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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』2233。

2016-02-15 06:34:51 | カフカ覚書

バルナバスは、いくらか子供っぽい調子で(でも、こういう調子のときのあの子は、正直に本音を出しているんです)、よくこう言うんですよーあのお役人は、たしかにクラムに似ているよ。彼が自分だけの部屋で仕事机のまえに腰を下ろし、入口のドアにクラムという名前が書いてあれば、ぼくはもう疑ったりはしないだろう、とね。


☆バルナバス(生死の転換点)は、先祖の宗教がかった思いつきに確信があると言った。注意を払うとクラム(氏族)に非常によく似ている。先祖の秘書局の机に腰をおろし、愚人としての名前があればわたしには全く疑う余地がない。


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