しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「あしたあなたあいたい」 キャラメルボックス

2006年04月21日 | 観劇
2006.4.7(金)~5.3(水) シアターアプル  
原作『クロノス・ジョウンターの伝説 布川輝良の奇跡』    
ハーフタイムシアターで1時間の上演作品のもう1本。   

母子家庭で育ち、その母も最近病気で亡くし、人付き合いも薄い布川は、クロノスの被験者として選ばれる。
布川は4年前の12月23日の鎌倉を希望地として選び、過去へ行く。そこには、布川の見たかった建築物・朝日楼があった。朝日楼は12月25日に取り壊される事になっていた。
目標地点より少しずれて、ごみの山の中に飛ばされ、気分も悪くしていた布川は、枢月圭に助けられる。
圭と朝日楼を見に行くと、すでに取り壊しの覆いがしてあり、見られなくなっていた。
そして、圭はその為に婚約者・香山との約束をすっぽかしてしまい、母親にも怒られる。
しかし、圭と布川は共に一目惚れをしていて、2人はすぐに離れ離れになるのを承知で心を通じ合わせる。
そして、香山が手を尽して、朝日楼の覆いは取り外され、布川は朝日楼を見る事が出来る。未来に飛ばされ一人寂しくいる布川の元に圭が現れる。圭はクロノスを使い、未来に布川を追いかけて来たのだった。


こちらは一目惚れのラブ・ストーリーなので、こっちの方がすんなり受け入れられる。こういう事もあるだろうなと。
そして、原作にはない、圭はシックブーケでアルバイトをしていて、蕗来美子が登場。クロノスを使う事に野方を説得するのに、来美子が手伝ってくれる。   
前作の「クロノス」と、野方以外の登場人物がリンクしている。
こういうのは好きだが、来美子が助かるまでにはいくつかの流れがあるから、うまくその世界の話しで起こった事なのか…と考えると、…分からなくなるから止めよう。

こちらはかなりお笑いの要素が強く、ちょっとドタバタコメディの感じの作りになっている。伊勢崎探偵役の畑中智行さんが、かなり盛り上げていた。
その中で布川だけは違う雰囲気でいるのだが、この人だけ時間が違うから…というのではなく、キャラクターがそうだったのか。
布川の大内厚雄さんは、ぼーとしたキャラで、あまりお母さんを亡くして気持ちが沈んでいる様にも見えなかった。もうちょっとはっきりして!と言いたくなる様な。
反対に圭ははきはきしていて明るい女性。こちらもちょっと原作のイメージとは違ったけれど、この布川さんには似合うと思った。
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