ヴァレリーの18年振りに出した96年のTHE WAY IT ISにも歓喜したが、
今回紹介するこのアルバムは、そのTHE WAY IT ISに加え
今では入手困難な5曲入りEP「FIND A RIVER」がプラスされたもの。
それもアナログでのリリースという感涙もの。
やはりヴァレリーの声にはアナログ盤がよく似合う。
最近洋楽邦楽問わず、たくさんのアナログ盤が再発されてるけど、
中にはこんなカントリーロックのアルバムなんて誰が買うんだろう?
みたいな地味な名盤(!)も並んでて実に興味深い。
まっ、並んでるって事は少なからず欲しい人達がいるわけで。
さて、そんなヴァレリーのこのアルバムも今の時代に?
みたいな音楽なのですが、コレばっかりはね、
何が流行るかわかんないってこって(^ ^)
このアルバムの内容ですが、ジャクソン・ブラウン、ロウエル・ジョージ、
そしてヴァレリー3人で書いたLove Needs A Heart がすぐに目を付きますが、
僕はトム・スノウのBlessing In Disguiseが来るといつもヤラレます。
空気が一瞬止まるような錯覚を起こします。。
なんかkeyといいヴァレリーの声の為にあるような曲のように思う。
Valerie Carter - Love Needs A Heart
"Blessings In Disguise" Sung by: Valerie Carter Written by: Tom Snow
他にもニール・ヤング、アース・ウインド&ファイヤー、ヴァン・モリソン、
ビル・ウィザース、トム・ウェイツのカバー曲の目白押し。
そしてEP「FIND A RIVER」からは噂のニール・ヤングのAfter The Gold Rush。
このEP「FIND A RIVER」かなり良い仕上がりですね。
EPで聴くとまた違う印象なんだろね。
70年代半ば、こういう女性シンガーがわっと出て来て賑やかでしたが、
その中でも僕はちょっと憂いのあるヴァレリーやカーラ・ボノフが好きでした。
夜の音楽ですよね。
照明を落として静かにひとりで聴く音楽ね。インドア派みたいな(^ ^)
雨の続くオキナワで、最近ずっとコレばかり聴いていますが、
なんて美しい声なんだろか。。
もうこういう声はいそうで、なかなかいない。。
白人でこんなにblue noteがキレイに響く女性シンガーもいないね。
ヴァレリーが初期のキャリアを飾った、かのHOWDY MOON。
大好きなジョン・リンド目当てに購入したものの、
僕は初聴ですぐさまヴァレリーの歌う「COOK IS HONEY」の
天使の声に悩殺されてしまう事になる。
“ Cook With Honey ”- Haowdy Moon
そしてそれは今僕が耳にしてる、このTHE WAY IT ISも同様、
エヴァーグリーンいっぱいな空気で僕は満たされているのだ。
そんなヴァレリーももうこの世にはいない。
ドラッグ中毒になったり、
ある意味アメリカのロックンロールドリームを体験した人だったけど、
残念なことに、思いの外リリースしたアルバムが少ない。
なのでこのTHE WAY IT ISも貴重な記録なのです。
おまけはyoutubeならではの映像を!
アメリカらしき小さなライブハウスで、
いかにも「ちょっと歌ってよ」的なムードで現れるヴァレリー。。
それもストーンズのHONKY TONK WOMANのコーラスをチラリ。。
うわ、、声が歪んでる!と生々しさに感動。。
はは、この店もヴァレリーの感じもそうだけど、
なんか昔のコザっぽい。。こういう姉ちゃんいっぱいいたけどな♪
VALERIE CARTER WITH MARK GAULT