しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「噂の男」

2006年09月02日 | 観劇
2006.8.11(金)~9.3(日) パルコ劇場
<ストーリー>
劇場の舞台袖、ボイラー室と呼ばれる一室。
その日はボイラーの点検が行われる事になっていた。
それは12年前、漫才コンビ、「パンストキッチン」のアキラがボイラーの爆発事故で死亡したからだ。
「パンストキッチン」のマネージャーだった鈴木は今は劇場の支配人になっていた。
アキラはテレビドラマにも出る売れっ子で、相方のモッシャンとの間がギクシャクしてきていた。
モッシャンはその苛立ちを鈴木に向け、鈴木はアキラにコンビの解消を勧めていた。
そして、他のコンビの相方と組ませようとしていた。
ところが、そのコンビ解消後の相手と考えていた人物が何者かに襲われ半身不随になる。
襲ったのはその相方ではないかとの噂も流れたが、鈴木はモッシャンを疑っていた。
12年後、ボイラー点検に訪れた加藤はなにやらしつこく話しに首を突っ込んでくる。
今売り出し中の芸人ボンちゃんにも脅迫めいたことをする。
その時、それ以来酒浸りの日々を送っていたモッシャンは奈落に潜んでいた。


〈感想〉
内容は殺人で沢山死んだり、苛め、動物虐待と色々あり、結構ハードでどろどろ、毒が強い感じがした。
漫才の役で実際に漫才をしてみせてくれたり、お笑いのシーンも多いのだが…。
かなり濃い役者さんの集まりなので、役者さんの演技を見ているのは面白い。
実際に見た人やテレビで見た人もいるが、みんな今まで持っているイメージとあまり変わらない感じだった。
橋本じゅんさんだけは知らなかったのだが。
しかし、この話は人間の欲を見せる話なのか、あまり観た後の気分は良くない。何を得ればいいのだろうか。どちらかと言うと苦手な話だった。


*堺雅人 鈴木光明(マネージャー/劇場支配人)
ホモでもあるのだが、動物好きで柔らかい雰囲気。何をされても怒らない。それは自分のマネージャーとしての役目を心得ているから…だけではないのか?ちょっと何を考えているのか分からない人。
台詞で「笑い顔で喜怒哀楽を表す」と言われたそのまま。
時代の違いが上手に演じられていた。

*八嶋智人 加藤信夫(ボイラー技術師)
何を考えているのか分からない怪しい人。その理由は後で分り、納得。
人に対して積極的でしつこく、ねちねちした感じ。

*橋本さとし アキラ
凄く存在感があり、堂々としている。大きいから目立つのもある。
しかし、ハムスターを苛めるシーンは、本当に嫌な人間に見えた。表と裏のある陰湿さを感じさせた。
でも、幽霊になると、毒のないいい人になっていた。幽霊で浄化されたのかな。

*橋本じゅん モッシャン
なんとなくなげやりな感じで怖い感じ。
橋本さとしさんと橋本じゅんさんで漫才をするのだが、これは面白かった。二人のやり取りは、もしかしたら、世の中の漫才コンビの人達も裏ではこんな感じなのかなと思わせた。
ふたりでやって行くって大変なんだろう。ある程度割り切ったり諦めていかないと出来ないのだろう。

*山内圭哉 ボンちゃん
髪のある役で、いつもの頭で登場するがそれがカツラだったと言うのが面白かった。髪があると若く見える。
しかし、今回は登場人物の中では振り回されて終わる、役回りだった。

*猪岐英人・水野顕子 トシ&アヤメ
「骨なしポテト」と言う男女のコンビ。
このアヤメさんが分からない。何か発作が起きる病気でも持っているのだろうか。異常性格?と思わせる。結局、アヤメがこの物語の鍵だった。

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