気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

イタリア語の自習

2015-05-05 11:01:49 | イタリア
イタリア語の勉強を10年振りに再開してから4年半になります。イタリア語講座へも通い始めて4年ですが、怠け者なので毎週しっかりというタイプは避け、隔週ペースほどの楽なものを選んでしまいます。ただ、それだけでは十分でないとの認識はあるので、合間合間に自習を心がけてはいますが、自習を続けることはなかなか難しいです。強制力のない自習だと、机に向かっても、つい、ウトウトと・・・

そのような状況の中で唯一頑張って続けているのが、以前にも報告したロゼッタストーンのeラーニングです。何がいいかというと、通常のテキスト教材では“読み”と“書き”だけ、最近の教材にはCDが付いているとは言え、CDで聴く部分はおまけ的な要素です。それに対し、ロゼッタストーンは、画像を見ながらの読み書きに加えて、 “聴く”と“話す”要素が標準で加わっているので、ウトウトすることが少ない(絶対ないというわけではないですが)からです。


この画面はゲーム、音楽、数学の三つを取り上げ、それぞれで簡単(semplice)なものと、複雑(complesso)なものを対比して、視覚を通して憶えていくというものです。こんな画面が各課平均6から8画面、30課で1ユニット、4ユニットで一つのレベル、レベルが1から5までですから、計算すると、概算で4,000から5,000画面にもなるのかな!6ヶ月で終える目安で作られているそうで一回目は6ヶ月で終えましたが、以降は、課題は読み、書き、聴く、話すのどれか一つなのですが、自分としては全てにその4要素を盛り込んでゆっくり進めており、また頻度が大幅に低下しているので、4年間で2回リピートしたところです。標準の4倍の遅さになりますが、繰り返し&継続を大きな目的にしているので、自分では納得しています。

eラーニングだけにテキストは一切なし、目で見て、耳で聞いて、話して覚えるという、子供の学習方法を採用しているそうです。私はそれに“紙に書く”要素を加え、学ぶ過程で疑義・確認等は自分で別の参考書を開いて調べながら進めています。内容的には、多分、初級から中級の初め程度でしょうが、今の自分には、ちょうど合っているようです。このトピックは毎度ロゼッタストーンの宣伝になってしまうのですが、知人に話しても、これまでのところ影響を受けて取り入れて人はゼロ!眠くならないいい方法なのになあ・・・

イタリア語の楽しみ

2014-12-05 14:56:53 | イタリア
イタリア語の上達は遅いですが、今でもしつこく poco a poco少しずつ勉強を続けています。イタリア語を学んでいて楽しいことの一つが、イタリア語を語源とするものとか、語源は分からずとも他の西洋語との繋がりが分かることです。多分、ラテン語を語源としている言語ファミリーということなのかな、と想像しています。

例えば日本語で良く使う「ジャーナリズム」という言葉、その元となるジャーナル英語のJournal は日記、日誌、簿記の仕分け、日刊新聞などの意ですが、元々は一日という意味だそうで、イタリア語のgiornoに当たります。イタリア語のジョルノはボンジョルノ(英語のGood day)のようにデイという意味を持ちながら、そこから多数の言葉が派生しています。その語尾によって:
-ale(性質、状態)を付けると giornale(新聞)
-aio(職業)を付けるとgiornalaio(新聞売り) 
-ista(専門家)を付けるとgiornalista(ジャーナリスト、記者)
-ismo(態様、所)を付けるとgiornalismo(ジャーナリズム)

最近、音楽用語の多くがイタリア語だという本を読みました。

イタリアで学んだ音楽家の書いたものです。音楽用語にイタリア語が多いことは前から気付いていましたが、この本を読んでみて、その多さにビックリ!この本に取り上げられたものだけでも、何と61もあります。馴染み深いものでは、例えば:
アッレーグロ (Allegro) :明るく、陽気に、楽しく
アダージョ (Adagio) :ゆったりとした遅さ、ゆとり、くつろぎ
カンタービレ (Cantabile) :歌うように(耳に心地よい程度に)
クレシェンド (Crescendo) :だんだんに育っていく・大きくなる
実際はこのように翻訳して理解するものではなく、肌の感覚的な形容が多いそうですが。その感じ方が、日本人とは違うものがあるので日本人音楽家が苦労するらしいです。

この本とは別に、楽器のピアノは、それ以前の鍵盤楽器で有名なハープシコードに強弱を付けたものとしてpiano(弱く)forte(強く)を合わせてピアノフォルテと呼んだイタリア語が始まりだとか。歌劇オペラは、言葉のある(叙情詩のような)音楽作品という意味でのイタリア語 opera lirica の後半をはしょったものだし。

イタリア語を勉強してみて初めて知った言葉の面白さ、イタリア語の意外な影響力等々、色々あるので、これまで気付いたことを整理してみた次第です。進歩はなくとも、勉強していて飽きのこない理由の一つかもしれませんね。

“私の” ロゼッタストーン

2013-10-24 15:55:15 | イタリア
PC上での自習スタイルで評判のロゼッタストーンのイタリア語版を購入して丸3年になりました。2010年の9月に久し振りにイタリアへ旅した時に、余りに口が動かない(イタリア語が全く出てこない、アーウー状態!)ことに大ショックを受け、日本に戻ってから直ぐにイタリア語の自習に取り組み始めたものです。その10年ほど前に3年間カルチャーセンターに通って以来のイタリア語の学び、再開でした。

そこからの3年間にロゼッタストーンのイタリア語レベル1から5までを2回終え、現在3回目のレベル4にいます。一回目はただ黙々と画面どおりに、そして各問題に回答するだけ、ひたすら次のページへ進むことだけを念頭に取り組み、約半年で終えました。次のステップへ進むことだけを意識していたので、訳が分からないままということが多かったです。でも、ともかくも終えて、翌年4月から清泉での生涯学習講座のイタリア語クラスに通い始めました。

クラスはほぼ隔週ペースなので比較的、楽なものでした。それでクラス以外にも勉強が必要だろうと考え、とにかくイタリア語に接する時間を少しでも多くすることがいいことだからもう一度やってみようと思い立ち、二回目に取り組みました。二回目は、大昔、高校生時代の英語学習でやって効果的だった“書き写し”も入れ込みました。全ての画面を、声を出して読むだけでなく、書き写しもしたので大分時間がかかりましたが(約1年)、身にも付いてきたように感じました。



現在は三回目、繰り返しだけにスムーズに進行します。全ての発音を繰り返すことは勿論ですが、今回の書き写しは全てではなく、自分なりに重要と思えるもの、弱点と思えるものなどに絞っています。一方で、ロゼッタストーン内だけでなく、動詞の活用や前置詞の応用などの場合、参考書を見ながら独自に応用も盛り込んでいます。ロゼッタストーンでは各ステップで学ぶべきポイントは表示されていませんが、三回目だけに、各ページで、その意図・目的が分かることが多くなっていることに気付いて、その進歩に驚き、喜んでいます。改めて、「継続は力なり」を実感しています。分からない場合でも、先に進むことが目的でないので、他の参考書を調べるなりして考えることも、これまた、楽しいことです。

 

ロゼッタストーンの特徴は、日本語に翻訳しない、外国語のまま理解し、外国語のまま考える、テキストはなく、画像を見て言葉を学ぶというところにありますが、私は、“テキストなし”という点が特に気に入っています。どこの国でも子供はテキストではなく、見て、聞いて言葉を学んでいくわけですから。それをベースとして、自分が気になる箇所は、別途、文法参考書などを参照すればいいわけで、実際、その方法で取り組んでいます。印刷物だけではとても続かなかった自習ですが、画像と言葉を見て&聞いて&声を出して読んで、結構、退屈せずに繰り返し取り組んでいけるこの方法に、私なりに感銘しています。

正直に告白しておきますが、決して毎日こうした自習が出来ているわけではありません。一回の自習時間を1時間として、毎週3日を目標にしているのですが、結果としては1日か、せいぜい2日で終わることが殆どです。それでも3年も続けていられることこそが、ロゼッタストーンの、“自習を退屈させない”素晴らしさなのだろうと思います。本を読んで活字を追うだけだと退屈し、眠くなってしまうのですが、画面で写真を見たり、音声を聴いたり、声を出して読んだりすることは、自習する上で大いなる助けです。特に初級者には!それと、眠気を防ぐ!
ロゼッタストーンが凄いのか、私がしつこいのか、いずれにせよ、まだしばらくは良き友でいられそうです。宣伝マンみたいですが、ロゼッタストーン社からは1銭もいただいていません ー 念のため (^-^)

スローシティ Citta Slow ~ イタリアからの新しい波

2013-09-01 16:01:06 | イタリア
はっきりいつからとは言えませんが、多分、5、6年前頃からBS日テレで始まった『イタリアの小さな村の物語』を見るようになってイタリアの小さな村・町に憧れるようになり、インターネット上でそれらしき町や村の情報を求めてネットサーフィンし、小さな町を取り上げた書籍を読みあさり、年甲斐もなく(?) “恋しい想い”を密かに持ち続けてきました。あのTV番組のプロデューサーは、それは哲学の問題だとの指摘をしているのですが、イタリアの小さな村・町は本当に不思議なほどの魅力を持っているのです。それが“哲学”と言われると困るので、何か別の見方をしたいなと考えている時に、格好の本に出会いました。

島村奈津著『スローシティ:世界の均質化と闘うイタリアの小さな町』(2013年3月初版)

イタリアは20年位前に始まったスローフード運動発祥の地、同じ著者の『スローフードな人生~イタリアの食卓から始まる』を興味深く読んでいたので、この本を見つけた途端、直ぐに購入してしまいました。ページをめくる前から、私のイタリア好きのテーマの一つである小さな町の分析に関するものに違いないと確信していましたが、その通りのものです。どうやって小さな町が元気でいられるのか、なぜ小さな町が魅力的なのか、その鍵はサブタイトルにある“均質化と闘う”ことにあるようです。元々“均質”が文化とも言える日本に対して、個性尊重と見られているイタリアで“均質化と闘う”というのは不思議な気もするのですが。でも読んでみて、程度こそ違え、イタリアでも同様の問題があることが理解できました。

イタリアで1999年にスローシティを謳う連合が出来た時の初代会長は、スローシティ宣言の中で「人間サイズの、人間らしいリズムが残る小さな町を心がけよう」と挨拶したそうです。スローシティに認定されている町の元町長は「人が生きていく上で根源的なもの、それは環境であり、人間サイズのほど良い大きさの町で、そこに文化的なものが息づいていること。(中略)スローシティとは、決して町の構造や建築だけの問題ではない。むしろ大切なのは、目に見えないものの価値だ。人と人との交流、会話、農家の知恵、職人の技、食文化、・・・」因に、「人間サイズのほど良い大きさ」として、人口2万人以下を認定条件の一つにしているそうです。

こういった考えの実現のためには、拡大を求めず、むしろ人口増加や企業の進出を制限すらすることで、人間サイズの価値を維持しようとしているとか。日本だと小さな村・町の活性化というと、即、経済規模の拡大、人口の増加、そのための企業誘致という流れが当たり前になっているようですが、それは正に個性を犠牲にして均質化に向かう道なのですね。ある町長は、拡大しすぎてしまった現状を少し縮小したいとまで言っています。また、ある町では、大規模スーパーの進出を必死に抵抗して防いだとか。そして、過疎の村の良さに気付いて活性化のきっかけとなったのは、外国からの旅行者や移住者だった例もあるとか。興味深い事例が多数ありました。

著者曰く;
現代の文明国と呼ばれる国々にみられる閉塞感の理由の一つに「生活空間の均質化」あるのではないか。巨大なショッピング船体―、世界中で同じような映画ばかりのシネコン、駅前に連なるチェーン店、画一的な住宅街・・・

ううんと唸らされてしまいます。確かに私の地元でも、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどの大規模チェーンに置き換えられてしまい、昔ながらの個人商店は殆どが姿を消してしまっています。買物する上での不便はないし、むしろ便利なのですが、その一方で、確かに会話がなくなっています。買物に行って会話をするのは、個人経営の酒屋さんとパン屋さんくらいかな。この傾向・現象をどうとらえるかがスロー路線との分かれ目になるのでしょうね。私自身、矛盾をかかえながらですが、それでもスローライフを意識していたいものです。

それにしても、スローフードといい、このスローシティといい、いわゆる近代的経済発展に逆行するような動きを世界に先駆けて始めるイタリアという国に、あらためて敬意を表し、また一段とイタリア好きになりました!

ラテシェーカーで自家製カップチーノに成功!

2013-05-06 17:50:26 | イタリア
牛乳から泡立ちクリームを作るというラテシェーカーなるものを使い始めました。
数年前からイタリアで覚えてきたモカでもってコーヒーを淹れるようになっているのですが、泡クリームも使ってみたいなと考えていました。そのための道具があるのは知っていたのですが、電動式で手入れ(使用後の洗浄)と保管場所(我が家の台所は狭い)の観点からためらっていました。それが、先日、新聞のお役立ちグッズ欄で、“カフェラテのミルククリーマー:手で振るだけ、フワフワの泡”という記事でHARIO社のラテシェーカーなる新製品が紹介されていたのです。途端に目が吸い込まれ、これだ!という次第で、早速に東急ハンズで買ってきました。


さて使ってみて、初回は完全な失敗。新聞の紹介記事では簡単に思えたのですが、全く泡が立たず。蓋の締め方も悪かったようで、シェーク中に牛乳が飛び散って、さんざんな結果に終わりました(=_=”。

あらためて説明書を読んでみて、牛乳を冷やさなければいけないことを知りました。冷蔵庫にある牛乳をコップに注ぐと通常は10度くらいだそうですが、このシェーカーで泡立てるには、1度から5度程度にまで冷やさないといけないので、冷凍庫で10分から15分ほど冷やすのがいいと書いてありました。始めに読むべきでした(反省)。

せっかちな性分なので直ぐにやりたくて、その時は、急速冷凍のパーティションに入れて5分ほど冷やしてみたら、コップの下のほうがやや凍結気味、急速冷凍ではいけないようです。とは言え、折角だったのでその牛乳で試してみたところ、少しは泡立ったので一歩前進といったところでした。これが2回目のことです。

翌日インターネットで体験談を色々調べてみたところ、やはり適度な冷却と、相当しっかりとシェークすることが大切だということを学びました。説明書には20秒から30秒とありますが、1分くらい必要なようです。そこで牛乳を冷凍庫に入れてタイマーで正確に10分間冷やしました。それからシェーカーに移して、これまたタイマーで1分間、ひたすらシェークしました。結果は、完璧とは言えないまでも、まあまあ泡クリームのようにはなりましたので、一応は正しい方向へ進んできたようです。泡立ちはまずまずだったのですが、蓋の閉じ方・開け方が正しくないのか、開ける時にこぼしたり、容器の両側に分散したものを上手く使い切れなかったりと、デリバリーの面で改善が必要のようです。それでも3回目で一応それらしい泡が立つようになり、コーヒーに注いだらカップチーノらしくなったので、妻からも合格点をもらいました。

さて5回目でここまできました。

大分カップチーノらしくなったと自己満足しています。牛乳は冷凍庫でタイマーで10分間冷やす、残り3分からモカコーヒーをコンロにかけたのですが、コーヒーを淹れるのに5分ほどかかったので、牛乳は結局12分くらい冷凍庫で冷やしたことになりましたが、結果はオーライでした。冷やした牛乳をラテシェーカーに移して、これまたタイマーで1分、必死にシェーク、プラスおまけに10秒、その結果、泡クリームはこのように満足のいく出来栄えになりました (^-^)。ただラテシェーカーからコーヒーに注ぐ段階がまだスムーズでなくいのですが、後は日々の研鑽ですね、ラテアートも可能かも?(笑)。

 
構造が単純なので後始末が簡単なことも気に入っています。ビアレッティのモカと併せて、私のいいオモチャが増えたようで、ゴールデンウィークの後も仲良く遊べそうです。

BIALETTI モカの新メンバー

2013-04-17 15:02:03 | イタリア
イタリアの家庭で広く使われている直火式のコーヒーメーカー、イタリアでは通称モカと呼ばれるそうですが、我が家では2年半ほど前にドリップ式からモカに代わって以来、このイタリア式コーヒーを毎日楽しんでいます。そのモカに新しいメンバーが最近加わりました。


左が2年半の年期の入ったもの、右が新顔です。同じBIALETTI社のものでサイズも同じ3カップ用です。実はこれ、今回のフィレンツェ滞在中に買って使っていたものなのです。滞在したアパートにはメーカー名のないモカがあったのですが、何度やっても美味しくコーヒーが淹れられないのです。それで三日ほどして、残りの滞在日数のことも考えて、自分のものを買うことにしたのです。でも日本に帰れば使えるものがあるので、何か違ったものをと考えて見て廻ったところ、これに出会ったのです。


何が違うかというと、上蓋の一部が透明のガラスなのです。モカコーヒーはそもそも、出来上がると湯気と音が消えるというスグレものですので、特に見えなくとも支障は全くないのですが、それでも見えると何か楽しいような (^-^)。 取っ手も透明でなかなかモダンな装い、オシャレなモカです。

二つあれば何かの時のバックアップにもなるし、来客にも対応出来るし、日頃は気分次第で使い分けていこうと思っています。日本ではなかなか見かけないモカですが、イタリアの家庭の映像にはよく登場するので、その都度、お仲間気分で嬉しい想いをしています。

「私のフィレンツェ」の魅力

2013-04-14 15:39:22 | イタリア
帰国以来、友人・知人にフィレンツェのことを話す機会が多いのですが、そこで土産話をしながら強く感じるフィレンツェの魅力を記録しておきます。今後、再訪を続ければ、また変わってくるかもしれませんが、現時点で、何故そんなにフィレンツェに惹かれるのか、何がいいのか・・・

先ず一番には街のサイズです。フィレンツェは、地下鉄、バス、タクシーなどの交通機関を使わずに、自分の足で歩いて回れる規模であることは、本当に有難いことです。

これは旅行者から見た主要スポットをカバーした部分の地図です。
南北だと、両端に当たるサンマルコ修道院(フラ・アンジェリコの「受胎告知」の壁画は感動ものです)とピッティ宮殿とが徒歩で約20分、東西ではサンタ・クローチェ教会とサンタ・マリア・ノヴェッラ教会との間が約15分です。この4カ所を囲んだ枠の中に殆どの有名スポットが収まっており、正に徒歩圏内というわけです。自分の足で廻れるということは自分のペースで移動出来るわけですから、ツーリストにとって大変有難いことです。外国で交通機関を利用することはかなりの緊張になるので、自分の足で歩いていけることは、気分的にどんなにか少ない負担ですみます。また、健康にもグッドです。今回、歩数計は持参しなかったのですが、恐らく毎日1万歩以上歩いていただろうと思います。帰国してみて、体重が200グラムほど減っていましたから(笑)。

もう一つ、私が楽しんだのが街歩きです。よくフィレンツェは街中が屋根のない美術館とも言われますが、美術館と言わずとも、とにかく歩いていて楽しいのです。
 

 
これらの写真は街を歩いていて何気なく撮ったものばかりですが、特に目立った観光物、美術品でなくとも、どれもが私にとっては魅力的に映ります。上の地図の多くの道・路地を歩きましたが、それぞれ違った趣があり、無目的に歩いていて退屈しませんでした。どれもが中性の建物・街並みではないのですが(近代のものも多いと思います)、落ち着いていて、心が癒される、いわゆる「癒し系」の街だと思います。因にどこも安心・安全・清潔です、犬の糞を除いて(苦笑)。

癒されると言えば、街中では人優先が徹底していて、車は決してホーンを鳴らすことなく、歩行者が脇に寄るまでじっと待ちます。殆どの道が狭いし、歩道といっても数十センチ程度なので、多くの歩行者が車道を歩くのです。一度驚いたのは、50代と思われる地元の女性が買物帰りに狭い道の真ん中を歩いているところへ後ろからタクシーがやってきました。女性は気付かず、タクシーはホーンを鳴らさず、歩行者の歩くペースでゆっくりと歩行者の後ろをついて進むのです。歩行者が気付いて避けるまで、凡そ50メートル位だったでしょうか、女王が車を従えているようで、思わず見とれてしまいました(^o^)! ヴェネツィアのように車のない街ではありませんが、安心して歩ける街です。

フィレンツェは観光都市としては小さいほうでしょうが、食べることには事欠かず、手軽なレストランがごまんとあるし、自炊するなら大小のスーパーもお惣菜やさんもあります。そんなこんなでフィレンツェがすっかり気に入っています。初回が2000年に4日、二回目が2011年に10日、そして今回が3回目で20日と長滞在しましたが、退屈することなく、まだまだ何度でも再訪したいと考えています。

イタリア語講座後期終了

2013-02-24 15:50:30 | イタリア
昨日で後期の講座が終了しました。時には億劫に思える朝もありましたが、頑張って通学、今期は全12回皆勤できました。昨日は授業の後で恒例のクラスランチ、今回はPizzeria Ariettaという大学近くのイタリアン、先生を含めて13人が集うことができ、大変に賑やかで楽しいひと時になりました。

この先生のクラスには2011年4月から通っているのですが、当初の半年間は教室の後方に座って、誰とも言葉を交わすこともなく、終われば直ぐに帰るだけ、といったパターンでした。後期になって隣の方(私と同年輩の男性)と少しばかり会話するようになり、2月の最終回の後でクラスランチに誘われ、そこで多くの方々と初めて言葉を交わすことが出来ました。協調性がないつもりはないのですが、積極性が低いのでしょうね。反省!

2012年は頑張って積極的に話しかけるようにしていきました。前年度は大学の一般的な広い教室(100人以上収容)だったので、お互い物理的にも距離があったのですが、今年度は大学の古い建物の部屋を改造した小教室だったので、距離的にも会話がしやすい環境にも助けられました。

特に後期になってからは、ひょんなことからfemaleクラスメート二人と近くで会話するようになり、学食でのランチやメールの交換で親しく交友させていただくようになりました。一人はご主人の転勤でローマ駐在を経験された大人のレディ、イタリア語だとsignoraかな。もう一人はイタリアへこの春から語学留学されるヤングレディ、signorinaです。お仲間に加えていただき有難うございました。来期はイタリアと五反田に別れますが、「置かれた場所でイタリア語の花を咲かせましょう」 (^o^)!

楽しいランチの会場となったピッツェリーアは、食事も大変美味しかったです。
 
特にオードブルの盛り合わせが大変手の込んだもので、見ているだけで楽しくなるような盛りつけでした。特にカプレーゼは、男の小生が言うのもなんですが、ひな祭りの飾りのような・・・
ごちそうさまでした。

素敵なイタリア本の発見

2013-01-21 16:40:08 | イタリア
ちょくちょくお邪魔しているブックオフやTsutayaの105円コーナーですが、最近、素敵なイタリア本、それも3冊に出会いました。勿論、即購入!



「イタリア 小さなまちの底力」陣内秀信(2000年、講談社)
これはイタリア建築と都市の歴史を専門とする法政大学教授の著作ですが、大都市指向のないイタリアで活気のある小都市の秘訣を探るというものですが、何度も読み返したい内容です。イタリアって人口百万人以上の大都市がローマとミラノだけなのに、5万人以上の町が50近く、小さい町こそが魅力的なんですよね。正に掘り出し物、お宝ものです。

「ヴィヴァ!イタリアの職人たち」松山猛(1995年、世界文化社)
フィレンツェを主体に30件近くの職人の手になるお店・工房を訪ねて紹介したものです。写真もふんだんに有り、読んで・見て、楽しい本でした。フィレンツェは一昨年に続いて今年の春に再訪する予定ですので、その折に訪ねてみたいものが何件も見つかりました。

「体験的イタリア生活術 伝授します」長手喜典(2002年、東洋書店)
著者はJETRO日本貿易振興会で長らくイタリアに滞在した方だそうです。まだ読んでいませんが、JETRO職員としての体験に基づくものでしょうから、期待しています。

中古本の中でも105円コーナーでは出版元で絶版になったものも多く、それらはアマゾンでも新品としては取り扱っていないものが殆どです。絶版とは言え、一般的に広く売れなかっただけで、特定の分野に興味を持っている人間からすれば大変興味深いものがあります。また、絶版のため、これまで見たことも聞いたこともない本が多く、上記の三冊も全く知らなかったもので、嬉しい出会いといえます。ブックオフでは最近「105円」をやめて「200円以上」に移行しているようなのがチョット残念ですが。

豪華な環境でイタリア語を学んでいます。

2012-05-01 16:29:10 | イタリア
4月からイタリア語講座も始まりました。昨年からの五反田の清泉女子大学での成人講座での学びを、同じイタリア人の先生のもとで今年も続けることにしました。今年は何が凄いって、教室の環境です。昨年は100人位の入る普通の大学建物内の教室でした。それでも窓辺からは庭の緑が素敵な光景でしたが。それが今年は本館と呼ばれる古い、昔の(多分明治時代?)島津藩のお屋敷の中の一部屋なのです。
 
本館の正面側と庭面です。我々の教室は二階で庭に面した左端です。

建物内の部屋はどこも清泉女子大学が戦後に買い取って以来改装したものらしく、一階にはチャペルもあり、各部屋には十字架のキリスト像ありで、カトリックスクールの雰囲気もありです。でも全般的には昔の西洋館ですね。特に一階から二階へ上がる階段は実に見事なものです!
 
この階段を上がって2階の教室へ向かいます。踊り場にはステンドグラスがはめ込まれています。まるでドラマみたい、と一人で興奮しています!
 
もとは小サロンだったのかな?これが我々が使っている24人収容の教室です。右写真は庭側から見た教室のバルコニーです。

毎回、このような建物に入れるというだけで喜々として通っています。今期は欠席なし(^-^)