某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

戦後レジームの終わり

2012年12月20日 23時50分17秒 | 日記
社民党本部ビル、取り壊し決定…敷地は国に返還(読売新聞) - goo ニュース

戦後、三宅坂といえば社会党のことでした。
社会党といえば55年体制の確立後、社会主義を日本で実現するという理想を掲げながら、実際は自民党の足を引っ張るだけの存在でした。
ソビエト連邦崩壊後、そのイデオロギーは正当性を失い、社会党の残党は民主党へ、社会党の残骸は社民党へと移り変わっていきましたが。自民党の足を引っ張るしか能が無いというのは変わりませんでした。

今回の選挙で、日本で2番目に大きい政党であるという社会党から続く伝統を民主党は失い、第3極の1つとなってしまいました。
社民党も党消滅の寸前にあるとともに、社会党の最後の証拠であるともいえる三宅坂の党本部ビルの解体することになりました。

ソビエト連邦崩壊までは、国際的に政治の第一の対立点はイデオロギーでした。
しかし、現在はそれが経済になっています。
日本においては、なぜかイデオロギー論争で敗れた側がその看板を下ろさずずっとそのままで存在し続けこと、選挙のためにただ金をばら撒くだけの政策を推し進めたこと、さらにいえばマスコミの積極的な支援があったことから、歪な政党が存在し続けていました。

民主党の3年間で、マスコミが作り続けてきた幻想が完全に崩れ、嘘で塗り固められた政党は完全に崩壊しました。
もはや存在意義を失ったイデオロギーの残留思念が民主党を存在させていますが、これはすでに宗教のようなもので、現在の信徒がいなくならない限りは存在し続けるでしょう。

しかし、民主党以外の第3極は、そんなイデオロギーはもっていません。
対立軸は経済政策へと移りつつあり、他の先進国と同様になっているように思えます。

これぞまさに戦後レジームからの脱却であるといえるのではないかと思っています。
新しい政治の形が日本ででき、経済論争がもっと活発になることを望んでいます。


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