですが。右の小さいものはツーリスト/歩行者用のものでチェントロ地区に多く見られます。これは日本でも町中で見られるものに似ていて、中のビニール袋毎そっくり回収していくものです。目立たず、まあまあですね。
 
この二つは新型で、道に据え付けられており、地下の大規模収集庫に自動的に回収されるようです。一カ所に3、4個並んでいて、ゴミを分別するように指定されています。道にゴミが溢れないという点で清潔でもありますね。
 
こちらは中間サイズになりますが、運良く(?)ゴミ回収車が回収していくところに出くわしました。回収車が自動的に引き上げ、ゴミを回収していきました。因に、ゴミ回収車同士にも大小があり、大小の車が尻を付き合わせて、小から大へ収集していく場面も目にしました。

ホテルではなくアパートで生活していると、身近な課題であり、興味深いトピックです。私も一日おきくらいにスーパーのビニール袋に入れてゴミ出ししています。大型できたないタイプのゴミ箱へですが。

今日は雨、曇り、晴れ、また曇りと慌ただしく変わる一日でした。身体がなまってはいけないので(笑)、午前と午後にそれぞれ1~2時間ほど、特にあてもなくフィレンツェの街を散策しました。道に慣れてきてみると、建物や石畳の道をゆっくり味わうことができ、フィレンツェ滞在を実感しています。

Day 17 (3/30):3回目の遠足はLuccaへ

2013-03-29 23:11:28 | フィレンツェ滞在記2013
ピサの斜塔にするか、ルッカの城壁にするか、今朝になっても決められず、天気予報を見てもどちらも同様に雨模様、駅について列車の時刻をみてから、最後にルッカに決めました。大正解でした!

今日もイタリア国鉄Trenitaliaの各駅停車で、ルッカまで1時間20分、7ユーロです。
城塞の外側にあるルッカの駅を出て200メートルほと行くと、もうそこに城壁が見えました。
 
城壁の厚みというか幅が広く、上を散歩道にしているため、防御の城塞という、いかつい雰囲気は全くなく、変な表現ですが「優しい城塞」というのが私の第一印象です。旧市街の周りを囲む中世の城塞が完璧な形で残されているのはここだけだとか。ぐるっと一周5キロほどだというので、天気がよかったら貸し自転車で廻るのが気持ちいいのでしょうが。今日はずっと傘を広げたままだったのが、残念。でもその散歩道の素晴らしさは十分に感じられました。

 
ローマ帝国時代の野外劇場跡を広場にしたもの    プッチーニ生家(右奥)前の銅像

城塞の内側はミニフィレンツェのようでもありますが、フィレンツェより観光客が遥かに少ないせいか、ツーステップ、スリーステップ、全てがゆっくりと流れている感じです。そのスローさがルッカの魅力なのかもしれませんね。今日はイースターウィークということもあって教会にはどこも入れず、プッチーニの生家博物館を見学しただけてで、他はただただ歩き続け、中世の小さな街を満喫しました。教会以外に特徴のあるものとしては、街を見渡せる塔がいくつかあることかもしれません。サンジミニャーノなどと同様、個人が裕福さを競って建てたものなのでしょうが、どれも200段以上と聞いて辞退するしかありませんでした(苦笑)。十年まえだったら・・・残念です。

 
昼は前菜の盛り合わせと地元のパスタをいただきました。前菜は色々な種類のサラミと生ハム、これだけで十分だったかも。パスタは名前を忘れたのですが、変わったものでした。外見は中身のないラヴィオリみたいですが、口当たりはニョッキに近い、バジルの入ったスープがいい味でした。今夜は自炊で軽くしておきます。

あれした、これしたと表現できないのですが、今日のルッカ訪問はこれまでの遠足で一番満足のいくものでした。また訪ねてみたい(晴れの日に)気持ちにさせられたからです。小さな街なので長くは滞在しても退屈するでしょうが、2、3日だったら、城壁の上を散歩したりして、ゆっくりと楽しめそうです。

 地方の駅はみな同じスタイルのようです      フィレンツェの朝、清掃車が活動中

全くの別件です。最近気付いたのですが、こちらに来て以来、目の痛み・痒みがすっかりなくなったのでスギ花粉はないのだと思います。が、アパートの部屋に入ると鼻が詰まったり、鼻水が出るのです。街歩きをしている時には出ないことからすると、ハウスダストかな???

Day 15 (3/28):最後の晩餐 Ultima Cena?

2013-03-29 05:15:10 | フィレンツェ滞在記2013
今日はイースターウィークの木曜日、イエス様と使徒との最後の晩餐の記念日です。我が家では夫婦で洗礼を受けて以来(8年位になりますが)毎年この日の夕食は赤ワインを美味しくいただけるような食事にしています。今年は私はフィレンツェで一人暮らしですが、その伝統(?)を守るべく、肉料理をいただきました。はい、晩餐の前には近くの教会で聖木曜日のミサに出て静かに礼拝をしたことも記録しておきます。今日は暖かな日でしたが、石の教会は寒かったです (=_=)。

 
こんな風にキレイに出されます。          実はルッコラとチーズの下に肉が。

最後の晩餐の日の夕食は、一方的ですが、すっかり馴染みになったOsteria del Cinghiale BiancoでTagliataタリアータをいただきました。フィレンツェではステーキというと1キロ以上のBistecca alla Fiorentinaになるのですが、一人ではとても無理という顧客のために、一人用に、多分300グラム位のステーキをルッコラとパルミジャーノチーズで合えたものです。前回の滞在の折りにいただいてみて大いに満足した料理だったので、今夜はそれにした次第です。前回の美味しかったイメージを損なわれることなく、ワインと一緒に満足のいく夕食でした。馴染みのおじさんウェイターのいなかったのが、チョッと残念でしたが (^o^)

昼間はゆっくりしました。朝食の後は軽く、中央市場へチーズと生ハムの買い出し、帰りに、当地で人気の1、2を競うパニーニ屋さん I Frarellini で昼食用にアンチョビーのサンドイッチを買って帰りました。昼食の後は腹ごなしに、アパートのあるサントスピリト地区を1時間ほど散策しただけで、その他はアパートの部屋でTVやPCで、静かに、ゆっくり過ごすことが出来ました。

Day 14 (3/27):ボローニャ散策

2013-03-28 00:34:14 | フィレンツェ滞在記2013
昨日のアレッツォ行きに味を占め、今日はボローニャまで足を伸ばしました。実は昨日フィレンツェの駅に戻った時に、ふと、italoというイタリア発の民営鉄道のATMが目にとまり遊んでみたところ、ボローニャまで40分で行ける、片道26ユーロ、頻度も多い、実に便利、簡易だということを発見したのです。その場で即断、翌日には行こう!

 
イタリア鉄道TrentitaliaがJRに当たるとすれば、italoは小田急ロマンスカーや西武レッドアロー号のようなものです。イタリアの主要都市だけを結ぶ新幹線みたいなものです。ボローニャまででも最高300キロで走りました。昨日の各駅停車で1時間半もかかったことと比べると実に簡単&楽ちんな旅でした。

ボローニャについては美食の町、ポルティーコの町という程度しか知識がありませんでした。今回の旅で訪ねるつもりもなかったので、全く事前の知識・情報なしで行ってしまったので、先ずはツーリストインフォメーションを訪ね、地図をもらい、主要の観光スポットを教えてもらいました。ポルティーコは特に見にいかなくても、歩く頭上が全てポルティーコです。ここもイタリアの他の町と同じく、見るべきは、やはり教会のようです。4つほど教会を訪ねましたが、サント・ステファノ教会が見応えがありました。
 
外観も内装も地味なのですが、実は7つの教会が内部で繋がった構造になっているという不思議さと、祈りの場としての飾りのない厳粛な雰囲気が溢れていました。私も、これまでの無事に感謝し、この後の旅の無事を祈らせていただきました。

 
昼食はパスタのボロネーゼソース和えに決めていました。数件を眺めた後、1階がワインバーで2階がレストランになっている店を選びました。狭い店ですが、とても感じがよく(内装、ウェイター)、メニューのトップにあったタリアテッレのラグー(ボロネーゼ)ソース和えと、ミックス野菜のグリルを赤ワインと一緒にいただきました。ハウスワインですが、ボローニャ産だとかでとても美味く2杯も飲んでしまいました。パスタの味は驚くほどものではありませんでしたが、本場ものを味わえたことが嬉しかったです。帰りがけにTutti i piatti sono molto buoni! と言ったら喜んでくれました。

食後の散策は、ボローニャのもう一つの特徴である学生街まで足を伸ばしました。それまでも学生が多いことは気付いていたのですが、学生街に近づくと大学生がいっぱい、その賑やかなこと!そのうちに幾つかのグループが大騒ぎしている、各グループ毎に一人が目立つ格好をしている、男子なら背広、女子なら頭に月桂冠、それで周りの学生に訊いてみたところ、想像どおり卒業のお祝いだそうです。
 
卒業する学生が仲間達に(両親が一緒のグループもありましたが)ワインやシャンペンを注いで廻っていました。イタリアでは、日本のように決まった時期にまとめて卒業ではないと聞いていましたが、今日は丁度いいタイミングに出会ったようでした。
もう一つの出会いが往きの列車で出会った赤ちゃんです。余りに可愛いので写真を撮らせてもらい、年を訊いたところ十ヶ月だとか。数分でしたが、素敵な出会いでした。

つかの間の旅でしたが、ボローニャを見ることが出来てよかったです。やはり気になっていた町の一つでしたので。ただフィレンツェに長く滞在した今では、フィレンツェに戻り、建物の合間からドウォーモが見えると、我が家に帰ってきたように(?)ほっとします。列車の旅は疲れないのですが、それでも二日続けて知らない町を遠足したので、明日はアパートでゆっくりと休養しようと思います。

Day 13 (3/26):アレッツォへ一人遠足

2013-03-27 04:10:31 | フィレンツェ滞在記2013
今日は朝から雨だったのですが、前日に計画したとおりにアレッツォまで足を伸ばしました。今回のフィレンツェ滞在は前回よりも長いのでフィレンツェ以外の町を訪ねてみたいと考えていたのですが、思い切ってそれを実現しました。

 
アパートから駅までは15分ほど、寒い雨なのでしっかりとダウンを重ね着して出掛けました。駅には銀行ATMのような自動切符販売機があり、言語で英語を選択できるので気分的には楽です。フィレンツェからアレッツォまで7.80ユーロ。列車は外見は古びたものですが、車内は清潔なものでした。往きは各駅停車だったもので、アレッツォまで1時間半かかりました。帰りは急行だったので1時間で済みましたが。

 
アレッツォはフィレンツェの東南にある小さな町で、最も有名なのが聖サンフランチェスコ教会の壁画「聖十字架の伝説」だそうです(撮影禁止なのでネットから借用したものです)。アレッツォではここが一番の観光名所らしいですが、そのためか入場料が8ユーロもかかり、且つ、係員が不親切で不愉快な思いをしたためか、特に印象に残るものではありませんでした。
最近になってアレッツォが馴染み深くなったのは、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の撮影が行われたことです。その映画で何度も登場したのがグランデ広場、斜面にあるのですが、映画のことを思い出しました。帰ったら録画してある映画を見ようっと。

 
町は小さく見るべきものも多くないので、「地球の歩き方」のおすすめに従って幾つかの教会を廻ったのですが、その中で聖ドメニコ教会が良かったです。教会の周りは住宅街のようで観光客向けの施設は見当たらず、そのせいか、静まり返った教会でした。入ってみると、実に素朴な、イタリアにしては珍しく装飾の少ない教会なのですが、私が訪れたのは1時半頃でしたが、人が一人としていなかったのです。イタリアで教会を随分と訪ねましたが、人が全くいなかったのは初めてです。まさに静粛の中で、心が洗われる想いでした。加えて、チマブーエの「キリスト磔刑図」という有名な作品まで、全く一人でゆっくりと鑑賞できたことも嬉しかったです。

朝8時半にアパートを出て、夕方4時半頃帰宅、8時間ほどの遠足でしたが、実質はアレッツォでの街歩き4時間ほどで、丁度よい程度でした。自信もついたし、これなら、この後も他の町まで足を伸ばせそうです。さて次はどこへ・・・・

Day 12 (3/25)その2:教会コンサートで感動しました。

2013-03-27 01:32:44 | フィレンツェ滞在記2013
前のブログをアップした後で、夜9時からのコンサートに行きました。サント・ステファノ教会というウフィッツィ美術館とポンテヴェッキオの間にある裏通りの小さな教会です。演目が大好きなモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスとレクイエムなので興味を持ったのですが、夜の9時からというのが難点で(私にとってはですが)迷っていました。夕食を終えてから、やっと決断した次第です。

聴きに行ってよかったです。Orchestra da Camera Fiorentina フィレンツェ・オーケストラ協会とでも訳すのでしょうか、フルオーケストラです。パンフレットの写真を見ると活発な演奏活動をしているようですから、セミプロなのかな。私の耳にはプロに聞こえましたが。オーケストラに加えて70人ほどの混声合唱団、こちらは中高年の方が多く、アマチュアグループかもしれません。その彼らが歌と演奏を始めた時の衝撃、あのアヴェ・ヴェルム・コルプスが狭く石造りの教会に、優しく、美しく響き渡るのです。身体にしみ込んで来るハーモニーは、これまでTVやCDで聴いたものとは全く違う世界の音楽のようでした。この小曲に続いてメインのレクイエム、こちらは優しさと激しさの入り交じった大作で、強く惹き付けられてあっというまの演奏でした。

 
祭壇左手から合唱団の入場です。         演奏直後、指揮者とソリストが最前列にいます。

オーケストラも合唱団も私には彼らの技術レベルがどれほどのものかは分かりませんが、聴いていて実にうっとりさせられる演奏でした。なんと言っても石の造りの反響が、これらの曲にぴったりなのでしょうね。西洋の宗教音楽の多くは教会で演奏することを前提で作曲されたものが多いのですから、素晴らしい響きは当たり前なのかもしれません。東京での近代的な木の造りのコンサートホールしか知らない自分にとって、感激、感動の一夜でした。(料金は15ユーロでした)