昨日(1月13日)米国株は広範な売りに大幅下落した。
WSJにはThe Dow idustrials fell 365 points. The S&P 500 dropped 2.5% and the Nasdaq Coposite declined 3.4%と3市場とも大きく下落したことを報じる。
Fall, Drop, Declineとも株価の下落を指す言葉で、使い分けに意味はない。英語では同じ単語を繰り返すと語彙力がないと思われるのでsynonym(同義語)を使っただけの話である。
株価の下落を指す動詞には、dip, plungeなどまだまだ色々な単語がある。しばらくはこれらの単語が紙面を賑わすだろう。
WSJは3市場とも調整局面correction territoryに入ったと書く。一般的にcorrectionは株価などが、直近の高値から10%ほど下落した局面を指す。ダウは昨年11月から約10%下落したので調整局面に入ったといえるのだろう。
調整局面がしばらく続いた後、相場が上昇に向かうのか弱気相場に向かうのかは分らない。
ブルンバーグは「ラッセル2000は昨年6月から22%下げて弱気相場入りした」と報じている。
株価の下落を加速した要因の一つは原油価格の低下だった。原油価格の低下は消費者の購買力を高めるので、消費関連セクターにはプラスと考えらえている。実際昨年パフォーマンスが良かったのは、消費関連セクターだったが、昨日は自動車部品メーカーのボルグワーナー株が9.5%下落するなど消費関連株も売られた。売られた理由は利が乗っていたので売られたのかもしれないし、とにかく投資家が現金化を急いだ結果なのかもしれない。
ところで金融記事に出てくる同義語の例として、米ドルをbuck,greenbackという呼ぶことがある。
WSJの同じ記事にThe buck shed its gains against the yen, a currency that often attracts buying during times of heightened uncertainty in markets.という一文があった。「ドルは円に対して儲け分を下げた。円はマーケットの不確実性が高まると買いを呼ぶ」という意味。
不確実な時代に海外投資家は円を買い、日本人は投資と消費を控えて円を貯め、嵐の去るのを待つという構図である。
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