労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

インフルエンザの政治的利用?

2009-05-20 01:49:27 | Weblog
 われわれのブログの記事について、インフルエンザを政治的に利用している(大阪の橋下知事の攻撃の道具として使っている)という指摘がありました。

 この件に関していえば、それこそ唐突にこういう話をすればそういう見解も成り立つのでしょうが、われわれは思い出したようにこういう話をしているわけではありません。

 最初に、われわれは大阪市で職を失った派遣労働者が、病気になり、生活保護も受けられなくて、餓死するという今年初めの事件に対して、何をやっているのかバカヤロー!と橋下知事をなじりました。

 つぎに、妊婦の無料診察を2回から5回に引き上げるようにという厚労省のガイドラインについて橋下知事が、財源がないから無理だ、といったのに対して、府民の健康などどうでもいいというのであれば、知事を辞めたほうがいいのではないかとご忠告申し上げました。

 そして、今回のインフルエンザ騒動の時には、われわれは「守りを固めよ」、といい、『アリョーハの釜焚き日記』には、「インフルエンザあなどるべからず」という記事を掲載して、インフルエンザが学校現場で流行する時の感染力の強さを指摘したはずです。

 ところが、案の定、インフルエンザは大阪、兵庫を経由して、国内に侵入してきた。

 「案の定」というのは、現在の日本資本主義の「最弱の環」(最も弱いところ)は大阪府であり、「敵」はつねに、最も弱いところから侵入してくるというのは当たっている。

 われわれも戦略的に、日本資本主義の最も弱いところを集中的に狙って攻撃しているという点ではインフルエンザと同じであるが、日本資本主義はインフルエンザよりもわれわれを脅威と感じているのであろうか、「橋下知事防衛」にマスコミも政府も総力を挙げて乗り出しはじめている。

 しかし、われわれはもともとは門外漢であるのだから、この問題でもうこれ以上、口を出すことはないであろう。