急速な円安の影響を受けて日本株が急伸している。昨日16,000円の大台を超えた日経平均株価は、1月の高値16,320円を視野に入れたようだ。
CNBCのJapan stocks set to ride new wave of yen weaknessという記事の中に、IG証券のストラテジストShamu氏の"I expect any dips in the index will be bought into"という記事が出ていた。
Buy intoとは「株を買いこむ」「株を買いこんで会社の役員になる」という意味だ。「私は日経平均のどんな一時的な下落にも買いが入ると予想している」という意味だ。
Dipはこの場合「株価の一時的な下落」を意味する。Buy the dipsという「押し目買い」という意味で、長期的に株価上昇を予想している投資家が株価が下がったところですかさず買いを入れる状態をさす。
しかし世の中かならずしも期待通りにはいかない。日本には「押し目待ちに押し目なし」という格言もある。
ところで上昇トレンドに入った日経平均はどこまで上昇すると専門家は見ているのだろうか?
CNBCは野村證券の田村チーフ・ストラテジストの「マクロ経済環境に対する懸念から日経平均の上昇には限りがある」という言葉を紹介していた。実際今週野村證券は年末の株価見通しを18,000円から17,000円に引き下げた。それでも田村ストラテジストの予想では9月末までに日経平均は16,500円に届くという。
昨日IMFは投資家が過剰なリスクを取り、株価上昇が危険水域に入っているという警告を発した。これは米連銀やOECDの警鐘のステップを踏むものだ。色々なことを考えると当面の株高の天井は近いのかもしれない。
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