捨てる神あれば、拾う神あり
皇室典範改正問題の頓挫と姉歯偽装事件、ライブドア事件、牛肉不正輸入問題、防衛施設庁の完成談合の4点セットで絶体絶命のピンチに陥っていた小泉政権が再び息を盛り返してきた。
この自民党の危機を救ったのは何と前原民主党であるというのだから、あきれてものも言えない。
この堀江から武部の次男に送ったとされる怪しげなメールを民主党は国会で持ち出して釈明を求めたが、民主党の議員は「遠山の金さん」を見たことがないのだろうか?
本当の悪党というのは、「お白州」に引き出されても、「証拠を出せ」「証拠を出せ」としか言わないのである。
ここで、「やいやい、悪党ども、この背中の桜吹雪が目にはいらねぇのか」と言えれば、小泉純一郎も武部も安倍晋三も、首がスッテンコロリンと落ちて、しずが森の刑場に首をさらすことになるが、それができなければ、永遠のドロ試合である。
以前に、NHKと朝日の論争でも、朝鮮人慰安婦問題で圧力をかけたとされる中川と安倍は「知らぬ、存ぜぬ、わかりません」本当だというのであれば証拠を出してみよ、と居直って、まんまと逃亡に成功している。結局、自民党というのは、このようなカスのような人間の集合体でしかないのだから、その自民党の「良心」に期待する、もしくは本当のことを言ってくれることを期待するという戦術そのものが間違っているのである。
今回の騒動で、自民党は大きな敵失をえたので、当分は安泰であろうが、自民、民主両党の支持離れは、深く、静かに、進行していくだろう。