某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

何故これが問題となるのかわからない

2008年11月04日 00時33分29秒 | 真面目な独り言
隊員の預貯金や借金、親族の健康も調査 熊本の陸自部隊(朝日新聞) - goo ニュース

自衛隊が隊員の預貯金や借金等を調べていたと朝日新聞がニュースにしていました。
え?これの何処に問題が?というのが率直な感想です。

私の勤めている銀行でも、似たような報告をしなければなりません。
というのも、銀行員で様々な問題を起す人は、例えば横領だとか優越的地位の濫用だとかは、ほとんどが金銭トラブルが原因だからです。
様々な事情で借金がかさみ、会社や取引先の金に手をつけるというケースが銀行員の起す不正の大部分であるため、そのような対策をしているわけです。
銀行というのは他の業種と比べて格段に多くの金を取り扱うことからの危機管理対策といえるでしょう。

一方、自衛隊は金ではなく様々な機密を取り扱います。
それらは非常に重要な情報となり、自身の金銭トラブル等からそのような情報を売り渡す人が過去に数多くいた事から考えても、このような調査は極々妥当といえるでしょう。

それをさも問題があるように報じている朝日新聞は何を考えているのでしょうか。
もっとも文章中には、「~法に触れる可能性もあるとの見方もある」「行きすぎ」「踏み込みすぎ」などと、一見違法であるように見せかけているだけです。
これは非常に卑怯といえるでしょうね。
違法でない、かつ普通の企業でもしているようなことの何処が問題なのでしょうか。

朝日新聞が叩かれる理由をまだわかっていない、そう感じ取れるニュースでした。