気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

「私のアメリカ」(犬養道子著 1966年)を読みました。

2011-04-13 17:00:19 | 読書
遥か昔、大学生(!)の頃に読んで以来になりますが、数年前にアマゾンで中古ですが入手して大切にしまっておいた(?)この本を取り出し、ウン十年ぶりに再読しました。

この本がきっかけでニューイングランドの紅葉に憧れるようになった(10年程前にやっと実現)のですが、今読み返してみると、意外にニューイングランドばかりでなく、アメリカ全体についての記述が多かったのに気づきました。ニューイングランドを「新英州」と呼ぶのはユーモアを意図したものなかなあ・・・ それとも、読者にイギリスを思い起こせるつもりかな。ニューイングランドに加えて、南部や西部への旅での体験を加えて、彼女のアメリカ感が溢れているのですが、特に次の指摘が興味深かったです。

アメリカ東北部への最初の入植者たちが心に抱きしめていた三つ:
・神の面前に平等な個人の尊重
・社会契約の思想
・勤労の精神
それらが西部への開拓の歴史の中で変容した:
・独特なデモクラシー
・民族差を超えた協調と自治
・報われること多き勤労が生み出した快活さと自負

これらの指摘に異存はありませんが、半世紀後の今、彼女の現在のアメリカに対する感想を知りたいですね。


選挙投票とお花見してきました。

2011-04-10 16:35:54 | 気候・季節
相変わらず花粉満開なので余り気乗りしなかったのですが、思い切って都知事選挙の投票に行ってきました。その帰りに近所の川辺りで桜見物をしてきました。

 

ありきたりですが、桜はいつ見てもいいものですね。
被災された方々が、桜を見て少しでも気持ちが明るくなることを願っています。


マキネッタ・コーヒーの楽しみ

2011-04-08 14:08:01 | イタリア
前回のブログを読み返してみて、なんだか解説風で、私の楽しさが十分に表現できていなかったので、追記します。

このマキネッタで淹れるコーヒーですが、勿論、イタリア式コーヒーの美味しさがありますが、多分、それ以上に「マキネッタで淹れる」こと自体に楽しさがあるのです。味だけだったら最近はやりの家庭用の自動エスプレッソマシンのほうが色々な種類のコーヒーを楽しめていいかもしれません。私も関心があるので、デパートの実演コーナーなどでチャンスがあると試飲させていただいています。家内には嫌がられますが(笑)。よりコンパクトに、より低価格になっているようで魅力的です。

一方でマキネッタで淹れると、その作業が正しく手作業で、コーヒーを淹れる楽しさが味わえるのです。前回の写真で紹介したように、部品3点セットですが、なんだかオモチャみたいではないですか。水を入れて、フィルターにコーヒー粉を入れて、トップを閉めて、ガスコンロにかける。もう半年以上になりますが、今でも毎度おままごとみたいで楽しいです。
厄介なのはガスの火加減です。イタリアだとガスコンロの口の一つがこのマキネッタ専用のようで、小さな火になっているので、何も考えずにそこに置いて点火すればいいのですが、日本のガスコンロはマキネッタのことなど何も考えていないので、火のサイズが大きすぎるのです。ですから、我が家では小さな網で安定感をとるようにしています。

さらに火の加減ですが、マキネッタの器具からはみ出さない程度に細くしなければならないのですが、これが我が家のコンロでは簡単ではないのです。まあこんな苦労をしながら弱火で沸かすのですが、火の加減が丁度いいと、お湯の沸騰するボコボコという音と吹き出る湯気とが同時に消えるタイミングがあります。それがベスト。両者が一致しないことが多いのですが、その時は沸騰する音の止まる時で火をとめています。自動でないだけに、結構気を使うのですが、それがまた、手作り感となっているみたいで、楽しんでいます。3カップ用なのですが、5分以上かかるので、付きっきりというわけにはいかず、食卓とガスコンロを行き来しながらです。

こうした手作り感があって、出来上がったものは、コーヒーというよりも、正しく、「イタリアン・カッフェ」です。さあ、美味しいカッフェをまた淹れよう。

イタリア式カッフェを家庭で

2011-04-01 16:26:28 | イタリア
昨年の秋に十日ほどイタリアの小さな村でアパート滞在を楽しみました。その時に初めて家庭で飲むイタリア式コーヒー(caffe)なるものを知り、家内共々すっかりハマってしまいました。
滞在初日、コーヒーを飲みたいけれどドリップ式の道具はなし、見たことのあるコーヒーメーカーらしきものとコーヒー粉が用意されていたので、水量、コーヒーの粉量、また、どの位の間、火にかけるのかも、何も分からずに試してみたところ、スッゴクではないですが、まずまずに飲めるコーヒーが出来ました。後刻、地元の日本人ガイドの方に使い方を教えていただき、そのとおりにやってみて、うーん、上手い!以来、朝昼晩、食事の都度、自前で淹れたカッフェを楽しみました。

これがイタリア人が家庭で飲むカッフェ(エスプレッソ)だそうで、一般的にはマキネッタた呼ばれるものです。三つの部品から成ります。


組み立てると、こうなります。


構造はこのようになっています。


ミソは直火式ということ、蒸気圧を最大化するためでしょうが、水とコーヒー粉はそれぞれの容器にフルにいれる。そのため、1人用から2人、3人、4人、6人用と、ちょっとずつ違ったサイズで用意されています。イタリアでは家族用、来客用等、人数に合わせて数種類常備している家庭が多いそうです。

帰国後もほとんど毎食後、このマキネッタで淹れたコーヒーを、わざわざ購入したデミタスカップで楽しむ毎日です。ことあるごとに、友人知人に宣伝しているのですが、まだ何のフィードバックもなし、残念です。こんなに美味しいのに・・・