昨日安倍晋三氏が自民党の新しい総裁に決まった。安倍氏は在位期間歴代3位の小泉さんの後を襲うだけに今後何かと小泉さんと比較されて苦労することも多いだろう。また小泉さんが最後の最後まで高い支持率を誇ったことも今後安倍氏のプレッシャーになるかもしれない。
小泉首相の人気が歴代首相と異なり最後の最後まで落ちなかった理由の一つに私は「きっぱりとした辞め方」があると考えている。つまり二度と再び国政のトップに戻ったり、院政を敷いたりしないという潔ぎ良さが共感を呼ぶのである。
フランスのモラリスト ラ・ロシュフーコーは「人間の偉さには旬がある」と言う。偉さの旬を過ぎた人間がトップに座り続ける弊害が老害である。現在はグローバル化と情報革命の時代であり政治もビジネスも動きの激しい時代なだけに、若く元気な人間が全力投球しないとつとまらない時代である。
日本の首相もアメリカの大統領と同様、引退した後は悠々自適の生活を送り慈善活動等に精を出す時代になってきたのだろう。
日本政府も米国並みに首相を辞めた人が慈善活動等に力を発揮できる様な便宜を図ることを考えるべきだろう。それが老害を押さえ若い政治家に活躍の場を与える方法である。
小泉さんには首相の引退後の新しいあり方というものを示して貰いたいものである。
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