某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

野党はこの法律が何故必要なのかわかっていないようです

2008年10月31日 00時01分25秒 | 銀行の話
野党、経営責任明確化など要求=衆院通過は11月4日以降に-金融強化法案(時事通信) - goo ニュース

金融機能強化法改正案の審議が進んでいますが、野党のおかげで衆院通過は月を跨ぎそうです。
なんでも中小企業向けの融資拡大に効果があるのか疑問があることと、経営責任の明確化が必要だということがその主張だとか。
いったい日本の野党は何を考えているのでしょうか。

金融機能強化法は、金融機関を助けることが目的ではありません。
金融機関が融資を引き上げることで、中小企業の資金繰りが悪化し、倒産が相次ぐという事態が起きないようにする法律です。

これだけだと、野党の主張はもっともだ、と思う人がいるかもしれません。
しかし、それは実情を知らないためだといえます。

金融機関が不景気に融資を引き上げるのにはいくつか理由があります。
その大きな理由の一つは、資金を守るためです。
銀行が融資したお金は銀行のものではありません。
多くのお客様から預かった預金です。
その預金を守るため、経営が不安定になった企業からは資金の回収をはかるわけです。

多くの場合、企業の経営者は、その大小を問わず、銀行からの融資を銀行の金だとみなしています。
融資金を引き上げるのは銀行を守るためだと思っている場合が往々にあります。
しかし、本当は一般のお客様の預金を守るために回収しているのです。
銀行側から見れば、お金の借り手は債務者であり、預金者は債権者なのですから、預金者を優先的に保護するのは当然ですからね。

もう一つの理由としていえるのが、BIS規制です。
BISというのは国際決済銀行のことで、BIS規制とは銀行の自己資本比率に関する規制です。
国際業務をしている銀行に対して信用秩序維持のため守るべき基準として自己資本比率8%以上を設定してあるのです。
また。日本国内限定の場合でも、4%以上なければなりません。

これを決めたのは政府であり、金融機関はその決まりに沿っているだけ。
景気が悪化し、自己資本比率が低下してくると、どうしても回収に走らざるを得なくなります。
そのため景気悪化時に資金の回収に走るわけです。

主にこの二つの理由から、金融機関は融資を回収し、新規の貸し出しをへらさざるをえなくなるのです。
だからこの2つを回避するため、公的資金を注入し、貸倒金が発生しても預金を支払うことができ、かつ自己資本比率を上昇させることが必要となるわけです。
逆に言えば、資金さえあれば融資は増えるわけなので、この法律が適正に運用されれば中小企業向けの融資が拡大するのは当然なのです。

しかし、経営責任を追求しては元も子もなくなります。
金融機能強化法は施行された後、この法律を利用する金融機関がほとんど出てこなかったのは経営責任を問われることがあるからだといわれています。

実際問題として、金融機関としては資金さえ回収してしまえば特に問題はないのです。
他の企業が潰れようと、資金さえ回収すればその金融機関は存続できるので関係ないのです。
経営責任を問われるくらいならば、他の企業を見殺しにするのが人間として当然の行為でしょう。
誰もが余計な責任など負いたくありませんからね。
だから経営責任を問わない代わりに、強制的にでも公的資金を注入することがもっとも効果のある方法といえます。

このことは、少しでもこの法律について勉強していればわかることです。
そして同時に、資金繰りに苦しむ中小企業の悲鳴からも、この法律の重要性がわかるはずです。
そうであるのに、この法律の改正をいつまで引き伸ばすつもりなのでしょうか。

いつまでたっても無責任、それが日本の野党の現状です。
こんな政党がなぜ存在できているのか、非常に理解に苦しみます。

モンスター上司

2008年10月30日 23時16分44秒 | 銀行の話
社会にいると、色々な人と出会います。
老若男女問わず、様々な世代の様々な個性の人たちと仕事をするわけで、しかも銀行は2~3年で転勤しますから、その数は膨大になります。

私は入行して2年半ですが、様々な人たちとの出会いを経てきました。
もちろん素晴らしい人もいれば普通の人、変な人もいます。
一番困るのは、上司に変な人、困った人がなった場合です。

私の今の上司は、担当替えで何ヶ月か前に同じ担当になりました。
それまでは別の部門を担当していたのですが、とある問題が起きて担当が変わることに。
それまでいた上司は変わらず、実質的に人数が増えたのですが、部下の割り振りで私がその人の部下に。

色々と問題がある人だということは知っていたので覚悟はしていましたが、確かに酷い上司です。
その問題というのは、また色々とあるのですが一番大きな問題は性格。
相手を思いやるだとか、気遣うなんてことが出来ない、非常に自己中心的な人物なのです。

彼の下で働いていた女性行員が1年半ほどの間に3人辞め、人事部が動いたことで支店長が調整に乗り出したのが私の不幸の始まり。
若いし精神的にタフだとでも思われたんでしょうか。
非常にいい迷惑です。

おかげで日々ストレスを溜める毎日。
我慢しきれず営業にいくふりをして外に逃げることが多くなってしまいました。

本部から様々な用件で支店を臨店しにやってきて、面接をされることがあるのですが、全く無関係な内容の面接であるのにその上司の現状の探りを入れられます。
おそらく本部でもかなり問題になっているんでしょう。
下手なことを言うと支店長や他の上司の迷惑になるので、気を使ってオブラートにつつんでその上司の問題点を報告していますが、いまだに改善される様子はありません。

もっともその上司自身に変えるつもりが無いようなので仕方が無いのかもしれません。
問題は最近流行のパワハラであり、昔ならば問題なかったはずなのに、と思い込んでいる様子。
こんな無反省な態度じゃダメですよね。

このようなダメな上司は少ないながらも確実に存在します。
現在の労働法制では正社員を解雇するのが非常に難しいため、このような明らかに問題があっても解雇できないのが現状です。
おかげで将来のある行員が辞めていくという銀行にとっても辞めた若い行員にとっても非常にマイナスな結果を招いていますが。

こんな上司に出会ってしまったら、とりあえず相談できる人を見つけ、自分ひとりで溜め込まないことです。
そして、その上司が問題がある人物だということを、さらにその上へと伝えることが重要です。

くだらない人間のために人生に汚点を作るのは非常にもったいないことですからね。

問題は幼稚なマスコミにあるのは明白なようで

2008年10月29日 00時36分14秒 | 真面目な独り言
麻生総理がホテルのバーに行くのを問題にしている地方新聞記者がいるとか。
一杯幾らで一泊すれば幾らで…というどうでもいい質問を記者会見(ぶら下がりとはいえ、記者会見は記者会見です)でやるんですから、呆れ果てます。

大手のマスコミ関係者が、そんな幼稚な質問するな、と止めるかと思いきや、それに乗じて報道する始末。
マスコミは自分の使命を忘れてしまったのでしょうか。

山積する経済問題、社会問題、外交問題…
質問すべき事項ははいて捨てるほどあります。
なのに、なぜホテルのバーで飲んだことを質問する余裕があるのか。
信じられません。
私が他社の記者なら、総理の返答を待たずに、そんなくだらないことは返答しなくてもいいので別の問題に答えてくださいというでしょう。

何かで見たのですが、総理の番記者は若手が担当するんだとか。
総理に対してはぶら下がっていてもニュースが取れるからだということですが、それが原因でこんな幼稚な質問しか出来ないんだ、とマスコミの側に開き直ってもらっても困ります。

総理大臣というのはその国の舵取り役であり、非常に重要な存在です。
能力のある記者に鋭くその時々の問題を切り込ませるべきであるのに、なんと愚かなことをしているのでしょうか。

まだ勉強熱心で、まともな質問が出来る人ならばまだいいでしょう。
しかし、小学生の学級新聞の記者並の質問しか出来ない馬鹿を担当させるというのは、そのマスコミ自体が愚かであるとしか言いようがありません。
マスコミは何故自分たちが「マスゴミ」と呼ばれているかを反省すべき時といえるでしょう。

そうおもっていたらこんな記事が。
【政論探求】ホテルのバーがなぜ悪い(産経新聞) - goo ニュース
流石にマスコミの中にもまたもな人がいたか、といった感じですが、この記事にも違和感が。

よく読んでみれば、俺が若い頃は~といってるだけですね。
こんなことを書く前に、件の記者に説教に行ってもらいたいものです。

本当にもうどうしようもないですね

2008年10月28日 22時13分32秒 | 真面目な独り言
補給法案、民主が月内採決拒む 参院協議で自民に(朝日新聞) - goo ニュース
給油、金融法案の月内成立は困難 民主党が態度を硬化(共同通信) - goo ニュース


未曾有の経済危機の中、世界中で様々な対策が採られています。
各国が協調し、恐慌の発生を食い止めようと懸命に努力しています。
その努力をあざ笑うかのように株式市場と為替市場は踊っていますが。

そんな中、世界の危機よりも政権交代が重要だという酔狂な政党があるとか。
そう、わが国の野党第一党である民主党です。

もともと自己中心的で利己的過ぎたといえる民主党ですが、まだこの危機の深刻さがわかっていないのでしょうか。
世間知らずここに極めり。
これで「政権を任せてくれ」などというのですから、聞いて呆れます。
危機管理が出来ていないどころの話ではありません。
危機というものが何かわかっていないのでしょう。

イギリスの野党保守党のキャメロン党首の言葉を借りるまでも無く、国内が一致団結してこの問題に対処するのが責任ある政党というものです。
日本の野党が無責任だといわれているのに、その責任を果たす場面でそれを放棄しているんですから、日本の野党は愚か者の集まりといってもいいでしょうね。

権力は絶対に腐敗します。
だから政権交代によってその腐敗を防ぐということは確かに必要です。
しかし、腐敗を防ぐために無責任な政党に政権を任せるのは本末転倒です。
例えるなら、長距離の運転に疲れたからといって、無免許の人間に運転を任せるなんて馬鹿な真似は出来るはずありません。

日本は自民党政権がまだ当分続くようですね。

まさか・・・

2008年10月25日 10時58分34秒 | 日記
消去法で円買い 株安「負の連鎖」 一時90円台、東証は7649円(産経新聞) - goo ニュース

火曜日に「やっと底をうってくれた・・・ならいいなぁ」と書いたら、その数日後にはこんな事態になってしまいました。
株価は下げ止まらず、為替も値動きが大きすぎて今現在いくらなのかわからないほど。

円が上がり株価が下がる。
日本にとっては最悪の展開が続いていってしまう。
そんな悪夢のような状況です。

もはや有事の円買いになりつつあり、この流れは世界的に景気が好転するまで変わらないでしょう。
どうすればいいのか。
誰にもわからない混沌が続きます。

今わかることといえばこの二つだけでしょう。
①今の状況がすぐに良くなることは無い
②国内、国外問わず、対立している場合ではない。

もう党や国の枠を超えて協調していくしか方法はありません。
無駄な対立は傷口を広げるだけです。

やっと底をうってくれた・・・ならいいなぁ

2008年10月21日 23時34分10秒 | 日記
日経平均続伸、終値は300円高の9306円(読売新聞) - goo ニュース

3日続伸となった日経平均株価。
このまま月末くらいに1万円越えてくれればいいなぁと思うのですが、なかなか上手くいかないんでしょうね。

今これを書いている時点で、ダウ平均株価は昨日の横ばい。
明日の日経も横ばい位でいってくれればなぁ。


投資信託を売っている身としては、このままなんとか値崩れを起さず推移して欲しいものです。
今の状況は流石に売れないです。

「振り込め詐欺」撲滅は無理です

2008年10月20日 01時12分36秒 | 銀行の話
「振り込め」撲滅月間なのに…警官の目前で被害16件(読売新聞) - goo ニュース

今月は振り込め詐欺の撲滅月間ということで、年金支給日の15日には私の支店にも近くの交番から警察官がやってきました。
大変だなぁ、と思いつつも、年金支給日は非常に多くの高齢者がお金をおろしにやってくるので、まともに応対なんて出来ません。

何故だか知りませんが、高齢者の人って年金が振り込まれると、その日のうちに全部下ろす人が結構いるんです。
現金で持っておきたいと考えているのかもしれませんが、リスクを考えれば普通はこんなこと出来ません。

しかし、それをしないというのは老人が銀行を信用していないからでしょう。
もしかすると、自分以外の誰も信用していないのかもしれません。
だからこそ、行員や警官から何か言われても、かたくなに詐欺師へお金を送ってしまうんでしょう。

もうここまでくれば、振り込む老人たちにも非があるとしか言いようがないと思います。
撲滅が無理な以上、振り込まれたお金をどう止めるかに力を注いだ方がいいかもしれません。

とはいえ、振り込まれてすぐに引き出されてしまえばどうしようもないんですけどね。

ようやく日本もまともな国になれるのか

2008年10月19日 21時23分01秒 | 日記
株式相場急落で個人が始動、投資層のすそ野拡大も(トムソンロイター) - goo ニュース

昨今の株式相場の下落を受けて、個人投資家がチャンスとばかり、株式投資に前向きな姿勢を見せ始めたとか。
新規に口座を開いたり、休眠している口座の復活の問い合わせが相次いでいるそうです。


これは非常にいいことですね。

日本の富裕層の多くは、リスクを嫌い、額面が減らなければそれでいいというタイプでした。
そのため、非常に大きな金融資産を保有しているのにもかかわらず、それは銀行口座に眠ったまま。

銀行としてはそんなお金は絶対に損をすることが出来ないお金ですから、安全なところにしか貸せないわけです。
調子に乗ってバブルの頃のようなマネをするわけにはいきませんからね。
だから危なくなれば貸し渋りをせざるをえないわけで、それがより一層の景気後退を招いてしまうわけです。

しかし、こういった富裕層がリスクをとり、投資へと動けば、リスクは高いが本当にお金が必要な企業へとお金がまわり、経済が活性化するんです。
今までの日本の悪循環を断ち切る、非常に良い傾向だといえます。

もちろん今は底値ではないかもしれません。
しかし、こういったリスクを背負ってくれる層が現れれば、今までならば底にならなかった状況が変わる可能性が大いにありえます。
その動機は「儲かるから」ということなのでしょうが、まっとうな人間の欲望が資本主義をまわしていくのですから、その欲望は日本を救うものとなるでしょう。

これで少しでも眠っている資金が投資へと回れば、と思います。

アタリハズレは様々

2008年10月15日 20時21分21秒 | 日記
やっと株価の下落も底を打った。
そう感じられる昨日今日でしたが、政治の世界もゴタゴタが続いており、二番底が来ないともいえないのが非常に不安。

と、暗いことばかりでは面白くないので、たまには面白い話題を。
bookoffのタメシ買いセットというのを買ってみました。
今は売り切れになっていますが、私のように3セットも買っちゃうような人が結構いたということでしょうか(笑)

このタメシ買いセット、ランダムに選んだコミックの第1巻から3巻までの3冊を5セットが入っているいわば福袋。
販売価格は777円と結構お手ごろ。
いつも読まないものが読める可能性があるので、面白い試みじゃないでしょうか。

早速私に届いたマンガを紹介しましょう。
出版社別に言うと

○集英社
・ボボボーボ・ボーボボ
○講談社
・はじめの一歩
・GTO
・魁!!クロマティ高校
・哲也
・Harlem Beat
・スクールランブル   X2
・創竜伝
○小学館
・犬夜叉
・焼きたて!!ジャぱん
・からくりサーカス
○秋田書店
・バキ
○スクウェア・エニックス
・東京アンダーグラウンド
・プラネットガーディアン

1つ被ってしまったので全14種類ですが、講談社に偏ってますね。
読んだことのある物ない物様々ですが、すべて買ったことのないものばかりで安心しました。
続きが読みたい!と思うものが出てくるでしょうか。