ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

211209 皇居東御苑 3/3 竹林

2021年12月09日 | 植物・園芸など
竹林で・・・
にわか勉強
 
どうやら、イネ科 タケ亜科の属の分類はまず稈鞘(竹の皮)が落ちるか残るかが決め手
以前聞いたことがある「落ちるのが竹、残るのが笹」っていうのはどうやら違うようだ
カンチク・メダケ・ヤダケ・スズタケ・アズマザサ・ササ属は稈鞘(竹の皮)が落ちずに残(宿存す)る
⇄ ホウライチク・オカメザサ・マダケ・シホウチク・ナリヒラダケ・トウチク属は離脱
タケ亜科45属からなり、主に熱帯から暖帯に分布し一部温帯に進出
日本は温帯だから北限ってことなのかな
 
 
①陰陽竹 インヨウチク
島根県比婆山特産、県天然記念物。稈はマダケの様で葉は緑色でクマザサのように大きい。マダケ属とササ属の属間雑種と考えられてる
枝は節から1本ずつ出る
稈鞘は脱落性
芽の上方にやや溝がある
葉は長さ20~25㎝、幅35~50㎜
インヨウチク
Hibanobambusa tranquillans (Koidz.) Maruy. et H.Okamura
イネ科 インヨウチク属
常緑タケ類 高さ4~5m径3cm
 
 
②寒山竹 カンザンチク
中国原産、日本最大級のササの一種。株立ちとなる

株立ちとなる
葉が硬く先が垂れ下がらない 
 
カンザンチク
Pleioblastus hindsii (Munro) Nakai
イネ科 メダケ属 常緑ササ類 高さ3~6m、径3~4cm
5~8月の筍は食用 中国南部原産で関西地方以西で広く植栽され一部野生化
株立ちではないと書いてある物もある?
一節から多数の枝を鋭角に出しササ類では最も高くなる
稈を船の竿、物干し竿、箒の柄などに用い、タケノコは食用。西表島西部地区ではダイモと呼ばれる(参考: 西表島植物図鑑)。
 
 
③四方竹 シホウチク
中国原産、稈は四角形。秋に筍が出る。

シソ同様四隅の維管束が以上発達して四角くなる
葉が細く密に下垂し特に冬場に緑を増すので、関西地域の和風庭園等で珍重される
下部の節には短い刺状の気根が突出する
竹皮は薄く、稈はざらつく

シホウチク
Chimonobambusa quadrangularis (Franceschi) Makino
属名は冬、タケ(筍)
Tetragonocalamus quadrangularis Makinoは旧属名
属名は四角い管
イネ科 シホウチク属 タケ類 高さは2~7m
 
中国中・南部原産、庭園タケとして関東以西に植栽
 
 
④紺縞竹 コンシマダケ
マダケの変種、葉に濃紺色の縞


コンシマダケ
Phyllostachys reticulata (Rupr.) K.Koch ‘Subvariegata’
イネ科 マダケ属 常緑タケ類
高さ4~7m、径4~6㎝
中国原産、マダケの園芸品種、庭園用・工芸品に利用
 
他の種小名が書かれているサイトもありました
 
 
 
⑤辣韮矢竹 ラッキョウヤダケ
ヤダケの品種。節間が膨れてラッキョウ形。稈を2つ割りにして箸置きに利用。地下茎が無く株立ち。



ラッキョウヤダケ
Pseudosasa japonica (Siebold et Zucc. ex Steud.) Makino ex Nakai 'Tsutsumiana'
イネ科 ヤダケ属 タケ類
本州・四国・九州 水戸で発見された
高さは2m
 
 
⑥鳳翔竹 ホウショウチク
オウライチクの変種、稈にも葉に白い縞、春から初夏が特に美しくなる



稈に白条
葉にも白条
ホウショウチク
Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. 'Silverstripe'
Bambusa glaucescens Munro f. variegata Muroi et Sugimoto と書いたサイトもある
イネ科 ホウライチク属 タケ類
中国南部~東南アジア、株立ち、筍は秋~冬、葉の白状は春~初夏
 
 
⑦蘇方竹 スホウチク
ホウライチクの変種。株立ち。稈に紅黄色の縦縞(黄色地に緑条)
稈や竹の皮に節ごとに位置や幅の異なった縞が入る



スホウチク
Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. 'Alphonso-karr'
Bambusa geaucens f. alphonso-karii Rauschと書いたサイトもある
イネ科  ホウライチク属 タケ類
高さ5m 夏~冬にかけて稈や葉鞘が赤色に変わり朱竹とも呼ばれる
 
 
 
⑧蓬莱竹 ホウライチク
中国(もとはジャワなど)原産、火縄銃の火縄用に渡来
稈が密生、株立ち状。筍は夏に生え「土用竹」、稈が水に沈むので「沈竹」ともいう

稈はやや密に密生する。高さ3~5m、径2~3㎝ 
枝は節から大小多数生ずる。小枝の先に3~9枚の葉が羽状につく


並行脈だけがある。並行脈管を連絡する横脈が無いのはホウライチク属の特徴。と知ってアップで撮ってみましたが顕微鏡的特徴だったらこの写真いみなかったかな
ホウライチク
Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex Schult. et Schult.f.
Bambusa nana Roxb. var. normalis Makinoとするサイトもある
イネ科 ホウライチク属 常緑タケ類
中国南部~東南アジア原産 古くに渡来しc縫う部地方以西に植栽
高さ3~8m、節から多くの小枝が束状にでる。筍は初夏~秋、
 
 
 
⑨黄金竹 オウゴンチク
マダケの変種、稈は黄金色、節には2本線、部分的に緑色の縦条が入る(この写真では確認できない)、葉にときおり白い筋、枝は2本ずつ生じる
オウゴンチク
Schizostachyum brachycladum (Kurz) Kurz
ラベルはPhyllostachys reticulata ‘Holochrysa’
イネ科 マダケ属の常緑タケ類
本州~九州 高さ2~5m、径5㎝
 
 
⑩金明竹 キンメイチク
マダケの変種、稈は黄色に緑色の縦縞(緑条)・芽溝部 枝の出た側が黄金色、上部程緑が増す




葉に白条がある
 
キンメイチク
Phyllostachys sulphurea (Carrière) A. et C.Rivière
ラベルではPhyllostachys reticulata ‘Castillonis’
イネ科 マダケ属 タケ類
本州~九州、高さ10~20m、径3~8cm
中国原産のマダケの一品種 高さ10~20m、径3~8cm
庭園用に植栽されるが石川・福岡・群馬で天然記念物に指定されているものあり
 
 
⑪ギンメイチク
マダケの変種、稈は緑色に芽溝部に黄色の縦縞(キンメイチクと逆)、稈が緑色で芽溝側が黄金色となる。





ギンメイチク
Phyllostachys bambusoides Siebold et Zucc. 'Castilloni-inversa'
ラベルではPhyllostachys reticulata'Castilloni-inversa'
イネ科 タケササ類 マダケ属 常緑タケ類
高さ10~20m、径3~8cm
 
 
⑫亀甲竹 キッコウチク
モウソウチクの変種・園芸品種、下部の節間が交互に膨れて亀甲状。観賞価値が高い。庭園によく植えられる。
キッコウチク
Phyllostachys edulis (Carrière) Houz. 'Kikko-chiku'
ラベルではPhyllostachys heterocycla 'Heterocycla'
解説板ではPhyllostachys edulis 'Heterocycla'
イネ科 マダケ属 タケ類 別名: 仏面竹
中国南部原産のモウソウチクの突然変異種
観賞用の他京都府伝統工芸「京銘竹」の素材
水戸黄門の杖
 
 
 
⑬金明孟宗竹 キンメイモウソウ
モウソウチクの変種・園芸品種、稈に黄色の縦縞(黄緑色に緑条とも)、葉に黄色の条班
 
キンメイモウソウ
Phyllostachys edulis (Carrière) Houz. 'Tao Kiang'
Phyllostachys heterocycla Mitf. ‘Nabeshimana’ と書いたサイトもある
イネ科 マダケ属 単軸型タケ類 
中国江南地方から渡来した孟宗竹の変種でキンメモウソウチクともいう
宮崎・福岡の天然記念物に指定されるほか、京都で自生が見つかった
 
 
 
花と緑の志納センターにも小さなコーナーがある。
京都市立植物園にタケ類のコーナーがありました。
東山植物園にも竹のコーナーがあるそうだ。
静岡県にタケだけの植物園があるそうです。
 
参考: 原色日本植物図鑑 木本編Ⅱ 森林総合研究所 関西支所 GKZ植物事典 ボタニックガーデン
 
追記: 2028年にハチクの全国一斉開花のピークが来ると予想されています。2022年の春、地元の川口では2か所の開花がみられました。220714
 
 

211209 東御苑 2/3 都道府県の木

2021年12月09日 | 植物・園芸など
北詰橋門から入りました。見たかったサザンカに、どうやらラベルは付いて無いようだとがっかりしました
気を取り直して、いつも大手門からはいって天守台に登り、帰るときに大急ぎでとおるだけの梅林坂をくだっていくと・・・都道府県の木のコーナーがあることに気が付きました

広島県 ひときわ目立っていたのはモミジ ムクロジ科 Acer
アケル

滋賀県 同じくモミジ(種名・品種名不明) ムクロジ科 Acer
 
 
急いで、他の県も見てみること見しました。

高知県 やなせすぎ 魚梁瀬杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
クリプトメリア ヤポニカ
ヒノキ科 スギ属 スギ
芸郡(あきぐん)馬路村(うまじむら)魚梁瀬(やなせ)にある天然(てんねん)のスギ。秋田スギ、吉野スギとともに日本を代表するスギのひとつ
参考・引用: 高知県HP
 


沖縄県 りゅうきゅうまつ 別名: リュウキュウアカマツ 
Pinus luchuensis Mayr
ピヌス(ピナス,パイナス) ルーチューエンシス(ルクエンシス) 
マツ科 マツ属
冬芽の鱗片は赤褐色(アカマツに似ている)が樹皮は灰黒色(クロマツに似ている)、松ぼっくりは3.5~6.5cmの卵状円筒形 参考: 日本花名鑑
 


鹿児島県 かいこうず海紅豆 別名: アメリカデイゴ
Erythrina crista-galli L.
エリスリナ(エリトリナ) クリスタ-ガリ
マメ科 デイゴ属
鹿児島県の木は、このカイコウズ(昭和41年指定)とクスノキ(昭和45年指定)の2種が選定されているようです
 
 


宮崎県 おびすぎ 飫肥杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
ヒノキ科 スギ属 スギ
飫肥杉は品種名ではない。約400年前(元和時代)、藩の財政を助けるために植林されたのが始まり。油分が多く腐りにくい飫肥杉は江戸時代には主として船を造る弁甲材や建築材として使われた。参考・引用: 九州の今
 

鳥取県 だいせんきゃらぼく 大山伽羅木
Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. nana Hort. ex Rehder
タクスス(タクサス) クスポダタ(クスピダータ) ナナ
イチイ科 キャラボク 
鳥取県大山のキャラボクをダイセンキャラボクと呼ぶことがあるが環境に適応したキャラボクの一型と考えられる 参考: 日本花名鑑④p.450
大山の8合目(標高1,600m)付近から頂上にかけての北西傾斜面には、約8haに及ぶ日本固有のキャラボクの群落(純林)が広がっており、日本最大のキャラボクの群落で、学術的にも貴重。この群落は特別天然記念物に指定(昭和2年(1927)昭和27年に国指定)されている。 枝張りは10m以上に及ぶ扇状を呈し、樹齢は400~500年になるものもあると推定される。参考: 大山町 鳥取文化財ナビ
 
 

京都府 きたやますぎ 北山杉
京都府 きたやますぎ 北山杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don f. radicans (Nakai) Sugim. et Muroi
クリプトメリア ヤポニカ ラディカンス
ヒノキ科 スギ属 アシウスギ芦生杉(別名: ウラスギ,サワスギ)
多雪地帯適応型、萌芽力が強い。株の枝が匍匐して発根する
京都市北区中川町一帯で生産され、北山丸太と呼ばれている。杉林の美しさと、磨き上げられた丸太の木のはだの美しさは独特の味わいがある。天に向かってまっすぐのびる姿は“伸びゆく京都”のシンボル。昭和41年9月16日制定   参考・引用: 京都府HP
 
 


三重県 じんぐうすぎ 神宮杉

三重県 じんぐうすぎ 神宮杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
ヒノキ科 スギ属 スギ
ジングウスギは品種名ではない
伊勢市宇治今在家町の伊勢神宮神域。神域の森は内宮95ha、外宮90haあり、禁伐とされている。この森のスギを総称して「神宮スギ」という。「巨樹・古木林調査」(環境庁、昭和63年)では、内宮で胸高周囲10.04mもの巨大なスギが記録されている。 参考・引用: 三重県HP
 


石川県 あて(ひのきあすなろ)

石川県 あて(ひのきあすなろ)

石川県 あて(ひのきあすなろ) 別名: 能登ヒバ,ヒバ
Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino
ツヨプシス(ツジョプシス) ドラブラタ
ヒノキ科
あては能登地方に多く生育するヒノキアスナロの方言。北陸地方では「あて」と呼ぶ。家具や建築材、輪島塗の素材にも多く使われている。アスナロが東北地方南部から南に分布するのに対し、ヒノキアスナロは東北地方北部から 北海道にかけて分布している。石川県にはヒノキアスナロの自然林が存在し、 能登地方を中心に広く植林されている。県民から募集して昭和41年10月1日県の木に指定 参考・引用: 石川県HP
 


富山県 たてやますぎ

富山県 たてやますぎ
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don f. radicans (Nakai) Sugim. et Muroi
クリプトメリア ヤポニカ ラディカンス
北山杉と同じ?
昭和41年(1966年)10月1日制定
北アルプス北部に位置する劔岳、立山を中心とする山岳地帯に自生しているスギをタテヤマスギと呼ぶ。この地方は日本で一番スギの天然分布が豊富。最高標高(2070m)。樹齢2000年の木もある。寒さや雪に強く、天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる.。 参考・引用: 富山県HP 立山杉について
 

埼玉県 むさしのけやき
Zelkova serrata (Thunb.) Makino cs.
ゼルコバ セラタ 園芸品種 ‘Misashino’
ニレ科 ケヤキ属
昭和41年9月5日「県の木」に指定
県の木はケヤキなんだけど、このスリムな樹形はそのなかでもムサシノケヤキ1号と思われます。
ニレ科の落葉樹。春に新しい葉とともに、うすい黄緑色の小さな花をひらく。県内に古くから自生し、「清河寺の大ケヤキ(さいたま市)」をはじめ、各地に県の天然記念物に指定されたケヤキがある。
 
 

岩手県 なんぶあかまつ 南部赤松
Pinus densiflora Siebold et Zucc.
ピヌス デンシフロラ(デンシスローラ)
マツ科 マツ属
公募により昭和41年9月26日に決定
ナンブアカマツは県内いたるところに生息している本県産の代表的樹種。特に古生層の丘陵地帯に多く、早く成長する。油脂分が多いため、磨けば磨くほど優雅な光沢を出し、純和風高級材として質、量ともに日本一を誇る 参考・引用: 岩手県HP
 






北海道 えぞまつ 別名: クロエゾマツ
ラベルはPicea jezoensis
マツ科 トウヒ属
YlistによるとエゾマツはPicea jezoensis (Siebold et Zucc.) Carrière var. jesoensis
県のHPではクロエゾマツとアカエゾマツの2種を県の木に挙げています
ここに植わっている植えの写真がアカエゾマツで下の写真がエゾマツ(クロエゾマツ)と思われます。樹皮の色を比べてみるべきでした。球果(松ぼっくり)はどちらも下向きにでき、トドマツは枝の上にできる違いがあるようです。
エゾマツもアカエゾマツもマツ属ではなくトウヒの仲間、でもってトドマツはモミ属でトウヒはエゾマツの変種・・・う~ん
 
エゾマツ(クロエゾマツ、アカエゾマツ)は、北海道在来の針葉樹で全道的に分布している。
クロエゾマツは高さ40m、胸高直径2mになる高木で、まるで天をつくように見える。樹皮は黒っぽい褐色でうろこ状、葉はへん平で線形をなし、先が針のようにとがる
アカエゾマツは高さ40m、胸高直径1m以上、雄大な樹形をもつ。樹皮は赤褐色で、リン片状にはげ、葉は線状で横断面はひし形。
木材は、一般建材や家具材に使われるが、特にアカエゾマツは材質が
均一なのでピアノの響板として珍重されている
 
 
 
 
 
参考: 全国知事会


ちゃんとメモしていないけど・・・後からこれを書くのに調べていて、気が付いたのは・・・県の木に選定されたのが昭和41年ってのが多いようです。この頃何かあったのかしら
岩手県のHPにあった『日本万国博覧会を記念し、毎日新聞社の提唱で公募により昭和41年9月26日に決定しました。』ってのがヒントかしら

日本は南北に長いから、ここ東京で全国の木を育てるのは向いているのかむずかしいのか・・・季節を変えて、また見に来たら面白いだろうなと思いました。

211209 東御苑 1/3 北詰橋門〜大手門

2021年12月09日 | 植物・園芸など
果樹とサザンカを見たくて東御苑に来ました 
でも・・・
果樹古品種園は工事中で、サザンカには品種名ラベルがなくて、
 
かろうじて柿2品種を撮りました

ヨツミゾ 四溝
Diospyros kaki Thunb. ‘Yotsumizo’
ディオスピロス カキ ‘ヨツミゾ’
カキノキ 別名: カキ
静岡県東部 完全渋柿 炭酸ガスで渋を抜いて食用にする。甘みが高く干し柿にもする。断面が四角で4側面に浅い溝がある。種無し種有がある。
 

ギオンボウ 祇園坊
Diospyros kaki Thunb. ‘Gionbo’
ディオスピロス カキ ‘ギオンボウ’
カキノキ 別名: カキ
広島県 完全渋柿 古くから干柿に利用 11月
300gはある。溝がある。種が無い。
 
 
ちょっと来るのが遅かったな、11月中ならここにある5品種が見れたかも
ほかに、8~9月に和リンゴ3品種が実る
 
 
 
果樹古品種園(東)柑橘は工事中でした
 
・・・ ・・・・・ ・・・
 
北詰橋から東へ

コムラサキは枝先が枯れ込み冬芽は見られない
Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch
カリカルパ ディコトマ
シソ科 ムラサキシキブ属
 


シロミノコムラサキ も枝先が枯れ込み頂芽・冬芽は見られない
Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch f. albifructa Okuyama
別名: シラタマコシキブ,シロコシキブ
 
 
苑内複数個所でムラサキシキブも実をつけていました
ムラサキシキブの枝先には冬芽・裸芽が見られる これは二の丸雑木林で

ムラサキシキブの枝先には頂芽・冬芽・裸芽が見られる これは
Callicarpa japonica Thunb. ラベルではCallicarpa japonica var. japonicaとなっていました
シソ科 ムラサキシキブ属
 
参考: 冬芽ハンドブックp.80
 
 

コバノガマズミ 二の丸雑木林で
Viburnum erosum Thunb. ここでもラベルはViburnum erosum var. erosumでした。ここのラベル、学名は何に準じているのかな
ヴィブルヌム(ビバーナム,ビブルナム) エロスム 読み方?
レンブクソウ科(旧スイカズラ科) ガマズミ属
 


ヤマコウバシ
Lindera glauca (Siebold et Zucc.) Blume
リンデラ グラウカ
クスノキ科 クロモジ属 
 


カシワバハグマ
Pertya robusta (Maxim.) Makino
ペルティア ロブスタ 読み方?
キク科 
 
 
百人番屋を経てもう一度天守台の方へ登って行きました

ウメモドキ
Ilex serrata Thunb.
イレクス(イレックス) セラタ(セラータ)
モチノキ科 モチノキ属
 
 
果樹をあきらめて天守台へ、途中では
 

ヨーロッパアカマツ


ヨーロッパアカマツ 別名: オウシュウアカマツ
Pinus sylvestris L.
ピヌス(ピナス,パイナス) シルウェストリス(シルベストリス)
マツ科 マツ属
 
 
富士見多門を左に見て

フヨウ
Hibiscus mutabilis L.
ヒビスクス(ヒビスカス,ハイビスカス) ムタビリス(ミュータビリス)
アオイ科 フヨウ属
 


クチナシ
Gardenia jasminoides Ellis
ガーデニア(ガルデニア) ジャスミノイデス
アカネ科 クチナシ属
 
竹林がありました。今日はここをじっくり見て行きましょう。できればそれぞれの特徴を表す写真が撮りたい
 
 
今日は天守台には上がらず、桃華楽堂の近くで

ヤドリギ 種は不明 実は黄色かった
 
 
 
はじめて通る裏の道を行くとツバキ園がありました

ツバキ 楼蘭 Camellia japonica ‘Rouran’ 花期: 11~3月

孔雀椿  
孔雀椿 Camellia japonica ‘Kujakutsubaki’ 花期: 11~3月

五色椿 Camellia japonica ‘Goshiki-tsubaki’ 花期: 11~4月 
 


ジュウガツザクラ
Cerasus subhirtella (Miq.) Masam. et S.Suzuki 'Autumnalis'
ケラスス スブヒルテラ(サブヒルテラ)
バラ科 サクラ属


フユザクラ

コバザクラ 別名: フユザクラ
Cerasus parvifolia (Matsum.) H.Ohba
ケラサス パルヴィフォリア(パルビフォリア)
バラ科 サクラ属
 


ゴンズイ
Staphylea japonica (Thunb.) Mabb.
スタフィレア ヤポニカ 読み方?
ミツバウツギ科 ゴンズイ属
 
 
今日参考にした 東御苑の花だよりの地図
このブログを書きながらまたこの地図を開いたところ12/10に更新されていて新規に二の丸池のスイセンとツバキ(数寄屋)が赤字で掲載されていました。頻繁に更新されていてなんと丁寧な。 また来てみよう

211209 外苑〜東御苑へ 街路樹などを楽しみながら

2021年12月09日 | 植物・園芸など
昨年、この木の落ち葉を見て、初めてナンキンハゼを知りました

後ろに見えるイチョウは木全体が黄色ですが、
ナンキンハゼは一斉に黄葉するのではなくーショになっています

ナンキンハゼの樹皮 灰褐色で不規則に縦に裂けている

1枚の葉もグラデーションになっています
白い実が見えます。いつも参考にしている「松江の植物図鑑」を読んでみると
果実はさく果で3稜ある。10〜11月に褐色に熟して裂け、3個の種子を出す。種子は約7mm、白いロウ質の仮種皮に包まれ、冬になっても果実の中軸についたまま残っていることが多い。 
白く見えるのは種子を包む仮種皮なんですね
さく果→アサガオ・ホウセンカ・ヤマユリのように、単果・乾果・裂果に属し、2枚以上の心皮からなる多心皮性子房からできた果実。成熟すると数室に烈開する
仮種皮→種子の表面をおおう付属物。珠柄・胎座席が種子の外側を覆い種皮のようにみえる構造。イチイの赤い部分は仮種皮が果肉となったもの。
 
ナンキンハゼ
Triadica sebifera (L.) Small
トリアディカ セビフェラ 読み方?
トウダイグサ科 ナンキンハゼ属
 


ヤツデ 花の作りは読んでもよくわからん
→おばQの頭の毛みたいに見えているのは柱頭、これは両性花の花弁と先に熟した雄しべが落ちて雌しべ・子房が残った状態、それが集まり球状の花序になっている。枝の下についている小fさい花序は雄花→ということか?この冬の宿題
Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch.
ファツィア(ファトシア) ヤポニカ
ウコギ科 ヤツデ属
 


絵画館の周りの道、ひときわ鮮やかな紅葉は

トウカエデかフウか・・・鋸歯があるようなのでフウ、フウはフウ科(旧マンサク科)で互生、トウカエデは鋸歯が無く(あるいは目立たず)ムクロジ科で対生
Liquidambar formosana Hance
リクイダンバル(リクイダンバー) フォルモサナ(フォルモーサナ)
フウ(旧マンサク)科 フウ属
 
 
草月展を見て、東御苑へ
 
いそいで通り抜けた北の丸公園で

アオキ(星斑)
Aucuba japonica Thunb. 
アウクバ(アウキューバ) ヤポニカの園芸品種
 
坂を下って東御苑へは北詰橋門から入りました

211209 外苑〜九段下〜皇居東御苑

2021年12月09日 | お散歩・その他
千駄ヶ谷駅前はイチョウがきれい

競技場の階段は落ち葉がきれい



絵画館前 御鷹の松



今日は何かイベントがあるのかな

ワカケホンセイインコがいたカワヅザクラの下に、こんな碑があったの知らんかった・・・歩こう

周辺にはここ以外もナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)はあるけれど、ここは特別
 
 
やっぱり見て行こう、外苑イチョウ並木

西側(画面右)からすでに散り始めていて
足元は落ち葉でぎっしり黄色
 
 
草月会館でいけばな展を見て、今日は地下鉄で九段下へ

こんな内陸に灯台?と思うようなこれは高燈籠
靖国神社の常夜灯として明治4(1871)年に建てられた
当時は品川沖を行きかう船の良い目印というからほんとに灯台だったんだ、品川って江戸城の向こう10㎞以上はあるけど、見えたんだ
 
 

コンサートの観客がたくさん、グッズ売り場に並んでいました
 


この坂を下ると皇居東御苑北詰の門、それにしてもイチョウの黄色が青空に映えてきれい
 
 
 
花だよりを見ながら、今日はサザンカと果樹を見たいと思ってきました
仕事の会議の昼休みに先輩方につれられて大急ぎで訪ねた東御苑
その際は大手門から入りましたが、今日は一人で北詰橋門から写真を撮りながら散策
ガイドアプリ』があって、歩きながらだと場所場所自動で音声ガイドが聞けるのだけれど、時間が無いのでやめておいて、あらためて
これを書きながら家で改めて聞いて(聞こえなかったので)見てみました

梅林坂を下ったところ、紅葉が見事
この写真の右手後方、梅林坂は大田道灌が文明10年1478年に菅原道真をまつる天神社を設け、その際梅を数百本植えたそうです。見ごろは12月末から2月まで
 


昭和天皇が発意された二の丸雑木林
昭和58~60年、東京近郊の開発予定地の表土を移植した
土と一緒に種・根・昆虫の卵・土の中の生物も運ばれて早期に生態系が再生された
名札をつけることは上皇陛下のご発案で、入園者にわかりやすいように両陛下が自ら取り付けられたそうです。和名・科名・学名が記載されている。
 
 
都道府県の木のコーナーを抜けたところにあった諏訪の茶屋


明治時代の数寄屋造り
 
 
百人番屋の端にあった面白い刈り込み


 
大手門から出て、東京駅へ
 

街は冬のクリスマスのイルミネーションがきれい、以前ミレナリオでにぎわった丸の内仲通り、今年も?この色は?シャンパンゴールド! 2/20まで