4月2日日曜日の午後は昼から天気が悪くなってきた。今にも雨が降りそうな中を車で府中市の郷土の森美術館から府中市美術館に行く。駐車場から美術館に向かう時も風が強く満開の桜の花をかなり散らした。そう桜は今日がピークだろう。
桜狩り奇特(きどく)や日々に五里六里 (芭蕉・笈の小文)
五里六里といえばキロに換算すると20キロから24キロ。大体新宿と桜の名所小金井公園位の距離だろう。多少誇張はあるかもしれないが、昔の人は風流であると共に足腰が丈夫だったのだ。
さて府中市美術館。「亜欧堂田善の時代」という企画展をやっているが私はこの亜欧堂なる人物を全くしらなかった。館内で説明を見ると江戸後期の洋風画家で細密な銅板画を良くものにしたということだ。有名な司馬 江漢の1歳年下ということだ。司馬 江漢なら名前も知っているし、作品も見たことがある。実際この展示場にも司馬 江漢の作品も展示されていた。
亜欧堂の作品について云々する知識もないが、精密・写実的な風景版画が多いので江戸後期の町の様子などを考証する上で役に立つのではないかと思った。
それにしても府中市には立派な美術館・博物館が二つもある。相当に税収が豊かな市だった(過去形では失礼か?)とお見受けする。
今このブログを書いている時雨音が強くなって部屋の中まで伝わってくる。多摩地区の今年の桜はこの雨で大半散ってしまいそうだ。昨日今日とワイフと桜と美術館を堪能したので未練は余りないが、花に嵐とは良く言ったものである。
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