国内外のETFを通じて若干ながらブラジル株に投資している。昨年ジルマ・ルセフがブラジルで初めての女性大統領に選ばれたころは、中国型の経済成長を続けるのではないか?という期待があった。しかし今週発表された昨年度の経済成長率は2.7%と2010年の3分の1程度で2003年以降2番目に低い水準だ。
ブラジル中銀は昨日政策金利を予想を上回り、0.75%引き下げ9.75%とした。過去ブラジルの政策金利が10%以下になったことは1回しかなかったので、ブラジルとしては思い切った利下げだ。
ブラジルの景気が悪化している大きな要因はレアル高だ。欧州金融危機緩和のため、欧州中銀が低コストのローンを出すとそれがブラジルに流れ込み、レアル高を演じるという構図だ。ではなぜレアルの金利が高いかというと、昨年末で6.5%というインフレ率の高さが主因だ。
物価の高さ、税金の高さ、貧弱なインフラ、タイトな労働市場・・・これらは過去数年のブラジルの行動成長の負の遺産でもある。
とこのように見てくると中国もある日、ひょっとすると突然、ブラジルのようにガックンと経済成長が鈍化することがあるのだろうか・・・・という気がしないでもない。
いずれにしても大した金額でもないので、ブラジル株は塩漬けだろう。暫くの間は。
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