しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「汚名」 マイクル・コナリー

2022年12月17日 | 読書
「汚名」 マイクル・コナリー  講談社文庫  上・下巻
  TWO KINDS OF TRUTH         古沢嘉通・訳

サンフェルナンド市警の刑事として、自発的に未解決事件捜査にあたっているボッシュ。
三十年ほど前に逮捕し、服役中の死刑囚連続殺人犯ボーダーズに関し、新たな証拠が出たとして、再審が開かれる見込みだと聞かされる。
一方、薬局経営の親子が銃殺されるという事件が所轄で発生、麻薬捜査に駆りだされる。
     <文庫本上巻裏カバーより>

薬局の父親は永年麻薬犯罪の片棒を担がされていたが、息子が不正に気づき処刑された。
犯罪者集団のアジトを突き止め、親玉を逮捕する証拠を手に入れるため、ボッシュは前代未聞の潜入捜査に赴く。
潜入先で生命の危険にさらされながら超人的な活躍を見せつける。
一方、ボーダーズ事件の舞台は再審問法廷へ。
      <文庫本下巻裏カバーより>







ボッシュが大活躍する。
薬局で起きた二重殺人事件の捜査。
こちらは大きな裏社会の関りがあり、より上の者を捕えようと大掛かりな捜査が。
それが、ボッシュの潜入捜査に繋がる。
そして30年前に逮捕した男のDNAによる新事実。
逮捕の証拠になった物はボッシュが捏造したと犯人は主張。
ボッシュはミッキー・ハラーを弁護士として、法廷で争う事になる。
そして、その前に調べていた未解決事件も、ある事から解決。
最後は潜入捜査の時、接触した女性の娘の未解決事件も取り掛かろうとする。
盛りだくさんだが、その中にボッシュの刑事としての考え方は生き方が表れる。
前にロス市警でパートナーを組んだジェリー・エドガーも登場。
その昔と今の思いも書かれる事で、気持ちの変化も分かる。
短気で少々疑り深い所もあるボッシュだが、何事にも真っ直ぐに進む。
意外と人の評価を気にしている所もある。
もう少しおおらかになれたらいいのに。

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