鴨屋一軒見事な風の吹いてゐる
見事な風(?)、この描写は客観である。ゆえにこの句は実景(写生)ではなく何かの作品を見た感想である。たとえば浮世絵・・・、たとえば《五月雨や大河を前に家二軒》を読み、風を感じると言うように。
見事な風は、受け手の側に巻き起きる旋風、感動である。
鴨屋一軒はオウ・オク・イツ・ケンと読んで、翁、憶、逸、倹。
見事なはビ・ジと読んで、微、示。
風の吹いてゐる(風吹居)はフ・スイ・キョと読んで、二、遂、据。
☆翁に憶(思いを馳せる)。
逸(優れており)倹(つつましい)。
微(非常に細かく)示(教えている)。
(彼自身は)二つを遂(やりとげ)据えている。
鴨屋一軒はオウ・オク・イツ・ケンと読んで、往、臆、逸、兼。
見事なはビ・ジと読んで、備、字。
風の吹いてゐる(風吹居)はフ・スイ・キョと読んで、普、推、挙。
☆往(前に進むこと)の臆(胸の内)には、逸(隠して)兼ねた備(あらかじめ用意してある)字があり、普く推しはかる挙(企て)がある。
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