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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1861。

2015-01-25 05:37:14 | カフカ覚書
なによりも、母は、父の意に背くようなことはいっさいしないからです。どんなことでも、父の言うとおりにするのです。ぼくから見てもあきらかい理不尽とおもわれるような事柄においても、そうなんです、と。


☆母は、いっさい父の意思にそむくことはありません。すべては定めだからです。あきらかに不合理なことも先祖の予言者によるものだからです。

とにかく外へ出よう。

2015-01-24 06:59:28 | 日常
 衣笠城址バス停で話しかけてきた婦人の話によると、
「用もありませんけど、天気のいい日は出かけるんです。わたしは膝も腰も痛むんですけど家にいてもつまりませんから・・・。昨日はダイエーに行きましたけど、今日は・・・」と言い、「何時もここで乗り換えるんです。このバス停はベンチもあるし、屋根もありますから。今のバスで終点まで行っても乗り換えのバス停まで100メートルほど歩きますでしょ、それにベンチも屋根もないバス停ですから、ここで一端降りて横須賀駅行きを待つんです。何という用もないですし、急ぐこともないので」と笑った。

 化粧もし身なりも整えている婦人、相当暇をもてあましているようにお見受けした。けれど、とにかく家を出るということが運動にもなり健康の一助を担っているのだと思う。家を出たくないけれど、わざわざ用を作り出して家を出るわたしとは逆のような気がするけれど、根本においては同質である。

 
 考えてみると、わたしたちは長い旅をしている。ガタゴト電車やバスを乗り継いで、終着駅の見えない旅の途中である。
 年を重ね、老年のエリアに突入していることに気づき、あたふた、じたばた、喘いでいる。目を凝らすと、団塊以上の多すぎる高齢者たちで満席状態。押し合いへし合い、何とか今日の無事を願って生きている。

 向かったサークルも着いてみれば二人だけ。おしゃべりに興じて「じゃあね、またね」と夕刻を待って別れた。話題は二人とも、物忘れ。彼女は持って来たはずの携帯がないとバックをひっくり返し、わたしはパスモをカード入れから落としたらしく紛失、昨日は現金でのバスの乗降となった。
 でも、夜になってお互い、「家にあったわ」と両者納得。

 何も進展のない、ぼやけて忘却の彼方に封じ込められそうな一日の動向。非生産、非活発、有物忘れ、有倦怠・・・それでも一生懸命、出かけることを心掛けている。

『冬のスケッチ』6。

2015-01-24 06:52:27 | 宮沢賢治
 のばらにからだとられたり
 水なめらかにすべりたり
       *
 うすぐもり 
 日は白き火を波に点じ
 レンブラントの魂ながれ
 小笹は宙にうかびたり


☆ 推しはかること
 太陽を吐く(語る)
 化(形、性質を変えて別のものになる)を把むと、転(物事が移り変わる)。
 金(尊いこと)の照(遍く光があたる=平等)を細かく注(書き記している)。   

『城』1860。

2015-01-24 06:31:46 | カフカ覚書
もしかしたら、あさってそのチャンスがあるかもしれません。夜分、父は、縉紳館へ出かけます。なにか用件があるのです。それで、ぼくは、晩がたここへ来て、あなたを母のところへ案内しましょう。もちろん、母がそれに同意してくれたとしてのことですが、母の同意が得られるかどうかは、いまのところあまり見込みがなさそうです。


☆もしかしたら、あさってその可能性があります。父は夜分、大群のいるハロー(太陽・月などの暈)に出かけます。来世での話合いがあるのです。ハンス(国/団体)は、夜分ここ(ハロー)に来て、あなたを母のところへ連れて行きましょう。もちろん、母の賛成があってのことです。しかし、まだ予言者の存在は不確かですが。

雨でも・・・。

2015-01-23 06:15:00 | 日常
 衣笠城址を通りかかると、どう見ても(歩こう会)の団体風の人たちが三崎街道を歩いているのを見かけた。こんな雨の日に・・・(そういえばわたしたちのグループも大雨の日に傘を差して歩いた覚えがある、それにしても)

 何のグループなのだろう、十名前後が縦列で進行している。
 不意に思い出した、わたしも一緒に歩いている可能性は十分にあったことを。
『新春の蝶の広場と大松寺洛中洛外図屏風を訪ねて』というボランティアガイドの会のツアー。
 わたしも参加したくて申し込みのハガキを書いた。比較的近くにありながら、まだ一度も訪ねたことのない『蝶の広場』そして大松寺・・・行きたい、行きたいと思いながら何年もの月日・・・。《このチャンスを逃したら》と切迫した思いで申し込みハガキを書いたけど・・・今現在、左膝に不具合がある。わずか4キロコースでありながら、明日こそ明日こそと念じつつ、とうとう申し込み期限の日になって、それでも何とかハガキを出しに行こうと立ち上がろうとして、やっぱり断念せざるを得ない膝の痛みを感じたのである。(がっかり、残念)

 その実施日だったことを思い出した。たとえ雨でもあのイベントに参加し、訪ねたかった「蝶の広場」羨望の念を禁じえないまま、吊るし雛を作るための薄地接着芯を買いに中央へと出かけた昨日。


 4キロコースに戸惑い、断念せざるを得なかった関節痛・・・治りかけたのに、階段の最後の一段を踏み外すという失態を重ねて、ため息をついている。もう少し、もう少し・・・今日のサークルは深田台にある青少年会館、家から5.6キロ、当然バスで行く。このぐらいの距離、何とも思わず徒歩で歩く人になりたい!

『城』1859。

2015-01-23 05:57:37 | カフカ覚書
それから、ハンスは、なにか禁じられた火遊びをしようとする女が罰せられずにそれを実行する方法をさがすときのように、しばらく視線をこらして思案してから、こう言った。


☆それからハンス(国/団体)は、凝視し考えてから、我々はすべて一語一句違わずに先祖の可能性を探し、それを罰せられずに実行すると、言った。

どこかで春が~♪

2015-01-22 06:54:42 | 日常
 高台の家の梅の木にチラホラ白いものが・・・ああ、梅が咲き出したんだぁと感激。
 寒い寒いと家に閉じこもってばかりの昨今、自然はすでに春を用意している。春を孕んだ一月下旬の空、今にも雨が降りそうな曇天だけど、パチリ。


『城』1858。

2015-01-22 06:29:52 | カフカ覚書
それにもかかわらず、彼は、父と話をなさることはできないでしょう。父は先生がなさったと同じように、あなたをあしらうでしょう。と言った。Kのことを話すときは、微笑をうかべ、父のことを話すときは、不愉快で話しそうな顔つきをするのだった。それでも、さらに言葉をつづけて、ひょっとしたら、母と話をなさることができるかもしれません。しかし、父には内緒にしてですが、とつけくわえた。


☆それにもかかわらず、彼は父と話をすることはできないでしょう。と言った。父はあなたに対し先祖への嫌悪を抱いています。彼は多分いかにも空疎な扱いをするでしょう。Kのことを話すときは微笑とはにかみを浮かべ、父のことを述べるときは、怒りで顔が歪み悲しんでいた。
 ですが、もしかしたら母と話をすることができるかもしれません。しかしながら父には内緒ですが、と付け加えた。