白い巨塔〜昭和、平成、令和版

2019年06月19日 | 日記

 

 

 

 

 

なんか年号変わる前後にやたら使いまくってるアレ。

〇〇最後の〇〇。

平成最後のヒージャー汁とか、

令和最初の痛風とか。

へんなの。笑

録画してた白い巨塔(令和版) を一気に見た。

 

 

まぁーこの手の作品は、それがまるで運命のように批判も多く、

やれ財前はやはり田宮二郎しかいないとか、

唐沢財前も期待以上だったとか、

岡田くんはジャニーズで若過ぎて説得力に欠ける、、etc。

でもそういう批判も世代間があるからきっと楽しいし、

若手がこの辺の作品にチャレンジするのは素晴らしいことですね。

ジャニーズの山Pこと山下智久が主演した、

あしたのジョーもそうだったし、

古くなら当時女子学生の間で絶大な人気を集めてた、

ハイティーンブギの翔&桃子役を演じた近藤真彦と武田久美子なんか、

狂信的なファンからカミソリが送りつけられるという事まであった。

因みにオレの友達の女の子もふざけんな!と怒ってた。笑

そういう狂信的なファンも案外そういうの忘れちゃって、

20年後韓流にハマってヨン様とか追っかけてるのがオチだったりね。

 


でも子供ながらにやはり田宮財前の印象は凄かった。

生々しいとでも言うのかな?

ほんとに悪どく見えたもんでしたね。

そして何より、白い巨塔の後に猟銃で自殺するという衝撃が、

子供ながらにドラマと現実の区別がつかないような感じで、

生々しく記憶に残っています。

そうですね、この昭和版を一言で言うと生々しさですかね。

手術時の内臓の感じとか?

今観ると笑っちゃうんですけど、当時はげっ!という感じでした。

でもさすが昭和ですからね、病院が中学校に見えなくもないわけで、

全てにおいて質素ですな。いやいやそれはそれでね♪



 


唐沢寿明はどちらかと言えばトレンディー俳優という感じで、

どうしても財前五郎と結びつかかったので、

見終わった後の彼の迫真の演技力には唸りました。

素晴らしかったです。

トム・ハンクスが初めてマフィア映画に出た時と同じ印象を持ちました。

東教授役の石坂浩二、鵜飼教授役の伊武雅刀も素晴らしかったし、

財前又一役の西田敏行ほどハマり役はいなかった。



最後は岡田財前ですが、確かに若いし、威厳とかですか、、

でも昔の40代と今の40代って全然違いますもんね。

その辺比べるのは酷というものかもしれません。

だって太陽にほえろの頃の萩原健一や松田優作って、

信じられないけど22、23ですよ!

あの色っぽさと危うさは今の22、23には無理ですよね。

昔の役者らの生々しさってのは、

それこそ私生活と演技に境目がない感じでしたよ。

そういうものも含めて個性的な素晴らしい俳優が多かった。

岡田くんもニノ同様、

ジャニーズに役者班として凄く良い役者さんですよね。

もういい年だし、役者一本に専念してもいいですね。

そうそう、我らオキナワが誇る満島兄弟の真之介くんも、

柳原雅博役を見事にこなしてました!

あのオドオドした感じ!パーフェクト。。

 


個人的には、

今回は誰が財前五郎を演じるんだろう?ってのもあるんだけど、

結構ね、東教授、鵜飼教授、大河内教授の人選が大きいと思う。

もちろん柳原先生も重要な役です。

令和版では、財前のミスで命をおとす事になる佐々木庸平役の

柳葉敏郎と妻役の岸本加世子も適役でしたね。

この白い巨塔ですが、実は田宮財前と唐沢財前の間、

90年に村上弘明の財前役で放送されてたらしく、

全く記憶にないのですが、それもいつか観てみたいですね。


でもホント素晴らしいドラマですよね。

「沈まぬ太陽」なども書き下ろした山崎豊子さんという作家ですが、

松本清張同様こういう社会派な物語を書かすと凄く、

その迷路のような世界にどんどん引き込まれてゆきます。

若い人達には是非歴代の財前五郎も見てもらいたい。

で、その演技や時代性にツッコミを入れたり、

笑ったりビビったりして楽しんで頂きたい。

このコンプライアンスの時代に観る、

堂々と行われるスーパーパワハラ!

手術後手袋を外し、手術室で吸う極上の煙草!などなど、

それだけでも歴史のお勉強っスね。ニン。


 


Skydust

Koko