某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

日本人もようやく政治を考えるようになった

2007年04月23日 22時19分58秒 | 真面目な独り言
長崎市長選 横尾氏敗れる 娘憔悴「これでは、父は…」(産経新聞) - goo ニュース

長崎市長選で、射殺された前市長の娘婿の横尾氏が敗れ、元長崎市職員の田上氏が当選したそうです。

一昔前なら、横尾氏の当選は確実でしたでしょう。
射殺されるという悲劇に見舞われた前市長の血縁者ならば、道場票が集まっても不思議ではありません。
しかし、長崎市のことがまるでわかっていない、ただ市長の血縁者というだけの人と、長崎市のことがわかっている人を比べ、後者を選択しました。

これは国民が政治を考えてはじめたことが原因でしょう。
昨今では地方選挙にもマニフェストを提示する候補が増えていたり、今回のように世襲を否定したりと、既存の政治体制の悪い部分を否定し、別の面から候補者を選択しようとしている動きが活発になっています。
地縁・血縁よりも能力で選ぶ。
当然といえば当然ですが、その当然なことが出来るようになりつつあるのはすばらしいことでしょう。

しかし、それを読めなかった、いや長崎市民を馬鹿にしていたとでもいいましょうか、横尾氏は落選してしまったわけです。
その後、横尾氏の妻が泣き崩れながら。
「父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」
などといったとか。

追悼=血縁者の当選とでも思っているのでしょうか。
市長の利権をそのまま相続させるのが当然と思っているのでしょうか。
彼女のような時代に取り残された人間の夫に、政治を任せなくて正解だったのではないでしょうか。

とはいえ、夕張ではあの羽柴秀吉さんが当選しかけたのはなんともはやですが。

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